映画「君よ憤怒の河を渉れ(1976年公開)」を観た。
【解説】西村寿行の同名小説を原作としたサスペンスアクション作品。監督は「新幹線大爆破」の佐藤純弥。脚本は佐藤と「金環蝕」の田坂啓が担当した。無実の罪を着せられた検事の逃走劇であるが、着ぐるみバレバレの熊や新宿を疾走する馬など、色々な意味でインパクトにあふれた娯楽映画となっている。 検事の杜丘冬人は新宿の雑踏で見知らぬ女から「金品を盗まれ強姦された」と告発され緊急逮捕されてしまう。他の男も「カメラを盗まれた」と供述、逮捕に必要な証拠も揃っていた。自分にかけられた罠を取り除くため、現場検証の場から逃走を図る冬人。女の正体をつかみ彼女の郷里へ向かうが、すでに女は殺されており、冬人は殺人犯として追われることに。日高山中に逃げ延びた冬人は、自分をはめた真犯人が政界の黒幕である長岡了介ではないかと思い始める。
冒頭からの冤罪展開にハラハラさせられるが、シーン違いな能天気な音楽がすぐに冷静にさせてくれる。どうするの?これから大丈夫なの?と思っていると可愛い熊の出現やセスナの件(くだり)あたりから何とも可笑しな展開になり、証拠は?証明は?おいおい、それでいいの?って思ったところでかなり強引なエンディングを迎えてしまう。嗚呼~上映時間3時間・・・新宿駅前を馬が疾走するシーンがあると記憶していたが何故か放映されなかった。
ちなみに憤怒(ふんど・ふんぬ)とは「怒りが爆発する事」とのことだが、いつもながらのポーカーフェイスの健さんにはそれほど憤怒した感じがしなかったが、中野良子は可愛かったから良しとしよう。
指折りついにあと1本だぜ