富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

前橋商業高校での学校キャラバンが「前商だより」で紹介されました

2016年10月15日 21時11分47秒 | 世界遺産伝道師協会

前商打より H28.11月号で学校キャラバンを実施したことが報告され回覧版にもなって南町4丁目地区に紹介されました。

この学校キャラバンは前橋商業高校が取り組んでいる”企業実践”の中で取り上げられ、「世界遺産富岡製糸場と絹産業遺産群」の講話や養蚕製糸についての講話、さらに座繰り製糸の体験をするといった内容でした。

難しい年ごろの高校生ですが、素直にまじめにお話を聞いていただき、体験も円滑に進行し、生糸にじかに触れてもらえました。楽しみもあった”企業実践”だったのではないでしょうか?

前商だよりの中の学校キャラバンの記事

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『絹遺産研究会リポート』第10号

2016年10月15日 12時15分00秒 | 世界遺産伝道師協会

『絹遺産研究会リポート』第10号

 

10月12日(火)13:30から第10回目の研究会を、県庁舎10階101会議室において発表者のT比地伝道師を含めた5人で実施しました。

 

 今回は、T比地伝道師から「富岡製糸場の神さま」と題して、場内に祀られている2つの祠について、その由来と現状等についての研究成果をご披露していただきました。

 

現在、製糸場内には「福徳神社」と「疣釜様(いぼかまさま)」と称される祠が現存していることが「旧富岡製糸場建造物群調査報告書」(2006年 富岡市教育委員会発行)に数行程度記載されていますが、由来等についてはいずれも不明とされています。

 

今回の発表は、T比地伝道師が関係者の証言収集や自分の足で稼いだ情報に基づく一部推論を含む内容である旨のお断りがありましたが、大変興味深い内容となりました。

 

1 「福徳神社」は、製糸場中庭に鎮座している。三井グループの本拠地である東京日本橋室町地区に所在する、西暦850年頃創建といわれる「福徳神社(別号:芽吹神社)」を三井経営期に分祀した可能性があり、代々工場長室に置かれていたが昭和43年頃現在地に移築したもの。五穀豊穣、商売繁盛等の御祭神が祀られている。

 

2 「疣釜様」は、旧蚕種製造所敷地北側に鎮座している。江戸時代頃から「いぼとり」の神様として近在の住民から信仰されていたとされる祠。原合名会社時代からは「養蚕神」を併せ祀り、製糸場従業員は折に触れお参りしていたとされている。

 

 今回の発表で感じたことは、オーラルヒストリーの重要性です。学術的な評価は別として昔を知る関係者からの証言を記録することが今まさに求められているのではないでしょうか。証言の中には今後の学術調査に資する多くのヒントが隠されているものと思われます。

 

【公開研究会開催のご案内】

 さて、12月13日(火)13:30から県庁13階131会議室で開催予定の第12回研究会は、伝道師のお一人であり、現在富岡製糸場解説員としてもご活躍中のT江康氏をお招きして「富岡町の成り立ち(仮題)」に関する公開研究会を開催します。伝道師の皆様の参加をお待ちしております。

なお、会場の都合から先着20名迄とさせていただきますので、参加を希望される方は12月6日(火)迄にT比地伝道師又はT越伝道師までご連絡いただければ幸いです。

(A.T 記)

 

 

 

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中之条町の赤岩ふれあい感謝祭にて絹遺産伝道活動

2016年10月15日 11時31分11秒 | 世界遺産伝道師協会

中之条町の赤岩ふれあい感謝祭にて伝道活動
9月10日(土曜)、群馬県吾妻郡中之条町六合赤岩地区で開催の第9回赤岩ふれあい感謝祭にて伝道活動を展開しました。そこは、日本遺産に選ばれ、かつまた重要伝統的建造物群(重伝建)保存地区だけあって、養蚕の歴史と文化を趣深く感じさせる場所でした。


伝道師協会としては、数年のブランクをおいての感謝祭参加でしたが、重伝建保存活性化委員会(篠原一美会長)や赤岩ふれあいの里委員会などの開催団体が積極的な受け入れをしてくれたこともあって、すばやく馴染めて活動がしやすかったです。そうした環境の中で、ふれあい感謝祭を盛り上げる一役を担うことが出来たのではと思っています。


参加したのは6名、M田睦さん、I上雄二さん、K下部邦彦さん、S藤英子さん、T丸廣安・とし子夫妻でした。
旧六合村の赤岩地区は、中之条町南西部に位置し、農山村の原風景と養蚕農家群の集落がマッチする一見こじんまりとした集落だが、養蚕業の面影の残る場所でした。


9時集合で、イベントは10時開始でした。終了予定の午後4時より少し早めの店じまいという会場全体の流れに合わせてその日の活動を終えました。
行なったのは、パンフレット配布とパネル展示説明、そして繭クラフトの作り方教室でした。断続的にやって来る親子連れや子供グループは、大方が作り方を興味津々に見るにとどまらず、早速繭クラフトを作り始める光景は、如何に繭クラフトが心をとらえるものであるかを証明してくれたようなものでした。
会場は渋川伊香保インターから約1時間、行楽シーズンを楽しめる距離感のためか、地元ならではの加工品はもちろん、果物や野菜を多めに買っていかれる方々も多く見受けられました。


昼食時には、伝道師協会メンバーも主催者からのおにぎりやお蕎麦そしてとうもろこしのおもてなしを受ける始末、心温まる雰囲気いっぱいの会場でした。開会式には中之条町長や町議会議員たち、県振興局長そして多数の来賓が参加したし、その方々も伝道師協会メンバーの活動に熱い視線を向けてくれているのを知るにつけ、受け入れ態勢、地域団結力、半端でないおもてなし等、如何に地域かつ町ぐるみで日本遺産の場所にふさわしい街づくりをしているかが伺える活動となりました。


その日は、熟練ガイドによる六合赤岩地区ツアーが何度もあり、私たちも順番にツアーに参加して、かつての養蚕農家ならではの二階などで展開された昔語り部の話を聞けるチャンスに恵まれるなど、日本遺産にふさわしいこの地の知識と雰囲気を味わうことが束の間でしたが得ることができ、今後の活動に活かせる貴重な経験となりました。


ツアーでは、かつて養蚕がとても盛んだったその面影を残すべく、集落建物を保全かつ改修しているのが目につきまして、「守りたい街は手入れするものだ」との意欲を見せつけられた格好でした。


その集落に法被姿の私たちも気のせいかいつもより馴染んでいたように思えたし、心地よい伝道師活動でした。(H.T 記)

 

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「平成28年度 韮川大学において講演」平成28年10月14日

2016年10月15日 11時20分24秒 | 世界遺産伝道師協会

平成28年10月14日

 

「平成28年度 韮川大学において講演」

 

10月13日(木)、午前9時30分から11時30分まで約2時間、太田市韮川行政センターにおいて、高齢者を対象とした「平成28年度 韮川大学」で「世界遺産富岡製糸場と絹産業遺産群」と題して築比地が講演をしてきました。

 

参加者は約130名で、うち71名は10月27日(木)に富岡製糸場、楽山園、コンニャクパークを中心とした研修旅行参加者で、その事前学習として開催されたそうです。

 

 開催に先立ち事務局から研修先の楽山園や甘楽町についての話もしていただけるとありがたいとの依頼がありました。

 2時間の長丁場ですので渡りに船と、富岡製糸場の基礎石の切り出しや瓦・レンガが甘楽町で焼かれたことはもちろん、小幡藩の事、織田家7代の墓所、群馬県内に残る唯一の大名庭園楽山園、雄川堰と桜並木など甘楽町あれこれから話を進めました。

 

 本題に先立ち認識調査をしたところ、富岡製糸場が世界遺産になったことはほとんどの人が知っておりましたが、その他の3資産を知っている人は1割にも満たず、行ったことのある人は数名でした。

 また、太田市韮川地区は農村地帯ですが、養蚕の経験や実家が養蚕農家であった人がどのくらいいるか尋ねたところ1割強でした。渡良瀬川流域の水田稲作地帯であり、養蚕・製糸についての関心の薄さを再認識させられました。

 

 いつものとおりスライドを中心に、高山社の高山長五郎と太田市出身の江戸後期の尊王思想家高山彦九郎の先祖が新田義貞の重臣高山遠江守である事や、太田市薮塚出身の伏島近蔵が明治初期、蚕種をイタリヤのミラノに直接売りに行った話など身近な太田と関係する話題を織り込みながら飽きさせないよう工夫し、2時間努めさせていただきました。

 午前11時30分、27日の研修旅行の参考になればと思いながら、会場を後にしました。 事務局の太田市韮川行政センターの森尻所長、矢口主任には大変お世話になり有難うございました。

(N.T記)

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