ゆりの木歯科医院通信

東京都文京区千駄木のゆりの木歯科医院での取り組み
「元気」「きれい」になるためにやっていることなど

歯髄失活剤

2013年01月24日 | 治療について
少し前ですが、

歯痛で救急で入った歯科医院で、歯の神経を抜いてもらってから激痛がする!

と来院された患者様がいらっしゃいました。

神経を抜くと、多少の痛みは残るものの激痛はおかしいな、と思い
仮詰めを外すと、歯の中から、すごいホルマリンの臭いが・・。
これは歯髄失活剤というホルマリン含有の薬剤(ぺリオドン)を大量に使用したために
激痛が起きたと思われました。

当院ではぺリオドンは使用しないため、スタッフも
「この臭いはなに!?」と窓を開けたくらいです。

歯の神経はすごく複雑な構造をしているため、神経をとってもすべて取りきれないことが多いです。
そのため、治療効率を上げるために、歯の中に生き残った神経繊維を殺す薬剤を入れることがあります。

しかし、ホルムアルデヒドという劇薬が入っているため慎重投与が必要です。
現在シックハウス症候群などで壁紙にでさえ規制されている中
口腔内にそのような薬剤を投与するのは、身体にいいはずがない!との理由より、
当院では使用しておりません。
神経線維が残っている場合は麻酔をして薬剤の力に頼らずに除去しています。

そのために、治療効率は多少落ち、経営的にはよくありませんが、
患者様の安全安心と健康を考えれば当然の選択と思っています。
歯科治療で気化したホルマリンが体内に残ってはならないのです。

水銀を使用しているアマルガムなど(最近は使用している先生は見かけませんが)
安全とは言い難いものは極力排除して、
本当に生体に優しいものを中心に治療をしてゆきたいと思っています。

しかし一番いいのは、自分自身の歯です。
削らず抜かないためには、日々のお手入れと定期クリーニングが一番。

歯医者だけど削るのは嫌いなんです


東京都文京区千駄木 痛くない歯医者さん ゆりの木歯科医院HP
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