ゆりの木歯科医院通信

東京都文京区千駄木のゆりの木歯科医院での取り組み
「元気」「きれい」になるためにやっていることなど

「苦役列車」と「妻と罰」

2011年02月16日 | 面白かった本
先日発表された、芥川賞受賞の

「苦役列車」 西村賢太を読みました。



性犯罪逮捕歴のある父親がコンプレックスとなり、学校に行かなくなり、

中卒で家出をしてから、その日暮らしの港湾労働で生計を立てている十九歳の貫太(著者)の

人生に諦めに近い想いが独特の古めかしい文体で書かれています。

読んだ後、なんとも言えない焦燥感がありますが、深く印象に残る本でもあります。

(好き嫌いが分かれるかな?どちらかというと、男性向けでしょうか・・)




これを読んだ後は、気分転換がしたくなります。


読売新聞で「笑える本」で紹介されていたこちらの本を読みました。


妻と罰 (文春文庫)
土屋 賢二
文藝春秋


大学教授の土屋先生が、妻、助手、学生などに、いじめられる?話を、

ご本人の立場で痛快に語るエッセイです。

電車の中で笑ってしまいました。

一番おかしかったのは、30年ぶりの同窓会の感想。


「会ってみると、みんな成長しないまま外見だけ老けるという最悪のパターンをたどっていた」


ひにくさたっぷりのユーモアが光ってます



今度は何を読みましょうかね

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