8月末の山籠りから。巣箱の入口に群がるセイヨウミツバチ。1日中キイロスズメバチのアタックに曝されている。
こちらは体色が黄色くないニホンミツバチ。数が少なく細々と活動しているようだ。
1匹づつ連れ去っていったミツバチを近くの枝で肉団子にするキイロスズメバチ。幼虫の餌にするようだ。
ところが巣にあまり近づき過ぎると、キイロスズメバチも大きなリスクを覚悟せねばならない。
ミツバチ達が数を頼りに一斉にキイロスズメバチを取り込もうとする。幾重にも包み込んで熱死させるという説がある。
巣箱の下の地面にはキイロスズメバチの屍が累々と散乱している。
巣箱の反対側でもキイロスズメバチが捕まったようだ。
ミツバチの繋がりが切れそうだ。逃げ切れるか?
と思ったが、自分たちの体を橋にして次から次へとミツバチが殺到する。キイロスズメバチは完全に取り込まれた。
もう一方のサイドでもこの状態だ。まさに殺るか殺られるかの壮絶バトルなのだ。
場面は変わって渓流へ。冷気漂う渓沿いには8月というのにダイモンジソウが開花している。
釣った直後暴れて枯葉にまみれてしまった25cm級のヤマトイワナ。フライは#13のカディスだ。
落差のある大場所が続くポイントでフライ交換をする釣友。この渓は単独での入渓は控えている。遡行が危険な上、クマの出没が多いのだ。
この日は水が少なく、釣果はイマイチであった。
流れの上に倒木が横たわり、そこから何種類もの木や草が成長している。トリカブトも既に開花している。
渓流の帰路に赤花のゲンノショウコを見つけた。
同場所には白花もある。渓流から上がって、何となくホッとするひと時だ。
キイロスズメバチとミツバチの戦いは毎日朝から夕方まで続いている。まさに戦場だ。生きること即ち戦うことを地で行っている小さな生物達の
生き様に、ただ驚くばかりであった。