天皇家は、何百年も、「薄氷を踏む」ような覚悟と修行をすることで、人格を養ってきた。
この「薄氷を踏む」覚悟って、インテグリティ。
決して傲慢にならず、「これでもか」ってくらい慎重に生きる。「これ以上できない」ってくらいの謙虚な態度を保つ。四六時中。24/7。
日々、倫理や道徳は、鍛えることができる。
赤信号を渡らないとか、ゴミを拾うとか、顔施をするとか。
そうやって、日々、少しでも、自分を向上させる、修行をする、修養をする、ってのが、天皇家が、代々やってきた「徳を積む」ための工夫。
日々、自分の本能と逆の方向に自分を行かせる。強い心を働かせる。怠け心を駆逐する。
たとえば、先日、弁当を職場のフロアの共用ゴミ箱に入れるときに、ちょっとゴミ箱を汚した。誰も見てなかったけど、きれいに拭いた。
こんな「薄氷を踏む」営みっていうのは、とてもインテグリティに近い。
これ以上はうまく言語化できませんが、日々、「恐懼」して「薄氷を踏む」ように生きること。
あまり言われませんが、そんな丁寧で真摯で誠実な歩みを続ける。それが人生の修行なんだと思う。