デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

かんわきゅうだい 6 「押尾コータロー & 財津和夫」

2015-08-02 15:50:09 | かんわきゅうだい
 父が体調を崩し、月末に帰省しました。その前後に同じホールで聴いた二つのコンサート「押尾コータロー "Beautiful Life in LOUVRE"」と「財津和夫 "LIVE & TALK"」。押尾コータローは私には殆ど「未知の人」、財津和夫は「チューリップ」「心の旅」で知る程度ですが、偶々出遭ったこのコンサートに私の心はつつまれほどかれ溶かされました。




 押尾コータローが憧れたホールで凱旋コンサート
 高校時代、彼の近所に大きなホール(〇〇シアター)が建ちました。ミュージシャンを目指す彼は「いつかこのホールに立つ」姿を夢見、47歳の今夏、凱旋?コンサート。「貧乏な母子家庭育ち」の彼が舞台で『今日初めて母親がコンサートに来てくれました』と。

 バンドもなくただ一人・・・2時間半ぶっ通し
 ソロコンサートでも大抵は数人のバンドが付きます。が、押尾のステージには他に誰もいません。休憩をはさむこともなく2時間半ぶっ通しのステージのプロローグはラヴェル「ボレロ」。ギターは一つでも、数人が奏でているような多彩で重厚な音が響きました。

 まるで大合奏のように鳴り響く
 ごく普通のギターに見えますが、両手10本の指が各々リズムを打ち刻みメロディを奏でハーモニィを醸し幾つもの楽器が大小のアンプからホール中に鳴り響きます。アコースティックギターとロックバンドの大合奏のようなステージ・・・私には初体験でした。

 四十余年を遡り甦る
 「コンドルは飛んで行く」・・・私の世代には「サイモンとガーファンクル」「赤い鳥」の演奏が今も身体にしみついて?います。押尾のギターが、四十余年の時空を遡り懐かしい響きと調べを甦らせ、この日のステージで私の心に最も深くとどく演奏でした。

 

 財津和夫(チューリップ)を世に出したコンテスト
 財津和夫(チューリップ)を世に送り出した「ヤマハ・ライト・ミュージック・コンテスト」。その第3回大会の優勝は「赤い鳥」、準優勝「オフ・コース(小田和正)」、九州地区代表の「チューリップ」は第6位。が、翌年第4回大会で準優勝に輝いた由。

 ロッド・スチュアートをめざす?
 財津のコンサートは「Smile」で始まり「What a wonderful world」で終りました。ルイ・アームストロングもナット・キング・コールも歌ったスタンダードナンバー、財津はロッド・スチュアートを目指したのでしょうか、ロッドの域には達せずとも・・・。

 「切手のないおくりもの」「心の旅」
 やや自己陶酔?のステージⅠから一転、ステージⅡは客席と一体となりました。彼の作詞作曲による「切手のないおくりもの」など聴きなれた曲が会場を沸かせます。そしてメガヒットの底力、「心の旅」が始まるやオールスタンディングで最高潮へ。

 心にしみる「青春の影」
 君の心へつづく長い一本道は/いつも僕を勇気づけた/とてもとても険しく細い道だったけど/いま君を迎えに行こう・・・自分の大きな夢を追うことが/今までの僕の仕事だったけど/君を幸せにするそれこそが/これからの僕の生きるしるし



 この2か月は月に2回帰省・・・今回、父は医大でかなり詳しい検査を受けました。午前9時に行き、終わったのが午後4時。93歳の父には酷な検査もありました。医師の判断を信頼するほかありません。一週間後、結果をききに帰ります。もしかして入院かなぁ。

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8 コメント

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猛暑お見舞い申し上げます。 (SORA)
2015-08-02 23:23:15
デ某さん、こんばんは。
毎日の猛暑、お変わりありませんか? 毎日のこの暑さ、堪りませんね~こちらは、連日39度越えの暑さです。


コンサート楽しまれたようですね。
押尾さんは、私もあまり知りませんでした。2時間半ぶっ通しのギター演奏は凄いですね。私自分がギターを弾けないものですから、ギターを弾く人の指に釘づけになって恋してしまいます(笑)

財津和夫さんは、主人が昔よく「青春の影」を聞いていたのを覚えています。

デ某さん、この2か月の介護帰省お疲れ様です。なかなかハードでしたね。お父様の検査結果が良い事をお祈りしています。
私も来週末あたりに帰省予定です。

猛暑の折りくれぐれもお体お労りくださいませ。
SORAさんも おからだたいせつに! (デ某)
2015-08-03 12:05:54
SORAさん
心にしみるコメントありがとうございました

> 毎日の猛暑、お変わりありませんか? > こちらは、連日39度越えの暑さです。
ほんと!「人権侵害」の猛暑ですね
郷里から帰る途中の中国道で気温38℃が表示されていました。
SORAさん地方、39℃とは・・・人権侵害と言うより拷問!ですね。

> コンサート楽しまれたようですね。
> 押尾さん・・・2時間半ぶっ通しのギター演奏は凄いですね。
> ギターを弾く人の指に釘づけになって恋してしまいます
コンサートとしては、いろいろな意味で初体験がありました
なお 私のすぐ近くいらっしゃったのが彼のお母さまだと思います。
ブレイクする前、彼が「元気にしてるかなぁ」と電話すると 『お金か?』。
「いや、お金には困ってへん」と彼が言うと
『なんぼ送ったらええねんや?』
「だからお金やないって!」
『3万円でえぇか? それで足るか?』
「まぁ・・・足りる」
なんていう会話があった母子だそうです。
お母さまも歓ばれたことでしょう、しきりにハンカチを目にあてられ 
また そのハンカチを舞台に向けてなんども振っていらっしゃいました。
SORAさん 機会があればぜひ公演にいらっしゃってください
まちがいなく
「恋するSORA」になられましょう

> 財津和夫さんは、主人が昔よく「青春の影」を聞いていたのを覚えています。
ルックスも声もすっかり老けられましたけど
この年齢でなお一線のステージをもっていらっしゃるのは凄いですね。
トークも、ここにたくさんご紹介したいほど愉しいものでした。

> デ某さん、この2か月の介護帰省お疲れ様です。
> お父様の検査結果が良い事をお祈りしています。
お心遣いありがとうございます
いよいよ父は「終活」に入りました。
でもカウントダウン!ではありません。
認知症は兎も角 それ以外についてはまだまだ良くなる!ことを目指しています。

> 私も来週末あたりに帰省予定です。
道路は混みそうですね お気をつけてお帰りください。
郷里にて・・・良いひとときとなりますようお祈りいたします

> 猛暑の折りくれぐれもお体お労りくださいませ。
SORAさんもおからだ大切になさってくださいね!
つつまれ、ほどかれ、溶かされて・・・ ()
2015-08-03 15:53:37
押尾コータローさんのことは、私もお名前を存じあげているくらいです。
そうですか、彼以外には誰もいないステージなのですね。

『両手10本の指が各々リズムを打ち刻みメロディを奏でハーモニィを醸し
まるで10の楽器が大小のアンプからホール中に鳴り響く感じ...
アコースティックギターとロックバンドの大合奏のようなステージ...』

想像してみました。
それだけの迫力を生み出すための才能と、その何倍もの努力、経験の為せる業でありましょう。

「コンドルは飛んで行く」...私も「サイモンとガーファンクル」でよく聴きました♪
特に出だしのメロディ♪
大きな翼を広げ上昇気流に乗って空高く舞い上がってゆく様子が感じられて、とても好きです。

押尾さんの素晴らしいテクニック、繊細なアコースティックの響きを聴きながら
初めてこの曲を聴いた頃を懐かしく思い出させていただきました。

『初めてコンサートに来られた』というお母さまも
この日の演奏を、さぞ、誇らしく聴かれたことでしょうね。

デ某さんがコメント欄に書いてくださっている
「・・・『3万円でえぇか? それで足るか?』
『まぁ・・・足りる』」

親子の会話にほのぼの&爆笑でした。

押尾さんの心を込めたとっても素敵なステージ。
お母さまへのこれ以上ない素晴らしい孝行をなさったと思います。

財津和夫さんの「青春の影」も、じっくりと聴かせていただきました。
白髪になっても、その甘いお声は変わりませんね。
詞にも曲にも、たくさんの想い出が甦ります。

今も昔も、歌って、本当に素晴らしいなと思います。

ご高齢のお父さまの検査、長い時間をかけてされたとのこと。
大変でしたね...本当にお疲れさまです。

でも、そうですよ!
「まだまだ良くなることを目指して!」です。

ご本人はもとより、デ某さんにもどうぞお疲れが出ませんように。

猛暑ですので、長距離移動は御身体にも堪えます。
くれぐれもご自愛くださいませね。
ありがとうございます (六花)
2015-08-03 16:07:50
お父様がなさった検査・・大変でしたね。
でも敵が分からなくちゃ闘えない。
原因が分かれば 結果オーライです!
大丈夫お父様は 頑張れますよ。
治ります。 入院の方が適切な治療が
出来るかも知れませんが・・
環境を変えられるのが一番こたえますね。
環境に慣れるまで 肉親が身近にいるって大切な事です。
デ某さん 応援してますからねー

コンサートの様子お届け下さって いつもながら嬉しいです。
何せ コンサートにも演劇にも縁が無くなって・・何年経つのでしょう?

この頃は 宗次郎のオカリナの曲ばかり聴いています。
桃さんもどうぞお元気に! (デ某)
2015-08-03 23:18:30
桃さん
いつもコメントくださり ありがとうございます

> 押尾コータローさんのことは、お名前を存じあげているくらいです。
ブレイクする前、「ここの小ホールの企画に二度呼んで頂いた」ことなど
「ここには特別な思い、感謝があります」と仰っていました。

> 想像してみました。
> それだけの迫力を生み出すための才能と、その何倍もの努力、経験の為せる業・・・
> 10本の指のほか掌も使ってスラッピング、タッピングetc.
技術を超え 全身に鳴り響く音を無我夢中に再現している・・・感じでした。

> 「コンドルは飛んで行く」・・・「サイモンとガーファンクル」でよく聴きました
数年前、S&Gの公演(大阪ドーム)に行きました
全盛期との余りの隔たりにガッカリしましたけど、
それでも歌い進むにつれ みんなノリノリにスタンディング・・・。
時を超えて彼らと繋がっていることを実感したひとときでした。

> お母さまも この日の演奏を、さぞ、誇らしく聴かれたことでしょうね。
京都で開催中のルーブル美術館展、
その音声ガイドのBGMに押尾さんの曲が使われているそうで
来場者の10組に、入場券が当たりました。
お母さまらしき方、当たっていらっしゃいましたよ。

> 財津和夫さんの「青春の影」も、じっくりと聴かせていただきました。
1~2番の歌詞と3番~には落差があり、2番まで記すにとどめました(笑)
「切手のないおくりもの」も素敵な歌詞で、
関西でマイナーヒット?した「大きなうた」と似た発想かも・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=1ms3KVP63ek

> ご高齢のお父さまの検査、長い時間をかけてされたとのこと。
7時間に3回の診察、6回の検査と措置、
父の我慢強さを改めて知りました。

> 猛暑ですので、長距離移動は御身体にも堪えます。
> くれぐれもご自愛くださいませね。
ありがとうございます
桃さんもどうかお気をつけて!
私も六花さんご一家を応援していま~す! (デ某)
2015-08-03 23:41:14
六花さん
いつも丁寧なコメントありがとうございます

> お父様がなさった検査・・大変でしたね。
検査そのものに高いリスクがありましたので 正直 迷いました
でも40代半ばと思しき医師が「私の父であれば検査を受けさせます」と。
それで思い切ることが出来ました。
幸い、「措置」後のX線でも異状が見られずホッとしました。

> 入院の方が適切な治療が出来るかも知れませんが・・・
> 環境を変えられるのが一番こたえますね。
仰るとおりで、10日(次の診察日)はそのことで迷いますでしょう
すべて医師の判断に委ねたいと思っていますが・・・

> デ某さん 応援してますからねー
ありがとうございます とても嬉しいです
私も六花さんご一家を応援していま~す

> コンサートの様子お届け下さって いつもながら嬉しいです。
> コンサートにも演劇にも縁が無くなって・・・何年経つのでしょう?
確かに 生のステージでなければ得られない「発見」「感動」があります
今では「売れない」CDも、
不思議に会場ロビーの売店では(多い目に積んでいても)完売の由。
やはり心がまるごと「特別な時空」に在るのでしょう。
ぜひ いつか ご一家で生のステージをお愉しみください。

> この頃は 宗次郎のオカリナの曲ばかり聴いています。
そう言っていただければとても嬉しいです
奨めて貰った友人にも伝えておきますね。

36~38℃という炎暑も北海道は「少しマシ」かもしれませんが、
どうか心身ともにご慈愛なさってくださいまし
Unknown (Anne)
2015-08-04 15:58:02
押尾コータローさん、名前を聞いたことあるくらいかなあ…
音楽家になるのに、ご実家が豊かでないのは大変なことですね!

知り合いに音大を卒業して、スペインに留学した人がいます!
大学には毎日、ギターを背中に自転車通学してたのですが、
ある日、背中のギターの値段を聞くと!!!

国産の高級車位の値段だと言ってました( ̄▽ ̄;)
毎日、背中に背負って通学…

卒業してもフラメンコギターを習うためにスペイン留学!

バイオリンに比べたらとは思うけれど、
ギターでも舞台にたてるまで本当に費用や実績も含めて大変な仕事ですよね!

チケットを買うとき本当にこの値段で楽しめることをありがたく思います(*^O^*)

素敵な時間を過ごされましたね♪♪♪
新しい発見 (デ某)
2015-08-04 23:28:53
Anneさん
コメントありがとうございました

> 押尾コータローさん、名前を聞いたことあるくらいかなあ…
意外にご存じない方が多いのに驚いています
ギター(奏法)の歴史を変える!くらいの革命児なのですが・・・。

> 音楽家になるのに、ご実家が豊かでないのは大変なことですね!
クラシックとはちょっと異なりますね
そういう点ではクラシックが「やや特異な世界」なのかもしれません。

> 知り合いに音大を卒業して、スペインに留学した人がいます!
> ギターの値段を聞くと!!! 国産の高級車位の値段だと言ってました
押尾さんはかなりの本数持っていらっしゃいますが、さて お値段は・・・
いずれにしてもストラディバリウス級ではないでしょうね
コンサートでは一曲毎に調弦する間がありませんので、
一曲毎に調弦済のギターが届けられていました。

> 卒業してもフラメンコギターを習うためにスペイン留学!
この世界は職人芸的なところもあるようですから さぞ大変!でしょう

> チケットを買うとき本当にこの値段で楽しめることをありがたく思います
まぁ 押尾さんの場合は1人ステージ
グランドオペラになると、スタッフも入れて100人を超えますから、
入場料一人2万円でも「御の字」だと思います
文化は採算度外視で考えるべき世界ですよね。

> 素敵な時間を過ごされましたね♪♪♪
新しいステージを発見すると新しい自分を知ることができます

ところで サッカー!
男女とも なんとまぁ・・・悔しいことです!

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