東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

突然旅に出る~二日目

2012年08月27日 09時30分40秒 | ひとり旅の話

友人と繁華街で別れた後、へべれけ状態で静まり返ったホテルにフラフラと戻った。ベッドに倒れ込み、ガバッと目が覚める。不覚にも寝坊してしまった。ただどんな事態にも柔軟に対応出来るのがひとり旅の魅力で、シャワーを浴びながら、第二プランをあれこれと考える。

ただ荷物を置いただけ、横たわっただけのホテルをチェックアウトし、路面電車で熊本駅へと向かう。ここからが私のひとり旅2012が始まる。熊本駅から九州新幹線に乗り、鹿児島へ向かう。最初予定していた便から2本遅れの新幹線に乗り込む。九州新幹線には今回で3回目の乗車だが、熊本より南へ行ったのは初めてだった。これで九州全県(佐賀は烏賊を食べただけで、宮崎はわずか数時間の滞在だったが)すべてを訪れたことになり、これで「私の九州スタンプラリー」はすべて埋め尽くされたことになる。万歳

わずか40分で観覧車が突き出している終着駅の鹿児島中央駅に到着する。

駅前でビルの間から桜島が見える。まるで歓迎するかのようにどか~んと派手に噴煙が立ち上っている。

駅前からバスに乗り「知覧特攻平和会館」を目指す予定だったが、寝坊のおかげで次の発車まで一時間待ちとなった為、駅ビルの昭和25年創業の老舗店で鹿児島ラーメン(黒豚チャーシュー入り)を食べる。ラーメンと言うよりもちゃんぽんって感じだ。

バス発車時刻までまだ少し時間があり、駅前を散策する。鹿児島名物「むじゃきのしろくま」を発見するが、どう見てもひとりで食べきれるサイズではなく断念する。無念だ・・・そして時間となりバスに乗り込む。鹿児島中央駅前から約1時間20分もの間、バスに揺らり揺られて、そして眠る

目が覚めるといつの間にか景色はすっかり山中に変わっていた。峠を越え、武家屋敷群を通り過ぎると、ようやく終点の知覧観音口に到着。たくさんの観光バスが停車している駐車場の間を抜け、「知覧特攻平和会館」に入る。ここは太平洋戦争(大東亜戦争)末期に編成された大日本帝国陸軍の特別攻撃隊に関する資料を展示する施設である。海中から引き揚げられた実物の零戦展示に圧倒されるが、特攻隊員たちの遺書や絶筆に目が釘付けになる。中でも32歳の大尉の「人生の総決算 何も謂(い)ふこと無し」との直筆の文字に何とも言えない切ない気持ちになる。32歳もの若さで総決算を迎えなければならなかった胸中は私には知る由も無いが、展示されていた出撃前日の宴の様子や飛び立つ操縦席の特攻隊員の写真はすべて笑顔を浮かべており、さらに深く複雑な心境になる。

また1945年に約三週間、特攻隊員の衣類の洗濯、出撃の見送り等、身の回りの世話をしていた知覧高等女学校の新三年生たちは「なでしこ隊」と呼ばれていたそうだ。戦後、60年以上が過ぎ、現在のなでしことは違うなでしこが存在したことは忘れてはならないだろう。

平和会館の後に、ミュージアム知覧を見学し、再びバスに乗る。バスも頻繁に運行している訳ではないので、すべては事前に調べた時刻表を基準に行動する。再び鹿児島中央駅まで戻るのだが、ホテルはその通り道沿いなので、いつものように勘だけを頼りに下車するものの・・・かなり遠かった・・・ホテルは桜島に面しているので、歩みを進める度に桜島が近づいて来る。

汗だくになりながらようやくチェックイン。このホテルには天然温泉の大浴場(※)があるので、荷物を置いて、すぐに最上階の風呂へと向かう。窓からは雄大な桜島が一望出来る。虹(画面左)もきらりと輝いていた。

さて今夜は何を食べようか?

※湯量は大分県に次ぎ、日本第二位だそうで、鹿児島市内の銭湯のほとんどが天然温泉とのこと。温泉天国・鹿児島なのである。

有限会社やな瀬不動産

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