観光に来ているわけではありません、仕事です。取り急ぎ、ウラを取っていない、現地の人からのローカル情報をお届けします。
▪️ 総論
街中スローモーション! 走る車、バイクがみな40キロ以下!
これは今までのどこの国でもなかった。人々がゆったりしているってことか
▪️ 気候
5-10月の6ヶ月、一年の半分が雨季。そのうち最初の3ヶ月が雨多いとか
一番暑いのは4月。今年は記録的な42度! 温暖化はここにも
▪️ 人
都市部の70%くらいの人は英語をしゃべる
トゥクトゥク(カンボジアではRemork. 木製の肘掛けというか横枠が特徴)ドライバーから弁護士まで、みんな親日で(半分お世辞だろうが)「日本が一番」だという
身長は、日本人よりやや低いか。180センチある男性は見かけない
ただ、フィリピンの田舎やペルーで感じたような、「身長低い!」と驚きを覚えるほどではない
▪️ 通貨
USドルしか用意する必要はないです、数日の滞在なら
私も現地通貨は一切用意しませんでした
▪️ ホテル
一万円ちょっとでいいホテル泊まれる。もちろんWi-Fiつながる
ベトナムよりWi-Fiつながる印象
▪️ 通信
日本語とは時差2時間。
空港でもログインすれば無料Wi-Fi使える
もうどこの空港でもデファクトですね、すぐWi-Fiが使えるのは
▪️ 料理
2日限りの滞在だったからか、特段のローカルフードには遭遇せず… ASEANにある他国の料理(シンガポールチキンライスとかナシゴレンとか)が「ローカルフードだ」と店員が言う…
▪️ 物価
プノンペンの人々の平均月収は150ドルくらい
日本人が住むようなコンドでも、100 平米で600-1000ドル
67平米で200ドルってところに住んでいる人もいる
ベトナムやヤンゴンのようにインフレ化してない! 安い!
私の友人弁護士の時間制報酬:USD250ー300くらい
国際弁護士としてはreasonable
▪️ 言葉
「スースダイ」= ハロー
「チヨムリツプスー」= how do you do
「アーコン」=サンキュー
▪️ 交通
8ー9割が日本車。右側通行、左ハンドル
レクサスが多く最高級車。メルセデスあるって聞いていたけどほとんどない。ポルシェがあった
ボロイ車がなかった。中古車輸入規制があるのか?
空港からのタクシーでも、メーターない
「いくら?」と聞いても答えない。英語が通じないよう
メチャ不安になるけど、まあこの国の物価水準なら、多少ボラれても大したことないかなとタカを括る(ある場所に寄ってからホテルに行くこともあり、事前に交渉はしなかった。英語通じないので面倒くさいというのもあった。最終的に筆談で交渉した)
歩道にあたるところが舗装されてない、ダッカよりもどこよりも!
歩道部分で下水工事しているところ多し
だから車が通るのは狭い一車線の幅しかないところが多い
だから臭いがキツいところもある
でもダッカの一部ほどの臭いではなかった。人口密度のせいだろうか
渋滞は、今後はひどくなりそう
経済成長(都市部への人口流入。現在のプノンペンの人口200万人)に、下水工事が追いつかない印象
バイク多い。ベトナムほどではない
バイクは、ノーヘルの人多い。3ー4割くらいか。今まで見た世界中の都市で一番ノーヘル率高いかも?
基本的に移動はタクシーかトゥクトゥクかバイクタクシーか
公共交通機関(地下鉄、バス)たぶんなし
明らかに?中学生と思われるスクールボーイが、バイクを運転している。聞けば「(150cc以下の)バイクの運転には免許不要になった」って…
あ、警察も、ノーヘルでバイク乗ってました。そんな国あるんだ…
ベトナムで見なかった自転車が多少走ってる。経済レベル低いからバイク買う余裕ない人かな…
▪️ 政治
カンボジア、ラオス、ベトナムの3カ国を「Indo China」(インドチャイナ、日本語ではインドシナだね)と呼んでいる
この3国は、ベトナム(大乗仏教、カンボジアは小乗だけど)の影響がとても強い!
ラオスに至っては、ベトナム人が帰化して高官になっているとか
タイとは、同じ小乗仏教のくせに、国境紛争あること(や歴史的敵対関係?)もあり、仲良くない
タイ人は、カンボジア人を下に見て軽蔑するようなところがある
現在の与党は30年くらい?もっと?政権握ってる
司法制度(賄賂やスキャンダルを理由とした訴訟とか)を使って、野党を攻撃している
来年の2017年に commune(地方?)選挙があり、再来年の2018年には総選挙がある
前回の2013年の選挙では、それまで80%くらいの議席を持っていた与党が、22席落として、90→68議席に減らした。野党が55席
だから2018選挙では与野党逆転か?
若い世代は、野党寄り。与党がベトナムべったりなのを批判的に見ている
一方、年寄り世代は、内戦(1967ー75)およびその後のベトナムとの戦争(1989)までのクメール・ルージュ(ポル・ポト)の虐殺が悪夢ないし「トラウマ」となっている
現首相も、あろうことか、毎日のように、「(政府の意見に反対すると)内戦になるぞ」と国民を脅している
上の世代は戦争のトラウマからその脅しに怯えているものの、戦争を知らない若い世代にはあまりその脅しが効いていない
▪️ 教育
ASEANが自由化するから、国際化しないと競争力を失うという危機感がある。ライバルが海外からカンボジア国内に入ってくる!
だから余裕のある家庭は、子供の教育にお金をかける
公立小学校のレベルは低いから、余裕ある世帯は、私立学校に行かせる
私立学校はインターナショナルスクールのようなもの
私立学校の学費は、年間で5000ドルも…
アメリカでも2000とか3000ドルなのに…
教育では読書を奨励しない。これはポルポトの影響とかではなく、伝統的に、教育熱心ではないということ
▪️ カンボジア進出法務
最大の問題はワイロかな…とローカル弁護士もいう
(1)汚職
Tea Moneyという言葉を使うのかと聞いたら、Under the Table / Service Money / Facilitation Paymentの方が使うかもだって
(2)ガバナンス
株主総会特別決議は、他のASEANとは異なり、日本のように、3分の2
ビックリしたのは、不文律で、「不動産と株の売買には、株主全員の同意が要求される」ってこと! こんなの世界中にないよ!
理論的には、1%株主でも、会社の不動産と株の売買に、拒否権を握るってこと。。恐ろしい…
(3)労務
外国人1人あたり、ローカルカンボジア人を10人雇わなきゃいけないって建前になっているけど、カンボジア人2人とかでも、許してもらえる。法と実務の乖離の例
(4) 競争法
なし。スリランカ同様ですね
WTOに加盟した2003年から、競争法を制定しなきゃいけないことになっているので、 ドラフト中。もう13年も経っているけどね…
(5)その他日本の影響
2007年に制定されて、2011年末に施行された民法は、日本の民法を大きく参考にしている
日本からJICA経由でカンボジア法務省で法整備支援で今も働いている島貫マサオ弁護士の助力などによる
(6)進出コスト
ASEANはどこでも、会社設立に50万円くらいみとけばいいです。ベトナムはその倍くらいかかりますが
で、カンボジアは?と聞いたら(アメリカ系の法律事務所では50万円くらいの見積もりをもらった記憶あり)、私の友人弁護士は、3500ドル、しかも、No hidden costで、かつ、1週間で会社作れるよ、だそうです、他の法律事務所では1ヶ月くらいかかるところを
▪️ 観光
是非見るべきは、Genocide killing field (ポルポト虐殺の地。シャレコウベが山積み!)と、S21 prison(クメールルージュが虐待した刑務所。グロい写真満載)。正直これさえ見れば、あとは見なくてもいい
他に、 国立博物館National Museum、王宮Royal palace、Wat Nomっていう街の中心的なパゴダに行きましたが、まあタイとかミャンマーとかのものの方がインパクトはあります
▪️ その他
5階以上の建物少ない。ヤンゴンもそうだったな、4年くらい前
GUN SHOOTINGができる(50-60ドル)くらいってのが観光産業になっている。ガンフリーの国なのかな
200年前からある建物で、マフィアの巣窟になっているって場所にも行きました
総じてバングラデシュよりは過ごしやすい?でも人口規模は桁違い