Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてⅢ

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印が趣味です。
生きた証として好き勝手に書いております。(笑)

大安寺(2022年12月18日参拝)

2023年03月12日 | 神仏霊場巡拝の道
今日は家族を連れて癌封じ祈願の為に奈良の大安寺へ。
ここは皇室所縁の古刹で関西では癌封じのお寺として有名です。

そんな大安寺の参拝は恐らく10年以上振りの参拝となります。
ご無沙汰して申し訳ございません。

車は無料駐車場に停められました。


所在地:奈良県奈良市大安寺2丁目18-1
宗派:高野山真言宗
御本尊:十一面観音菩薩
創建:伝・飛鳥時代
開基:伝・舒明天皇
札所:大和十三仏霊場、聖徳太子霊跡、大和北部八十八ヶ所霊場、南都七大寺
神仏霊場巡拝の道


【縁起】
聖徳太子が平群に建てたがその草創といわれています。
飛鳥の藤原京で百済大寺、大官大寺となり奈良時代に現在の地に移り大安寺となりました。

南都七大寺の一つに数えられ、
平城京の左京六条四坊から七条四坊にまたがる広大な寺域を占め、
わが国最古の官大寺として大安寺式の大伽藍を誇っていました。
境内の南に残る東西2つの塔跡に昔日の威容を偲ぶことができます。

奈良時代には東大寺大仏開眼の大導師をつとめた
インド僧 菩提僊那など歴史に名を留める僧が多数在籍し、
887人もの学僧が居住して勉学修行に励んでいたと伝わっています。

また、旧境内の一部には史跡 杉山古墳・杉山瓦窯跡群があります。
寺には大安寺様式といわれる奈良時代の木造十一面観音立像、木造四天王立像、
不空羂索観音立像、楊柳観音立像(いずれも重文)等9体の天平仏が安置されています。


【南門】


興福寺旧一乗院の門を移築、復元したもので、
堂々たる山門です。


【境内】



【本堂】








明治時代に建立されたもの。
それでもまさに古刹を感じられる本堂となっています。




内陣でお参り。


【嘶堂・小子坊】



【手水舎】



【御朱印】

春日大社 夜間特別拝観(2022年11月12日参拝)

2022年12月24日 | 神仏霊場巡拝の道
興福寺の次はバスに乗って春日大社の駐車場に到着。
片道100円で楽に行けるので助かる。


所在地:奈良県奈良市春日野町160
主祭神:春日神(武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神の総称)
神体:御蓋山(神体山)
創建:神護景雲2年(768)
社格:式内社、二十二社、官幣大社、勅祭社、別表神社
札所:神仏霊場巡拝の道


【参道】




駐車場から歩いて行くのですが、
これがまた暗い。(^^;


【鳥居】


暗い。(^^;


【灯籠】





【参道】


あまりに暗いのでスマホのライトを点けたよ。


【夫婦大国社】



【若宮社】






ここは多めにライトアップされていました。
まぁ、普通かな。(^^;


【南門】



【灯籠】
























本殿周りの回廊にいろいろな絵柄の灯籠が吊るされていて、
とても幽玄な雰囲気でした。


【中門】



【幣殿・舞殿】



【中門】





【灯籠】














なかなか綺麗で拝観して良かったです。

これにて春日大社の参拝終了。
御朱印は書き置き対応のみでした。


【せんとくん】



残り一つの元興寺はタイムアップで参拝はしませんでした。

興福寺北円堂 夜間特別拝観(2022年11月12日参拝)

2022年12月21日 | 西国三十三カ所観音霊場


今夜は興福寺の北円堂、春日大社、元興寺の三社で、
夜間特別拝観をやっているので奈良市にきました。

いつもの有料駐車場に車を停めてまずは興福寺へ。

ただの五重塔のライトアップだったら行かないけど、
あの北円堂が夜間特別拝観とあっては参拝はMUSTです。


<2018年10月7日参拝>
https://blog.goo.ne.jp/051006250510/e/cac30f9be42d4d12ef5173ad1f45ddd9

<2019年11月10日参拝>
https://blog.goo.ne.jp/051006250510/e/1e0c1d09f7d1f1dd2d8c1c6ea818cff2

<2022年9月25日参拝>
https://blog.goo.ne.jp/051006250510/s/%E8%88%88%E7%A6%8F%E5%AF%BA


所在地:奈良県奈良市登大路町48
宗派:法相宗
御本尊:釈迦如来
創建:天智天皇8年(669)
開基:藤原不比等
札所:西国三十三所霊場、西国薬師四十九霊場、大和北部八十八ヶ所霊場、神仏霊場巡拝の道


【五重塔】








国宝。

廃仏毀釈の時に25圓で売れなくて本当に良かった。
売れてたら解体されて木材になるところだったもんなぁ。


【南円堂】





【北円堂】


夜に拝む無著菩薩像はいつもより厳かに見えました。
芸術の観点でいくと日本彫刻の代表作であり最高傑作の一つである。

その超絶技巧はずっと見ていられますね。


【灯籠】




これ欲しいです。(笑)


【散華】




これは拝観する時にいただきました。

これにて興福寺北円堂の参拝終了。

夜でも御朱印対応されていましたが、
こんな時間でも結構並んでました。(苦笑)

興福寺(2022年9月25日参拝)

2022年11月22日 | 神仏霊場巡拝の道
興福寺は飽きるほど参拝していますが、
およそ120年ぶりの大規模修理が行われる五重塔の初層内陣が、
特別拝観されるとあってやってまいりました。

いつものように奈良登大路自動車駐車場に車を停めて参拝開始。


<2018年10月7日参拝>
https://blog.goo.ne.jp/051006250510/e/cac30f9be42d4d12ef5173ad1f45ddd9


所在地:奈良県奈良市登大路町48
宗派:法相宗
御本尊:釈迦如来
創建:天智天皇8年(669)
開基:藤原不比等
札所:西国三十三所霊場、西国薬師四十九霊場、大和北部八十八ヶ所霊場、神仏霊場巡拝の道


【神鹿】


角を切られて元気無いっす。(笑)


【東金堂・五重塔】



【東金堂】





【中金堂】



【勧進所】


いつもは御朱印所なんですが、
特別拝観時は五重塔特別拝観の拝観券売り場でした。

しかし手売りではなく券売機2台で発券しているので、
拝観者は慣れない券売機に苦戦し時間がかかって仕方ない。

何でこんな無駄なことをしたんだろ。

五重塔の下で手売りすればいいのに。


【五重塔】






心柱の四方に薬師三尊像、釈迦三尊像、阿弥陀三尊像、弥勒三尊像を安置する初層内陣は、
当然のことながら他の五重塔の初層と同じ雰囲気、造りでしたね。

撮影はもちろん禁止。


【中金堂】







【東金堂・五重塔】





【南円堂】



【不動堂】



【猿沢池】



【特別護符】


こちらは拝観時に授与された護符です。


【切り絵特別御朱印】


拝観者の希望者のみ授与される切り絵の御朱印です。
今は本当に切り絵の御朱印が流行っていますね。

千円也。


【上海樓】




東向商店街の中にある老舗中華店で昼食。
ここは子供の時から親に連れてきてもらっていたお店です。

懐かしくて入ってみました。
まぁ、普通の中華店ですね。

ハニベ巌窟院 其の三(2022年9月3日参拝)

2022年11月06日 | 仏閣


こちらがメインの洞窟の入口です。
お寺の入口に必ずいらっしゃる魔を寄せ付けない仁王像。

これはかなり力作で良い作品でした。
あ、作品と言ったらアカンか。(笑)


【洞窟内】


おー、これはなかなか立派な洞窟やん。
もっと狭いかと思ってたけど本格派です。

期待は高まりますね。


【夢牛】


初代院主が夢で見た牛だそうです。

この牛は後に続く阿鼻叫喚の世界の軽いジャブです。
とても可愛いです。(笑)


【大黒天】




外は結構暑かったけど洞窟内はさすがに涼しい。


【銅像】


修験者と奉行様でしょうか。
これはよく分かりませんでした。

というか何でもありですね。


【釈迦一代記】




ここはお釈迦様ゾーンになります。
















このレリーフはなかなかの力作だと思います。
しかしお釈迦様最期の涅槃が無いのが残念ですね。


【釈迦誕生仏】




これは顔というか目が怖すぎですね。


【仏像】





【鬼子母神】







【平和地蔵】





【洞窟内】


あの後ろ姿はスーパースターの阿修羅像じゃないですか。


【薬師瑠璃光如来】





【招き猫】


こんな所に場違いな。(苦笑)


【初代院主】



【阿修羅像】






興福寺の阿修羅像の慈悲ある何とも言えない表情とは全然違う。
あの表情だからこそみんなが惹きつけられるんですよね。


【胸像】


誰?


【ドア】


あのドアの先に何か恐ろしい目に見えない異形のモノがいそうで、
さすがにドアを開けませんでした。(号泣)


【彫刻】


ウサギやら仏頭等が安置されていました。
何か常人が分からないコンセプトがあるのでしょうか。




現代アートの走りでしょうか。(^^;


【仏頭】




何ともいえない顔をされています。


【牛頭】



【少年地蔵尊】




少年の地蔵尊は初めて見ました。
まぁ、何でもありです。(笑)


【仏像】



【仏頭】



【ヤクシニー像】










えーと、これは芸術なんでモザイクはかけません。(笑)


【獅子】



【ミトゥナ像】






ヒンドゥー教寺院の建築外観によく掘られるそうで、
インドの宗教は極端に禁欲苦行者がいる一方、
豊潤なエロティシズムの追求も重要とのこと。

勉強になります。(笑)


【石像】




女性の像ですね。






これもヒンドゥー教の影響が色濃く表現された石像です。




この踏まれているのは日本でいう餓鬼でしょうか。


【ミトゥナ像】




エロ表現極まれり。
凄い作品ですね~。
逆さまになっている男は女のアソコを触っているし。(^^;

浄土真宗ならいざ知らず、禅宗の僧侶が見たら卒倒しますね。








こちらもなまめかしい表現です。(^^;




これもよく見れば強烈です。

向かって右側はシックスナインをしてるし、
真ん中は正常位でヤってるし、左側はバックでヤってます。

昔の人もシックスナインやバックでヤってたのか。
うん、勉強になります。(笑)




これにてエロゾーン終了。

ここは子供と来たらアカンやつ。(笑)


【裸婦像】


これが普通に見えてくるわ。(笑)

エロゾーンの次は地獄ゾーンになります。
次回まで少々お待ちを。

氷室神社(2022年8月15日参拝)

2022年10月11日 | 神社
東大寺参拝後、たまたま氷室神社の前を通る。
ちょうど今日は献氷されたので久しぶりに参拝することにした。

車は境内に有料駐車場があり、桜の時期以外は1回千円です。


所在地:奈良県奈良市春日野町1-4
御祭神:闘鶏稲置大山主命・大鷦鷯命・額田大仲彦命
創建 和銅3年(710)
社格:式内小社、村社


【由緒】
元明天皇の御世、和銅3年7月22日、勅命により平城新都の左京、
春日の御蓋の御料山(春日山)に鎮祀され、盛んに貯水を起こし冷の応用を教えられた。
これが平城七朝の氷室で世に平城氷室とも御蓋氷室とも春日の氷室とも言われた。

翌和銅4年6月1日初めて献氷の勅祭を興され、
毎年4月1日より9月30日まで平城京に氷を献上せられた。
奈良朝七代七十余年間は継続せられたが、平安遷都後はこの制度も廃止せられ、
遂に150年を経て清和天皇の御世、貞観2年2月1日現在の地に奉遷せられ、
左右二神を増して三座とせられた。

以来、現在の春日大社の別宮に属し式年に営繕費、年中の祭礼等は、
興福寺、春日社の朱印高二万石の内と社頭所禄三方楽所料二千石の一部によって行われたが、
明治維新後はこの制度も廃せられ氏子と冷凍氷業界の奉賛によって、
維持せられて今日に及んでいる。

また、本殿東側には末社として南都舞楽の楽祖なる狛光高公を祀った舞光社がある。


【鳥居】



【参道】



【献氷】








ちょっと遅かったようで何とか火は残っていましたけど、
綺麗でした。


【日程】



【四脚門】



【舞殿・拝殿】



【境内】


社務所でかき氷を受けとり拝殿前で300円以上奉納し、
お願い事をします。
それをお下がりとしてシロップをかけて食べるのも良い想い出になりますよ。

御朱印対応も夜でも対応されていたと思います。
ちょっと高いけどね。

これにて本日の参拝終了。
良い先祖供養が出来たと思います。

明日も京都で先祖供養は続きます。(^^

額安寺(2021年2月28日参拝)

2021年04月13日 | 大和北部八十八ヶ所霊場
奈良の斑鳩から本日のメインである額安寺へ移動。
場所は金魚の町で有名な大和郡山市です。



額安寺はこのような長閑な場所にありますが、
山門へと続く道が初めてだと不安になるほど細い道なのでご注意を。



所在地:奈良県大和郡山市額田部寺町36
宗派:真言律宗
御本尊:十一面観音菩薩
創建:伝・推古天皇29年(621)
開基:聖徳太子
札所:聖徳太子霊跡、大和北部八十八ヶ所霊場


【縁起】


聡明叡知で仏法を尊んだとされる聖徳太子が、
釈尊の祇園精舎に倣って創建した学びの道場「熊凝精舎」が山号の由来です。

額安寺は621年に熊凝精舎を置いた跡地に建立された寺院で、
後に東大寺、興福寺と並ぶ大寺となる大安寺の前身であると言われています。

額安寺のあたりは初瀬川と佐保川の合流する古代水路による交通の要所で、
瀬戸内海を通りなにわの浦から大和川を遡って、
額安寺近くの板屋ヶ瀬に外国使臣や文物が渡来してきたのであって、
額安寺は仏教伝来の門戸に規模壮大な大寺院として臨んでいたのであります。

鎌倉時代には高僧興正菩薩やその弟子の忍性菩薩等によって復興。

しかし戦国時代の戦火を浴び本堂一宇を残すのみとなり、
五重塔も豊臣秀吉の命により摂津の四天王寺に移され時代が下ると共に衰退。

明治の中頃には寺域なお一万余坪を残していたのでありますが、
寺領のほとんどを失いその後は廃寺に等しい状態に置かれていたのであります。

近時、飛鳥時代の法燈を受け継ぐ名刹額安寺の荒廃を嘆く声も多く、
殊にこの地に育った前々住職の故喜多亮快師が額安寺の衰亡することを憂え、
自力で復興を志し昭和五十年より補修建設を加えて額安寺を今日の姿まで復興しました。


【山門】


こちらは開かずの門でした。

山門の前に無料駐車場がありました。


【参道】




凄く綺麗に手入れされていますね。


【門】


この門の横に通用門と拝観受付がありました。




境内から撮影したもの。


【紅梅】





【本堂】




早速堂内へ。


【内陣】


ありがたいことに撮影の許可をいただきました。


【御本尊】








厨子に安置されていた期間が長いから彩色が綺麗に残っているとのこと。










何ともいえぬお顔ですね。(^^


【文殊菩薩】



【厨子】








厨子の絵も綺麗に残っていました。
見事です。


【梵天】



【四天王】





【諸仏】



【不動明王】



【毘沙門天】



【掛け軸】



【天の川】






何とも不気味な絵である。


【吉祥天】






うーむ、こちらも微妙な絵である。


【吉祥天】



【諸仏】



【弘法大師】


下は弘法大師と分かるが、上の高僧は慈真和尚でしょうか。


【阿弥陀如来】





【愛染明王】


これにて本堂の参拝終了。

素晴らしい仏様達でした。


【境内】



【仏舎利殿・納骨堂】


こちらに仏舎利が安置されているそうです。






世界的宗教画家故杉本哲郎画伯が親交の深かったインド初代首相故ネール氏より、
手ずから頂かれた仏舎利は画伯の御遺族から安置される場所として、
平成18年に収められたそうです。


【宝篋印塔】


この塔は鎌倉時代に慈真和尚が母の供養の為に作ったものと伝えられ、
記銘の持つものとしては日本で2番目に古いそうです。

文応元年(1260)建立されたもの。


【収蔵庫】






以前は虚空蔵菩薩が安置されていましたが、
現在は奈良国立博物館に預託されているそうです。


【紅梅】







【御朱印】


三体のうち一体をいただきました。

御本尊と厨子の素晴らしさは言うまでも無く、
不動明王や梵天等個性豊かな諸仏も多く充実した見仏でした。

石上神宮(2020年10月25日参拝)

2021年01月07日 | 神仏霊場巡拝の道


時間の都合上、師坐兵主神社や相撲神社は次回にして、
山の辺の道を歩いて大神神社に戻る。

この辺りは雰囲気があって歩いてて楽しい。
短いですけどね。


【貴船神社】










大神神社末社。


【磐座】



【三輪山本 直販店】


こちらのお店でお土産の素麺を購入。
オシャレな店内で食事も出来ます。

さて、本日最後の参拝となるの石上神宮へ急ごう。
こちらは楼門と拝殿が凄く渋くてかっこいい古社です。

無料駐車場に車を停めて参拝開始。


<2012年9月17日参拝>
https://blog.goo.ne.jp/05100625/e/0be42bcf17b889cb35b55eee775c6892


所在地:奈良県天理市布留町384
御祭神:布都御魂大神、布留御魂大神、布都斯魂大神
社格:式内社、二十二社、官幣大社、別表神社
創建:(伝)崇神天皇7年(紀元前91年)
札所:神仏霊場巡拝の道


【由緒】
当神宮は日本最古の神社の一つで、武門の棟梁たる物部氏の総氏神として、
健康長寿・病気平癒・除災招福・百事成就の守護神として信仰されてきました。
 
総称して石上大神と仰がれる御祭神は、
第10代崇神天皇7年に石上布留の高庭に祀られました。

古典には石上神宮、石上振神宮、石上坐布都御魂神社等と記され、
この他、石上社、布留社とも呼ばれていました。
 
平安時代後期、白河天皇は当神宮を殊に崇敬され、
現在の拝殿(国宝)は天皇が宮中の神嘉殿を寄進されたものと伝えています。
 
中世に入ると興福寺の荘園拡大・守護権力の強大化により、
布留川を挟み南北二郷からなる布留郷を中心とした氏人は、同寺と度々抗争。

戦国時代に至り織田尾張勢の乱入により社頭は破却され、
壱千石と称した神領も没収され衰微していきました。

しかし、氏人たちの力強い信仰に支えられて明治を迎え、
神祇の国家管理が行われるに伴い、明治4年官幣大社に列し、
同16年には神宮号復称が許されました。
 
当神宮にはかつては本殿がなく拝殿後方の禁足地を御本地と称し、
その中央に主祭神が埋斎され諸神は拝殿に配祀されていました。

明治7年菅政友大宮司により禁足地が発掘され、御神体の出御を仰ぎ、
大正2年御本殿が造営されました。
 
禁足地は現在も布留社と刻まれた剣先状石瑞垣で囲まれ、
昔の佇まいを残しています。


【社号石標】



【鳥居】



【楼門】




重要文化財。


【出雲建雄神社拝殿】


内山永久寺の建物の遺構。
国宝。

実に渋い。

いつか正式参拝したいものです。


【出雲建雄神社】



【拝殿】


永保元年(1081)に宮中の神嘉殿を寄進されたもの。
国宝。


【鶏】






東天紅や烏骨鶏等40羽が境内に放たれています。
結構気性の荒い鶏ですね。


【御朱印】



これにて本日の参拝終了。
やっぱり神社仏閣巡りは良いなぁと再認識した一日でした。

平等寺(2020年10月25日参拝)

2020年12月29日 | 大和北部八十八ヶ所霊場
長谷寺界隈から次なる参拝地の三輪へ。

奈良県の三輪と言えば三輪そうめんか大神神社ですが、
平等寺という古寺があります。

こちらは悪法の廃仏毀釈により完膚なきまで潰されたが、
現御住職の並々ならぬご尽力により復興された不死鳥のお寺です。

本堂の内陣拝観は事前予約が必要ということで、
急遽、長谷寺に居る時に電話予約成功。

お寺まであと少しというところで、
道が超絶細くなって対向車が来たらと心配するどころか、
このまま進んでも大丈夫かと思うような道があるからたまらない。

初めて行く人はそれなりの御覚悟を。(笑)

車をお寺の研修道場前の無料駐車場に停めて参拝開始。


所在地:奈良県桜井市三輪38
宗派:曹洞宗
御本尊:十一面観音菩薩
開基:伝・聖徳太子
札所:大和北部八十八ヶ所霊場


【縁起】
伝承によれば聖徳太子の開基、慶円の中興とされている。
大三輪町史は平等寺以前の大三輪寺遍照院の存在から空海開基説の存在も述べている。

平等寺が前述資料に明確に現れてくるのは鎌倉時代以降であり、
初見は弥勒如来感応抄草の嘉禎2年(1236)である。
同書によれば慶円によって三輪神社の傍らに真言灌頂の道場が建立され、
その道場が三輪別所であった。
この当時、平等寺が存在して三輪別所と呼称されており、
その後比較的早い時期に平等寺という寺号で呼ばれることとなったことは確実であり、
これが現在史料で明確に確認できる最古の例である。

鎌倉末期から明治の廃仏毀釈までは、三輪明神の別当寺の地位にたっていた。
一方で大乗院寺社雑事記には興福寺が平等寺に御用銭を課していることが見られ、
大和国の他の寺院同様、興福寺の末寺でもあった。
また、同時に修験道を伝えていたことから、醍醐寺との関係も保持していた。

江戸時代には興福寺の支配を離れ、真言宗の寺院となりつつも修験道も伝えていた。
平等寺は内供といって皇室の祈願をするお寺であった。

平等寺は南都大乗院の末寺であるが、
大峰勤行の寺院でもあって高野山金剛峰寺と同格であった。

神仏分離の太政官布告が出され明治3年(1870)年には、
平等寺は大御輪寺、浄願寺と共に三輪神社の神官が管理するにいたり、
堂舎は破壊され廃止となる。

廃仏毀釈の直後、小西家より現境内地の寄進を受け、
廃仏毀釈前の平等寺住職・覚信和尚と町内有志18名が塔頭の一部を境内に移し、
本尊十一面観世音菩薩、三輪不動尊、慶円上人像、仏足石等を守り、
曹洞宗慶田寺住職・梁天和尚が翠松庵の寺号を移し曹洞宗に改宗し法灯を護持した。 

昭和52年(1977)曹洞宗の寺院三輪山平等寺として再興した。
丸子孝法の16年間の托鉢によって現在は伽藍も復元されている。


【山門】


旧平等寺の唯一のものだそうです。


【鐘楼堂】


昭和62年(1987)再建されたもの。


【聖徳太子】



【寺務所】



【境内】



【本堂】






昭和62年(1987)再建されたものですが、
節約の為に後住職が設計されたそうです。

早速御住職に導かれ本堂内陣に入堂。

私のような予約者がいる時は運が良ければ、
予約無くても一緒に入れますよ。


【内陣】


荘厳な雰囲気がとても良い。

写真は御住職の了承を得ております。


【十一面観世音菩薩】




御前立の仏様ですが、どこかで見たことあるよなぁと思っていたら、
それもそのはず、聖林寺の国宝十一面観音菩薩の写しです。

聖林寺の倉本弘玄住職より十一面観音に関する文化財の資料を頂いて、
本堂再建時と同時に建立されたもの。


【内陣】






中央の宮殿には平安時代作御本尊の十一面観音菩薩が祀られています。
時代によっては阿弥陀如来とされる不思議な仏様です。


【四天王】







【薬師如来】





【阿弥陀如来】



【中興開山慶円禅観大和尚】



【弘法大師】



【釈迦如来真像】



【誕生仏】


これにて内陣の拝観終了。

御住職がお話好きなのか、他の参拝者と一緒に一時間ぐらい、
お茶菓子をいただきながら談笑しました。


【二重塔釈迦堂】


境内に塔があるととても良く見えるから良い。






平成16年(2004)に800年ぶりに再建されたもので、
中央に生身釈迦、平等寺仏足石、Dharmarajika寺院(バングラデシュ)伝来の仏舎利が祀られているとか。


【十六羅漢】




二重塔のまわりに十六羅漢が安置されていますが、
物凄いインパクトのある羅漢さんが。


【羅怙羅尊者】


釈迦の実子で十大弟子であり十六羅漢の一人。

裂いた胸から顔が見えますがお釈迦様だとか。
どんな人の心にも仏は宿るということを表現しているそうだが、
その発想が凄いですね。

しかし胸のお釈迦様を見るとアフロっぽい頭してますね。(笑)


【不動堂】


弘法大師御自作と伝えられる三輪不動尊と役行者、理源大師が祀られています。


【波切堂】



【十一面観音菩薩】



【稲荷社】



【赤門】


昭和51年(1976)に現御住職が建立されたもの。


【御朱印】


これにて平等寺の参拝終了。

お寺はやはり内陣に入ってこそですね。
また御住職のお話を聞けることはとても有益です。

御住職のお寺再建に向けた努力や執念は尊敬出来ます。
私も見習わなければ。

大和文華館(2019年11月10日拝観)

2020年05月09日 | 旅行・その他
興福寺から少し離れた大和文華館へ移動。

大和文華館って全然知らなかったけど、
招待券を貰ったので来た次第。




聖域の美―中世寺社境内の風景―という特別展があるらしい。
私のストライクゾーンだから無料で行けるのはラッキーです。

大型の無料駐車場に車を停めて拝観開始。


所在地:奈良県奈良市学園南1-11-6
特別展期間:2019年10月5日(土)~11月17日(日)
入館料:一般950円、高校・大学生730円、小学・中学生無料




駐車場から少し歩く必要がありますが、
足元が悪い方の為に建物の前まで行くことは可能です。

ただし、上に車を停めることは出来ませんのでご注意を。




予想以上に立派な建物です。


【展示室】


中に入ると結構広く展示もゆったりしています。

残念ながら館内は撮影不可でした。
(画像はネットで拾ったもの)


【慧日寺絵図】


慧日寺は会津にあったお寺で絵図を見ると、
いかに大きいお寺であったか当時が偲ばれますね。

ちなみに慧日寺は明治初めに廃寺となり、
現在は国指定史跡として金堂が再建されています。

画像はネットで拾ったもの。


【吉野花見図屏風】


細見美術館蔵の重要文化財。

秀吉公が吉野金峯山寺で桜を愛でに訪れている様子が、
絢爛豪華に描かれた屏風です。

これは必見でしたね。

他に狩野永徳筆の洛外名所遊楽図屏風等、
見どころが沢山あった展示会でした。

興福寺 南円堂・北円堂(2019年11月10日特別拝観)

2020年05月07日 | 神仏霊場巡拝の道
東大寺の次は本日のメインである興福寺へ向かう。

興福寺は南円堂と北円堂が6年振りの同時公開で、
今日までなので何がなんでも行かなくてはならない。

何故なら南円堂の内陣公開は10月17日の年一回で、
いつも平日で南円堂の内陣はまだ入ったことが無いので。


【大仏殿】



【神鹿】




癒されるわ~。








エサを撒く係員が通りがかり、
鹿達も必死におじさんを追いかけていました。(笑)


【戒壇院】


戒壇院は拝観出来るけど、
一度拝観したらいいかなと。

さて、興福寺へ急ごう。


<2015年8月23日参拝>
https://blog.goo.ne.jp/05100625777/e/4cd50302955f2267ecd93c0dd80bf418

所在地:奈良県奈良市登大路町48
宗派:法相宗
御本尊:釈迦如来
創建:天智天皇8年(669)
開基:藤原不比等
札所:西国三十三所観音霊場、西国薬師四十九霊場、神仏霊場巡拝の道


【五重塔】



【中金堂】



【南円堂】


いよいよ南円堂に入れる。

入口は裏側にあるのね。
それすら知らんかった。(笑)


【三重塔】


南円堂の回廊から見た三重塔。

ここから見るのが初めてだから嬉しい。


【五重塔】


南円堂の入口から見た五重塔。


【お土産】


袋と紫蘇のふりかけを貰いましたが、
紫蘇は大嫌いなんです。(苦笑)

南円堂の内陣は国宝の御本尊と四天王が素晴らしかった。

当然ながら撮影禁止でした。


【行列】


これは御朱印の行列です。
もう一か所あるけどだいたい同じ感じ。

最近の興福寺の御朱印待ちは本当に酷い。

こんなん並んでられんわということで北円堂へ。


【北円堂】




やはり最高に素晴らしい仏様達であった。

仏像という美術的観点で見ると、
南円堂より北円堂の方が圧倒的ですね。

興福寺の国宝館と比べても北円堂を選ぶぐらい。

興福寺の参拝はこれにて終了。

東大寺指図堂(2019年11月10日参拝)

2020年05月06日 | 法然上人二十五霊場
天皇殿の次は久しぶりに指図堂へ行ってみよう。

皆さん大仏殿や二月堂ばかり行かれますが、
この指図堂は静かに穏やかに参拝出来るのでお勧めです。


<2015年4月12日参拝>
https://blog.goo.ne.jp/05100625777/e/7193782bdb230e216d8a7aaa19cb94e8


所在地:奈良県奈良市雑司町406
御本尊:法然上人絵図
創建:17世紀頃


【縁起】
東大寺は治承四年(1180)平清盛の命をうけた嫡男重衝の兵火によって、
興福寺と共に焼失したが法然上人の推挙により東大寺復興の大勧進職についた
俊乗房重源が源頼朝の支援を受け鎌倉期の大仏殿再建に全力を注がれた。

その後、永禄10年(1567)の三好・松永の乱で、大仏殿が焼失し、
その100年余り後、三度目の再建する気運が持ち上がった。

この辺り一帯は、復興事務所ともいうべき勧進所の建物群が立ち並び、
大仏殿の計画図面を(指図という)を展示するお堂が立てられた。
指図堂という名称はこのことに由来している。


【参道】



【寺務所】




指図堂は土日とか堂守の方がいらっしゃるのですが、
いらっしゃらない時はこちらの寺務所でいただけます。


【鏡池】


ここから見る大仏殿が一番好きですね。








この鏡池は万が一火事があった時の消火用水の役目があるそうです。


【大仏書道展】


拝観入口とは違う回廊の門が開いている。

この回廊は滅多に入れないのでチャンスとばかり入ってみた。











【境内】








回廊から見た大仏殿と境内。

ここから見れるのはレアです。


【指図堂】


堂守のおばちゃんがいたので早速堂内へ。


【内陣】




こじんまりとした内陣です。


【法然上人絵図】






東大寺の中で法然上人が拝めるのが不思議な感覚。

写真撮影は快諾していただけました。(^^


【彫物】


なかなか見事なものです。


【大日如来】





【阿弥陀三尊像】





【三界萬霊】



【生け花】



【風景】




ここから興福寺の五重塔の最上層が見えました。


【御朱印】

東大寺天皇殿(2019年11月10日特別拝観)

2020年05月05日 | 神仏霊場巡拝の道
今日は奈良国立博物館の正倉院展と、
東大寺天皇殿、興福寺北円堂特別拝観の為に奈良へ。

1日千円の有料駐車場に車を停めて奈良国立博物館に到着。
招待券を貰ったので正倉院展を拝観です。







天皇陛下御即位記念ということでしたが、
正倉院の宝物は蘭奢待しか興味が無いので軽く見て東大寺へ。


<2015年1月31日参拝>
https://blog.goo.ne.jp/05100625777/e/db7574b0e1c83fa84182a08c6d84592a

<2015年4月12日参拝>
https://blog.goo.ne.jp/05100625777/e/61909f4e9ab20744ed58346348835609


【神鹿】





【南大門】


何回見ても凄いなと思う。


【金剛力士】




こちらもさすが国宝です。


【山門】


天皇殿は南大門を過ぎてすぐ右手にあります。


【筋塀】


最高格式の5本線ですね。


【境内】


開かれた東大寺であるが天皇殿は普段非公開です。


【経庫】




国宝。


【案内板】


何故か南大門を支える束石等の説明がここにありました。


【礎石】


前回参拝した時は無かったけど、
これはどこの礎石だろう。


【本坊】




今回は本坊の公開はありませんでした。

秋篠宮殿下が2010年に来られた際にご休憩に使われた部屋に、
一度入らせていただいた時は感動しあした。


【前庭】



【天皇殿】


江戸時代までは東照権現を祀っていましたが、
大政奉還した明治時代になると聖武天皇を祀っています。

早速殿内に入らせてもらってお参り。


【白文 華厳唯心偈屏風】








細川護熙元首相により東大寺に奉納されたもの。

堂内は正面以外は撮影OKでした。


【天皇殿】





【門】



【本坊】





【経庫】


これにて天皇殿参拝終了。

まだ天皇殿に参拝してない方は是非。

ちなみに天皇殿の御朱印はありません。(笑)

采女神社(2019年5月1日参拝)

2019年09月20日 | 神社


猿沢池から興福寺の五重塔を望む。

この猿沢池のほとりにあるのが、
春日大社の末社である采女神社です。

普段は瑞垣があって扉が閉められているのですが、
今日は扉と授与所が開けられていたので参拝することにした。

ちなみに采女と書いて「うねめ」と読みます。

采女とは日本の朝廷において天皇や皇后に近侍し、
食事等、身の回りの雑事を専門に行う女官のこと。

平安時代以降は廃れ、特別な行事の時のみの官職。


所在地:奈良県奈良市樽井町
御祭神:采女命
創建:不明
勧請:藤原朝臣良世卿
社格:春日大社末社


【由緒】



【詩曲】



【社務所】


さすがに新しい天皇陛下即位の日だと開いていました。

普段は正月や中秋の名月の時期の例祭采女祭が行なわれる時に開いています。


【鳥居】


一応鳥居があります。(笑)


狭い境内に入ってみますが、末社があるのみです。


【社殿】


普通、鳥居向かって社殿はありますが、
まさかの背中を向けております。

しかも西向きという珍しい配置となっております。

参拝はすぐに終わります。(笑)

御朱印はありませんが、
縁結びのおみくじやお守りが充実していました。


【奈良県立美術館】




たまたま通りかかった奈良県立美術館で、
ヨルク・シュマイサーの作品が展示されていました。

正直全く知らない作家さんですが、
何故か吸い寄せられるように入口へ。




すると今日は天皇陛下即位を記念して拝観料が無料。(^^

とりあえず入ってみた。


【展示室】


撮影はOKです。(^^


【作品】




ヨルク・シュマイサーはドイツ生まれで、京都に留学、
後にキャンベラに移り住みオーストラリアの版画教育に尽力した人物。

これらの作品を見ると、
日本人作家の作品かと思うほどですね。(^^


【展示室】



【作品】


こちらはいかにも外人が描いた作品ですね。

拝観もそこそこに退館し、本日最後の神社へ。

興福寺(2019年5月1日参拝)

2019年09月18日 | 神仏霊場巡拝の道


春日大社の次は興福寺へ。

まぁ、東大寺、春日大社と巡ったら、
興福寺も参拝しますわな。



<2018年10月7日参拝>
https://blog.goo.ne.jp/051006250510/e/cac30f9be42d4d12ef5173ad1f45ddd9




所在地:奈良県奈良市登大路町48番地
宗派:法相宗
御本尊:釈迦如来
創建:天智天皇8年(669)
開基:藤原不比等
札所:西国三十三カ所観音霊場、南都七大寺巡り、西国薬師四十九霊場、
神仏霊場巡拝の道、大和北部八十八ヶ所霊場


【境内】



【行列】


これ、何の行列かと思ったら御朱印待ちの行列です。

興福寺は正月も来ているけど、
こんな行列は初めて見た。

しかも二カ所ある納経所とも長蛇の列。

雨の中、仕方なく並んだけど、一向に進む気配無し。

これはつらい。

こんな状況で並ぶのはアホらしいので撤退。

帰宅したからネットで調べてみると2,3時間待ちだったらしい。

明治神宮ほどでは無いけど、
みんなよく並ぶよなぁ。(^^;

違う意味で感心するわ。(苦笑)

春日大社のように書置きにすれば良かったのに。


【南円堂】





【藤棚】





【不動堂】