何時色づくのだろう。
食事をし、酒も入ったのでホテルまではタクシーを拾った。
２０分もしないでスカイツリーホテルに入った。
直後に旅行代理店の係の人からメールが入った。
『お帰りなさいませ。明日のチケットはお部屋に用意してございます。』
対面で無いところが嬉しい配慮だ。
カウンターで名前を告げるとベルボーイが部屋まで案内してくれた。
チップをあげようとすると丁寧に断った。
この辺が日本らしくて良い。
部屋は少々狭いが暖かさと清潔感を感じさせる。
クイーンサイズのベッドが二つ並んでいる。
彼女はベッドに飛び乗って満足そうに「アー、楽しかった。」
「バーにでも行くかい。」
「今日は疲れたからシャワーを浴びて寝るわ。あなた一人で行っても良いわよ。」
「僕も疲れたから，今日は良しとするよ。」
彼女にシャワーを勧め、私は缶ビールを取り出しソファに座った。
飲み終わる前に彼女はベッドに潜り込んだ。
私がシャワーを浴びてベッドに戻ると彼女は寝息を立てていた。
銀座で買い物は彼女の最大の楽しみだったようだ。
私には分からない楽しみだ。
デパートの１階正面玄関から入り正面の飾りに感心する。
買わないのに１階だけで小一時間過ごした。
わくわくすると言うが、私にはやはり理解できない。
これはここが凄い、あれは色も形も良い。
商品を美術品でもあるかのように評価する。
しかもすべてが高評価なのだ。
機能性一辺倒の私には信じられない。
途中昼食を挟んで３時間ほど滞在した。
その後ブランドショップを３軒はじごした。
ホテルのチェックインは必要ないし、荷物も無いのでその点は好都合だ。
すべて旅行会社がお膳立てしてくれる。
彼女の要望通り店を巡り、街をゆっくり歩いた。
彼女は準備周到で、途中で立ち寄る喫茶店で何を頼むかまで決まっていた。
あんなに目を輝かせている彼女を見るのは初めてだったかも知れない。
オリパラの実施に伴い無償のワクチンが配給される。
その使い道がようやくボランティアにまで行き渡るようだ。
それは良かったと心底思う。
けれども、ボランティアは全国各地に居る。
ワクチンの接種方法は検討済みだろうか。
今日の発表の様子ではとても考えられてはいない。
はっきり申せば、もう開催当日には間に合わないだろう。
しかも、ボランティアは手弁当。
東京まで接種に2回も行くのでは出費も大変だ。
素晴らしい解決方法を望むところだ。
ワクチンが有効になるのは2回目の接種後数週間だと聞く。
デジタル相の言葉遣いが酷い。
脅しておけと言ったことを否定しない。
「表現は悪かったが､反省する」らしい。
『らしい』と言うのは、本当に反省するなら『が』は使わない。
『が』の後ろには逆説の『反省しない』が来る。
暴力団と変わらない。
類は友を呼ぶと言うから、菅ファミリーはそんな連中なのだろうか。
何かしっくりする。
東京と大阪で始まった集団接種会場。
予約登録がほとんど無いので全国どこからでも予約できるようにするそうだ。
ちょっと待て。
そんなもの早く切り上げて、沖縄と北海道でやれば良い。
全国に拡大しても沖縄や北海道から来るとは考え難い。
県を跨ぐ移動を止めろと言いながらなんたる始末。
それならば、感染拡大で苦しむ北海道と沖縄でやれば良い。
もちろん、全国どこからでも予約できることにして。
実にばかげた話だ。
党首会談での菅首相の発言。
これには驚いた。
報告されたことを１００％信じるのだろうか。
原理原則で物事は成り立っている。
直感的に『変だ』と感じたなら質問もするだろう。
裏を取る為のブレインだって居るだろうに。
「私はそう聞いた。そう報告を受けている。」
一国の首相として情けない発言だ。
オリンピック・パラリンピックの話だ。
ここに来て国民もオリパラ開催に賛成が増えたとの報道。
私の周りではそんな雰囲気はないが、本当だろうか。
パンデミックの中で海外から更に強力な変異ウイルスが侵入する。
８割の選手がワクチンを接種してくるそうだ。
例えそれが１００%でもウイルスは侵入する。
怖いのは選手ではない。
報道関係者やオリンピック貴族と呼ばれる連中だ。
政府高官も何をしでかすか分かった物じゃない。
GPSで監視する、だって。
発信装置を体内に埋め込むのだろうか。
それとも外れない装置を首にでも巻くのだろうか。
まさか、スマホを使うなどとは言わないで欲しい。
私の友人はスマホを３台持っている。
安心安全を本当に考えるなら、中止を決断して欲しい。
