鳥まり、参る!

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語られることが即ち真実とは限らない。

2024年05月08日 | シリアス
【それを心に留めて、思考したいもの】

【心に留める】こころにとめる

常に意識して忘れないでおく。


松本清張は日本が世界に誇る作家の一人だと私は思う。

なんといっても全てにリアリティーがあるのがいい。

発売当初から松本清張作品は女性読者に支持されていたと言われていて、その理由がなんといってもリアリティーなのだろうと私は考えている。

1909年から1992年まで生きた彼の時代は男尊女卑も身分差別も今以上に色濃く情け容赦なく存在していた時代。

「ああ、ありそうだな」

と感じるグロテスクな設定・ストーリー展開がしょっちゅうある。

それでも嘘で塗り固められたもの・誘導するものよりはずっとずっと心を打つものだ。

前にも書いたと思うけど、もしも私が時代に翻弄され無残に散った命だったとして、踏みにじられた転生を経験したとして、

「後世の人にはありのままの真実を知ってもらいたい」

と強く願うと思うのだ。

為政者に…権力者に都合よく改ざんされて何かの道具に使役されたくない。

真実を知ってもらった上で

「ちっぽけでかわいそう」

とか

「愚かだな」

とか心無い思いを向けられるなら、もうそれはその人の思考だから仕方がない。

でもそんな人は少数派だろうという希望も強くある。

それくらい、ありのまま、真実、には力がある気がしてならない。

松本清張作品はリアリティーに加えて、残酷な物語にもどこか弱いキャラクターに愛がある。

だから支持されたんだろうなあ女性に。

今でも違うとは言えないが社会的弱者である側面が多かったから。

原作が面白くて人気なだけに今でも映像化が絶えない松本清張作品だけど、

「これは狙ってるなあ」

としか思えないひどい改悪が目立って悲しいことこの上無し。

男女差別の構造としての女性が死に至る物語なのに、悪役を全部女性キャラに変えたりしてさ。

わかりやすくて嫌になるね。

さて、本物の清張さんですが、こんなことを心がけて取材・執筆していたらしい。

「自分達が今直面している現実を見る時は、歴史を見る目でも見てみる。

 そして過ぎ去った歴史を考える時は、そういった史眼ではなく、その時代を生きた当事者としての目で見ること。

 決め付けずに、たくさんの事実を集めた上で真実を検証していくこと」


なるほどなあ、さすがだなあと思った。

人間なかなかこれは出来ないよね。

また、清張さんファンだという御存命の作家さんは

「例えばある人物が

 「こう思って自分はこうやった」

 「自分はそんなこと考えたことがない」

 と言えば、それは真実として扱われる。

 でも現実はそんなに単純じゃない。

 言葉で否定しても心は違うことなどたくさんある。
 
 だからひとつの発言を絶対的真実として扱うのは危うい」


とおっしゃっていて、それな!!!と激しく同意した。

こういうことってたくさんあるよね。

「怒ってる?」

「怒ってないわよ!!!」

の不毛なやりとりとか、

「何もしてないのに突然キレだした」

と加害を認識してない者に脱力したりだとかさ。

全て真実だけを伝えられるような、純粋な心と高い言語能力を多くの人が有していたならこんなことにはなってないもの…。

最後に切ない話。

若くして自らの命を絶ったある女性は、親友たちに

「私のことは忘れてください」

と書き置きしていたんだそうだ。

これを額面どおりに受け取るような人は人間失格。

その文字の本当の意味はきっと…。

「私を忘れないでほしい。

 でも、きっと忘れられてしまう。

 そんなの辛くて耐えられない。

 だから自分から先に頼んでしまおう、忘れてって」


こうだと私は思うよ。

君を忘れないよ、きっと親友達はそう思っている。






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