名外大特殊講義A-2
今週も素敵な先生にお会いできました。
華道家 池坊専好先生 本名池坊由紀さん
次期家元として『専好』を先月襲名されました。
『専好』名は由紀先生で4人目とのことです。
先生は京都六角堂の副住職も務められていらっしゃいます。
池坊は小野妹子を道祖として仰ぎ室町時代にその理念を確立され
流派ではない 本髄の華道の家元です。
本日の講義は 『自然と人 そして空間』
”生け花とは 仏様に捧げるための花 日々の営みから始まったもの。”
話題は今年のノ-べル賞のディナ-テ-ブルを飾られたア-トフラワ-アレンジのベンジャミンさんも日本の生け花を~
また料理、デザ-ト担当されたシュフ、パテシェの方々も 日本食 日本文化を学びに日本に来日されていらっしゃるとのこと
私たちが暮らす日本家屋の特徴の
縁側とは=自然(外)と屋内(内)を繋ぐ場である。
襖=空間の分割と統一ができ多目的に適合できる。いらっしゃるお客様の人数にあわせて開けたり閉めたり柔軟性がある。
これはホントウに日本家屋の長所ですね
我が家も小さいですが~縁側&襖がありますので~
良さを上手く使えたらいいのですが~
また日本庭園も自然と共存して作られている。
山岳信仰にて人の領域と神の領域の緩衝地として里山がつくられた。
自然の恩恵を受け共存し開拓して生活の場を確保し展開して来ている。
いけばなの大切なポイント
花と花の間に ”空間” を作る。
花だけでなく 葉っぱ、枝など お互いの性格が違うものも入れる。
幅ひろいの葉っぱ&細長い葉っぱ は面&線 陰&陽があってものが成立する。
花器との間の水際線を作る。
7:5:3のバランス。
実際にデモンストレ-ションして下さいました。
ダリア、ボケ、若松、カスミ草など9種類の花材で
最後に専応口伝の一説より(1542年頃)
『美しい花をのみ賞して草木の風興をもわきまえず
只さし生けるばかいなり。
破甕古枝を拾い立て。
飛花落葉のかぜの前に。
かがるさとりの種をうる事もや待らん。』
すなわち
『枯れた花にも華がある』の意
うん~~奥深き言葉ですね~。
講義終了された先生に 「写真撮らせていただけますか~?」とお声掛けしましたら
「はい良いですよ~」のお返事いただきカメラに収めさせていただきました。
ありがとうございました。
優しい声で素朴さをも感じさせてくださる次期家元のご活躍と
池坊のご発展をお祈りします。
講義会場入り口には名外大生華道部員のみなさんによるクリスマスリ-スが華やかに飾られていました。
ピンクのポインセチアが今年は人気のようです。
こうして今年も良き時が~良き思い出となりました。