”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

なぜ赤いの?

2015-06-12 08:02:23 | 野菜

広島のお友達が、Facebookに

「赤そら豆」の写真を投稿されていました。

私は、そら豆と言えば、

緑色のものしか知らなかったので、ビックリ!!


  

こちらがその写真です。

 

  

普通のそら豆と、

赤そら豆2種(大粒のものと小粒のもの)です。

  

  

この赤そら豆は、皮をむかずにご飯に炊きこむと

きれいなお赤飯ができるそうです。


  

  

ところが、皮をむいてしまうと・・・

 

  

中身は、普通のそら豆と変わらないとのこと。


  

  

「中まで赤かったらおもしろいのに・・・。」

でも、こう感じるのは人間側の事情。

赤そら豆はなぜ、皮だけが赤いのかしら???

これは、豆の方に何か事情があるのかもしれません。

  

  

私は、お友達がFacebook上に載せていたコメント

「もう、しっかり実が入っていたから、

 皮は食べなかったよ。」

にヒントがあるような気がしました。


  

 

この赤い色は、アントシアニンです。

一般的に植物は、このアントシアニンを身にまとうことにより、

次のような効果を得ることができます。

 ●花に虫を呼び寄せる。(花粉を運んでもらう)

 ●果実に鳥を呼び寄せる。(果実を食べさせて、種を遠くに運んでもらう)

 ●抗菌作用で病原菌の侵入を防ぐ。

 ●紫外線を吸収して防ぐ。(日傘のような役割)

 ●抗酸化作用でさび(植物自身の老化)を防ぐ。


  

 

私たちが、そら豆としていただく部分は

植物の種子にあたる部分です。

種子は、次の世代に命をつなぐ、とても大切なもの。

その種子を、紫外線や病原菌から守るために、

赤い色を見にまとっているのではないでしょうか?

 

中の種子を守るためには、

人間が食べるのには、ちょっと歯触りが悪いくらいまで

皮を硬くして、さらに赤い色でガードする

そんな豆側の事情があったのでしょう。


  

そんな赤そら豆の努力が、彼女に

「もうしっかり実が入っていたから、

 皮は食べなかったよ。」

という言葉を言わせた・・・。

そう思えてなりません。 (*^_^*)



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