
朝ドラ「エール」最終回にあたり古山裕一・音夫妻から晴れやかな挨拶がありました。
朝ドラ「エール」最終回。早速!ブログUPしたいところ、発注していたTVの入替工事が入ったり息子一家が訪ねてきたり。今日はラグビー大学選手権関西リーグ決勝と3~4位(全国大会出場決定)戦で眼が離せなくなりました。まぁ言い訳はそれぐらいにしておきます。

若き日々は…若さそれ自体に栄冠が輝きます


時に匂うように… 時にめくるめくように 眩しいほどに…
「エール」は作曲家 古関裕而(ドラマでは古山裕一)が主人公ながら妻 "音" が際立って見えました。時が過ぎ行くとともに 音の表情が刻々と変貌する一方、裕一は 若いまま年をとった?感がありました。メイクや演技力も然りながら、「声質」の所為かもしれません。

娘 ”華" の婚姻を前に思い出に…(音さん少しやつれました)
かつては文学座、民芸など いわゆる新劇の役者さんが映画・TVドラマの脇を固め作品の質を高めました。最近では歌舞伎役者さんが大きな役割を担い、「エール」ではミュージカル界で活躍する無名?の役者さんがドラマを盛り立て 存在感を示した感があります。

「昭和」の家族集合写真はどこの家でもこんな感じかも…
私の友人には「戦争協力した古関裕而には素直に共感できない」と、「エール」を視ない人も少なくありませんでした。番組制作者にもその危惧があったのでしょう…戦争に関わる展開には細やかな気遣いが感じられ、それが寧ろドラマを厚くしたように思います。

渾身の魂をこめた東京五輪の入場行進曲を聴き国立競技場を去る古山夫妻。
「戦意高揚」の歌と見るか「苦しむ国民を励ます」歌か 容易に断定できますまい。ただ 夫や子を喜んで戦地に送り出した妻や母などいなかったように、軍のため!戦意を煽るため!絵を描き小説を書き音楽を作った人もいなかったにちがいないと 私は思います。

音は乳がんの病の床に…短く描かれたシーンながら心ふかくしみました。
戦意高揚のためではなかったことを示すために描かれたのが森山直太朗演じる「藤堂先生」でした。実在する恩師は戦後長く生きられましたが、「エール」では裕一の弾除けとなって斃れました。それが戦後の裕一の翳と光を描く展開の出発点となりました。

小山田耕三(山田耕作)を演じる志村けん最後のシーン。
同様に戦争協力者とみなされてきた山田耕作についても、彼が亡くなってから裕一に渡そうとしていた手紙に託された「音楽を愛し音楽の力を信じる」者として 裕一への敬意と虚心坦懐な謝罪が描かれました。それを「責任を曖昧にした」とは私は思いません。
随所に音楽!歌!があったことも「エール」の大きな特色でした。そのために知られざる?優れたミュージカルの役者さんがたくさん起用され、それぞれ期待に応えました。それを象徴したのが最終回に圧倒的な!「イヨマンテ」を熱唱した吉原光夫でした。

吉原光夫さん…これから引く手あまた!となりましょう。
「エール」では馬具職人を演じた渋い存在が最終回に一挙にブレイク?しました。これほど登場人物がバラエティに富んだ朝ドラは他にありません。にもかかわらず登場人物が各々存在感を誇示したのは「雌伏の時代」に涵養されたエネルギーゆえでしょうか。

画面を計算し尽くしたカメラワークも見事でした。横長化しつつあるTV画面にあわせた画像には静から動への流れと広がりがありました。年老いた二人が若い日に躍動した砂浜へと飛びだし 時!が甦るシーンに時空を超え共感し胸がいっぱいになりました。

裕一と音が戯れる砂浜…それは我が郷里「弓が浜」の懐かしい風景そのもの!です。寄せる波は日本海。彼方に聳え立つは大山(だいせん)。向きをかえれば出雲半島の山々。美しい青松白砂の多くは埋め立てられてしまったことは返すがえすも淋しいことながら…


女優 司葉子はこの浜に佇み未来のヒロインを目指し、写真家 植田正治はこの浜の幼い子らを撮り世に出ました。デ某は 美しいこの浜の情景を胸に唯々生きているだけですが、この浜から頂いたエールを 私の周りのできるだけ多くの方に送りたいと存じます。



「星影のエール」とともに「民衆の歌」を貴兄と貴女へのエールとして贈ります。

【過去ログ目次一覧】
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人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
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なんとまぁ心あふれるコメントを...ありがとうございます
戦争の時代を生きてきた人々。
志願したわが父も 徴兵され栄養失調で復員した叔父も
死んだ人も 傷ついた人も 生きぬいた人も 山田耕作も古関裕而も...
みんなみんな戦争の犠牲者であり悲しみを背負った勇者でした。
そんな "重い時代" に生まれ育った "華" が
「軽い女」をめざしロックンローラーと恋におちたのも 一所懸命生き抜いたご褒美!でした。
音は 裕一に対して ドラマの中だけではなくリアルでも
結ばれる前も 晩年も いつも アグレシブで情熱的で愛にあふれていた由。
戦争の陰影、復興の光、緩急に富む展開、自然のたくまざる美しい情景...
そうした時代と情景 そうした人々の生き様が織りなしたドラマでした。
「暁に祈る」... 改めて伊藤久男さんの歌を聴きました。
聴きながら「里の秋」を思いました。
3.さよならさよなら椰子の島 お舟にゆられて帰られる
ああ父さんよ御無事でと 今夜も母さんと祈ります
Rarudoさん 「エール」を一緒に楽しんでくださってありがとうございました。
心からエールをおくります!
私にはむしろ反戦歌のようにきこえました
歌詞もメロディーも、叙情的で哀愁をおびており
戦意高揚というより、望郷の念、家族への思いが痛いほど伝わってくるせつない歌だと感じました。
コロナ自粛の後、戦争のシーンがありましたね。
朝ドラで、ここまで深く重く戦争を描いたことに
キャストやスタッフの本気・レベルの高さを感じずにはいられませんでした。
戦場シーンはスタジオではなくロケで行われたそうです
のちに華ちゃんが
「軽い女になる」宣言をして、コントのような浅い場面が続いたときにも
緩急のつけかたがうまいなと感心もし、おもわず吹き出しもてしまいました。
初回の原始人も今ならいとおしくみることができるでしょう(笑)
音さんの髪型や服装が時代をよく表していて見ていても楽しかったです。
音さんが、大好きな祐一さんの胸に走りこんでとびこみ
祐一さんんが力強く優しくうけとめる、何回かこういうシーンがありましたが、
演者のおふたりが本当に気が合って、仲の良い夫婦になり切ってる感が伝わってきて温かい気持ちにさせてもらいました。
エールの主題歌が流れるときの映像
雑木林のみずみずしい緑と
どこまでも続く大海原の青と砂浜のしろ
ダイナミックで美しい朝のはじまりを
半年間ほんとうにありがとうございました
コメントありがとうございました
> "民衆の歌" に岩城さんがいましたね!
はい、歌ってはりますね、ヒゲ面のままの…岩城さん!
私、ブログに「吉原光夫」で紹介していましたので
一瞬!間違えたのかな?と思ったではありませんか(笑)
> エールは、最初はよく知らない作曲家の話だと思っていましたが…
そこに少しジェネレーションギャップがあるかもしれません。
私(の世代)は「古関裕而」ときくと ピ~ン!ときますから。
> 私には、作曲ということが理解できません。
> メロディーが降ってくるって信じられない、凄いことです。
プロの作曲家を一人よく存じています。
「音」と「譜」が『一つの絵』として認識されているように思います。
芸術の天才!であると同時に「とても頭がいい」という印象です。
「メロディが降って来る」という感覚は独特ですが、
「一幅の絵がイメージされる」「物語が生れる」と思うと少し近づけます(笑)
まぁ 私には縁なき天才の世界ではあります(爆)
> 私にとって音楽は、音程を間違えないように歌う...鍵盤を間違えないように叩くこと
♯Me too! にございます。
私、音楽も絵も苦手で...そういう才ある方には 尊敬を通り越し 畏敬の念!
> 音楽に生きる人たち...エールでその世界を垣間見た気がします。
音符があふれる譜面を初見でピアノを弾きだす…
数十の楽器の譜面がびっしり並ぶ譜面を見ながらタクトを振る…
歌っている人の腕に少し触れただけでビリビリ振動するのがわかる…
そんなシーンをたくさん垣間見!ましたが、エイリアンにしか思えまセーヌ河です。
> 最終回で...二階堂ふみがステージの真ん中で歌ったことがこのドラマを象徴していたと感じました。
そうですね、そのとおりだと思います。
なお "音" さんのモデル 古関金子さんの歌う「月の砂山」を聴きました。
番組で "音" さんが歌う声と余りに似ていてびっくりしました。
> エール ロスになりそうな時に余韻を...
暫くつづきそうな「エールロス」。
でもその余韻をたのしみたいとも思います
スマホからのコメント ありがとうございました
> 同じ気持ちで同じ時間帯に同じドラマを感動しながら...
はい。一千万人を超える方が同じシーンを視ている15分間。
その連帯感と言いますか 共有感と言いますか...
怖いほどに不思議で嬉しい15分間!ではあります。
> 私も「エール」ありがとう というタイトルで記事をアップしました
はい。拝見 拝読しました。
とても影響され「私も早く書かなければ」と焦りました(笑)
花水木さんがUPされた You tube をコメントを含めて拝借しました。
ありがとうございました。
> 本当に素晴らしいドラマでしたね。
> 新しいドラマが始まりますが...なんだか見たくない気持ち! いえいえ観ます(笑)
仰るとおりで、新しいドラマは私は暫く視ません。
一週間まとめて放映されるものを録画し、
「エール」熱が少しおさまってから視ます(笑)
でも朝ドラは毎日視ます...沢口靖子さんが素晴らしい「澪つくし」を!
エールは、最初はよく知らない作曲家の話だと思っていましたが、皆がよく知っている数々の曲を作った人だと初めて知りました。
門外漢の私には、作曲ということが理解できません。新しいメロディーを作ろうとしても、私には既存のメロディーが浮かんでくるだけです。
メロディーが降ってくるって信じられない、凄いことです。
私にとって音楽は、音程を間違えないように歌うことや、ピアノの鍵盤を間違えないように叩くこと。
でも音楽に生きる人たちはその先の世界で生きているんですよね。エールでその世界を垣間見た気がします。
最終回で、最後に役者である二階堂ふみがステージの真ん中で歌ったことがこのドラマを象徴していたと感じました。
エールロスになりそうな時に余韻を楽しませていただいてありがとうございました。
コメント ありがとうございました
「エール」は 登場人物がとても多い連ドラでした。
これがやはり天下のNHKの底力でしょうか(笑)
総集編が放送されれば もう少し詳しく描写できますが、
最終二回だけでも私の心の中で十分!総集されました。
寒さ一層!きびしい北国、ご無理されず
くれぐれも暖かくゆったり お過ごしくださいますように
同じ気持ちで同じ時間帯に同じドラマを感動しながら視聴していたデ某さま!
ますます身近に感じております。
私も「エール」ありがとうというタイトルで記事をアップしましたが、言いたかったこと、100%、デ某さまが書いてくださいました。
本当に素晴らしいのドラマでしたね。
今日から新しいドラマが始まりますが、「エール」の感動がいまだぬけずですので、なんだか見たくない気持ち!
いえいえ観ます(笑)
デ某さん本当に凄い描写力でした。
ありがとうございます。