富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

第16回 絹遺産研究会リポート

2017年06月24日 20時36分17秒 | 世界遺産伝道師協会

 

 第16回 絹遺産研究会リポート

 梅雨に入り、今にも降りだしそうな曇り空の、平成29年6月13日(火)午後1時30分より4時まで、県庁14階141会議室において第16回の絹遺産研究会を開催しました。

は「妙義山御神木・アルガシルク再考と甘楽社創業と変遷について」と題して掛川伝道師が約2時間にわたって研究成果を発表しました。

 

 前半の1時間は「天下一印アルガシルク再考」をテーマに、1月10日の第12回の研究会において「妙義山の御神木・天下一印アルガシルクと上州南三社(甘楽社菅原組)」と題して発表した内容の再考補足です。

 主な項目は、⓵ブリュナの調査とアルガシルク、②初代有賀善五郎(秀元)の人物像、⓷二代有賀善五郎(秀元の長男・秀成)の人物像、④富岡製糸場とのかかわりについて、⑤私立漢学紹啓塾規則についてです。

 

 後半の1時間は「甘楽社創業と変遷等考察(菅原組)」をテーマに甘楽社を中心に西毛での組合製糸の変遷について発表されました。

 主な項目は、⓵甘楽社創業と変遷、②甘楽社本社所在地等の変遷、⓷甘楽社の事業分量考察、経営方法、商標の変遷、④菅原組の成り立ち調査・概要、⑤甘楽社に関係した人物についてです。

 

 K川伝道師は群馬県史・関係市町村史や群馬県蚕糸業史などの文献調査とともに、末裔者や地元での聞き取り調査や県立文書館に何度も通われ資料発掘にあたられているそうで、今後の成果が楽しみです。

おかげで、甘楽社についての克明な資料作成や紹啓塾規則の発掘、子孫や地元民のこぼれ話など、西毛での絹産業の歴史の一端についての学習することが出来ました。質疑も盛り上がり、30分延長して午後4時に例会を終了しました。

 

(築比地規雄)

 

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