Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてⅢ

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印が趣味です。
生きた証として好き勝手に書いております。(笑)

正中山遠壽院(2018年2月17日参拝)

2018年03月15日 | 仏閣
安世院の次は隣の遠壽院へ。

こちらは塔頭の中でも荒行が本格派らしい。


所在地:千葉県市川市中山2-3-2
宗派:日蓮宗
御本尊:鬼子母神、日蓮聖人
創建:天正19年(1592)
開基:経王院日祥上人


【縁起】


正中山遠壽院は根本御祈祷系授的傳加行所と称され、
また荒行堂とも通称されるように正中山修法の相伝を使命とする加行道場をして、
約四百年の伝統と歴史を有する日本仏教界でも特異な寺院である。

法華経寺の開基日常上人には宗祖日蓮聖人より、
末法の行者息災延命所願成就の祈祷として、
撰法華経祈祷肝文をはじめ、全ての祈祷秘法が直接相伝された。

この秘法は唯授一人の秘法とされ、日常上人より二代日高上人へ、
そして三代日祐上人へと、代々相伝されてきたが、十代にごちん上人の時に、
日蓮聖人の理想である一天四海皆帰妙法の意思に従い、
一門のなかから特に行力堅固、弘通の志念力の厚い者を選び、
神文起請のうえ相伝することとなった。

その選に選ばれたのが当院開基となる経王院日祥上人で、
新たに堂宇を建立して荒行堂としたのが遠壽院の前身円立坊である。

それは今から約四百年前の天正19年(1592)1月20日のことで、
荒行堂の始まりである。

初代修法伝師となったのが当院三代の遠壽院日久上人で、
正中山正嫡の大秘法をあまねく相承し、一千日の行法を成満した。

日久上人は行力堅固、修法練達の聞こえ高く、
今日の修法伝書のほとんど全てが日久上人の時に結集大成されたもので、
祈祷修法中興の祖と仰がれている。

当院四代の日行上人は日久上人の徳行を慕い、
その院号を取って寺号を遠壽院と改称した。
これが現在に至る遠壽院という寺号の由来である。


【参道】




参道を見るだけで格式の高さを感じますね。


【山門】


堂々たるごつい冠木門です。


【境内】



【古木梅】




越中富山藩第九代藩主前田利幹公の御手植え。

菅原道真公を祖先とする前田家には、
世継ぎ誕生を祈って梅の木を三本植樹するという古伝があるそうです。




一輪咲いていたので撮影したら、
ピントが梅の花じゃなく枝になってた。(^^;


【鬼子母神堂】




表堂とも呼ばれる鬼子母神堂は、
明治後期に皇后陛下のご実家、正田家が筆頭勧進となり、
寄進され建立されたもの。

鬼子母神は幕が下ろされ見えませんでしたが、
御祈祷を受ければ幕が上がって御尊顔を拝することが出来るようです。

この木芝人は幕末に京都に出開帳された際、
孝明天皇が拝まれたことから天拝尊神と呼ばれているとか。


【本堂】



【水行】


寒い時期に冷たい水を頭からかぶるなんて私には無理。(^^;

普通に凄いよなぁと感心する。


【観音像】



【荒行堂旧水盤】







【瑞門】


行堂へ入る唯一の門で1年の内に開かれるのは、
入行と出行のときの二度だけとか。


【日久上人御廟】



【御首題】


行僧面会所の入口でいただきました。(^^