富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

「富岡市立黒岩小学校」で学校キャラバン(11/16)

2024年03月11日 16時36分13秒 | 世界遺産伝道師協会

「富岡市立黒岩小学校」で学校キャラバン

 

令和5年11月16日(木)、富岡市立黒岩小学校で4年生1クラス13名を対象に学校キャラバンを行いました。

 集合時刻前に会場の体育館に集合した4名の伝道師で校長室にあいさつに向かうと、「富岡製糸場伝道師様」と記載された札が貼られた来校者用靴箱4つが用意されていました。掲示板には来校を歓迎する言葉が。丁寧な出迎えに心が温まるとともに身が引き締まる思いがします。

 映像を映す準備、座繰り機のセット、繭を煮る作業が着々と進む間も伝道師の情報交換は止まりません。活動時間を確認し後は自分の持ち場でどんどん準備を進めます。
戸惑いながらも見ていることが多かった私ですが、「今日は大ベテランのJ保さんからいろいろ学ばせてもらおう。」というO塚さんの一言に、ハッとさせられました。
O塚さんは学校キャラバン参加は2回目ですが、そのやる気と熱心さには感心させらればかりです。

 開始時刻前には、担任に引率された児童がそろい体育用マット4枚に座わり少しそわそわしています。
早くやりたいという気持ちが伝わってきます。準備も整いあいさつと伝道師の自己紹介を終え、13時30分に講話がスタートしました。

 K川さんによる講話は、穏やかな語り口で資料を活用し児童に質問しながらの進行なので、児童はすぐに話に引き込まれていきます。
①世界遺産について ②製糸場について ③絹産業についての3つの構成で、途中で「疲れたよね。」と、背伸びのリラクゼーションを取り入れるのもK川さんの講話スタイルです。
「レンガの実物があればなあ…」などのつぶやきも。

 トイレ休憩をとり14時から座繰り体験を開始しました。
担当はJ保(千)さん、O塚さんです。ご自身が身に付けているチョッキを「生糸からできた絹織物でできてます。」と、J保さんの解説は一気に児童の関心を引き付けていきます。
今回は一人で座繰りをやりもう一人が糸付けをするという2人一組です。
座繰り機を囲んだ児童は「右手はゆっくり、左手は早く。」の声に後押しされ、順番に座繰りに向き合います。「上手上手。」と褒められると、表情も変わりハンドルを回す手も軽やかに見えます。
生糸が切れたのに気付いた一人が「指にお湯を付けて結ぶといいよ。」と助言。聞くと「製糸場で教えてもらった。」とのこと。
体験したことは忘れないのですね。

 児童の座繰り体験が終わり、代わって担任の先生が体験しているところへ校長先生がいらしたので、「最後に校長先生にやってもらおうか?」と言うと、大きな拍手。
J保さんの助言を受けて挑戦した校長先生、「1本の生糸はカイコ何匹分ですか?」と質問。
「校長先生、今匹と言いましたね。」とJ保さんのツッコミが入ります。
児童に向かい「みんなカイコはなんて数えるんだっけ?」と、児童に話を上手に向けるのがJ保さんのうまさです。「頭(とう)!」と答える児童の説明に、校長先生も納得の笑顔。
校長先生を囲みとても良い雰囲気の中、座繰り体験を終了することができました。

  本日参加の伝道師はJ保千代子、K川尚允、O塚初子、O形の4名でした。 (O形 榮一 記)

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