中本雅子さん ”ムクティ”セミナ-
”ムクティ”は 雅子さんが将来Cafeを開いたら 店名にしたいと考えていたのです。
http://oneself.life.coocan.jp/
『続・がんの声を聴いて知る20の生きる方法』より
(投稿記事抜粋)
何気なくやっていることを「もしも これが必要ないとしたら?」 とゼロに戻してみる事を
『ゼロベ-ス思考』という
なかなか眠れない夜 ロウソクを付けてボ~ッとしていたら
子供の頃読んだ「冒険王」の物語が~~30年ぶりに蘇ってきたのです。
内容は
漁師が豊漁でつい夢中に漁をしていたところ夕闇せまり真っ暗に
潮の流れも変わり小さな舟はどんどん流されてしまった。
気が動転した漁師は方角も解らず また運悪く新月で月明かりも望めず
小さなランプの油も切れ、漆黒の闇が大海の上に覆いかぶさり絶望し途方に暮れていた。
しばらく 暗闇の中目を凝らしていると、闇だと思っていた先に浜の灯りが上がり
漁師は無事 浜に帰ることができたとさ~~
自分の行く方向を知るためには、時には行く手を照らしているものをすべて消してしまうことが
必要なんだなと思っていたりした。
”癌”の宣告は人生の暗闇へ
暗闇の中で目をこらし、闇の中から浮かび上がるのを待つ事は勇気がいることですが、
たまには敢えて灯りを消してゼロになるのも意義有ることと思います。
ゼロ=無 を体験してこそ 次なるステ-ジが待っているのでしょうね
「苦手なモ-ド』
『いつ退院になるか主治医に訊いても言ってくれない状況の時に』
入院中のお見舞いに来てくれた人の対応に困ったお話より
「大丈夫よ癌癌なんて今怖い病気じゃないんだから~」という”大丈夫モ-ド
「病院を変えたら~もっと良い医師のいる病院を変えたら?」という”忠告モ-ド”
「入院してすぐ退院日を伝えないのは普通なんじゃない」の”一般化モ-ド”
「前向きでいることこそ免疫力を上げるのよ」の”正論モ-ド”
ついついやってしまってますね~
それが出来たら苦労はないのだけど・・・
否定的な感情を持つた相手と一緒にいるのは疲れるもの
まずは『黙って聴き、相槌を打つ』事が大切だと!!
そして
『伸ばすべきところに焦点をあて話を進める』ことです!
いつ退院出来るか解らないことへの不安に~
退院日を知りたい 退院したいと言う少し前向きな気持ちに対して
『退院する日を知りたいよね~』
『退院してやりたいことがいろいろあるわよね~』と言ってあげること。
これは
入院患者との会話ばかりで無く
部下、家族のサポ-トの言葉がけに
カウンセリングする人には大切な言葉がけです!
否定的なコミュニケーションも
『伸ばしてあげるべきことが必ず潜んいる』
人のぼやきや嘆きは形を変え 深みのある会話になることもあるのです。
”深みのある会話”本当に大切ですね
『ホ-ルディング』
カウンセリングの概念の一つ「収容・包容・維持」
来訪者がカウンセラ-に「言葉で抱えられている」という感覚を持ってもらうために
前回の内容をしっかり覚えていて、丁寧にその後の経過を訊ねる事により
クライアントはホ-ルディング”されている=精神的に抱えられている
これは日常生活でも十分使えるスキルであり人間関係がうまくいっている人は
自然にこれを展開しています。
久しぶり会った友人と前回の話の その後を言うことで 会えなかった時間の空白が埋まったり
ビジネスの場合も自分が発言したことを「○○さんの先程の発言した内容に・・・考えも・・・」
などと司会者が覚えて進行を進めてくれる。
また 家族間でも朝食時の話題を また夕食時に詳しく訊いてみたり
主治医とも医療の話ばかりでなく、診察時に何気ない個人的な話を覚えていて
対話のキャチボ-ルができると
患者としてこれは大変嬉しく安堵するものです。
診療室でのホ-ルディングは僅かなものですが、
「癌の宣告から今まで、いい時間を過ごせたいるのだいるの」という
魔法にふんわりつつまれた様な気がしました。
少しでも こうした関わり方が出来ると コミュニケーションが楽しくなりますね