以前、かつおの本枯節厚削りと昆布を水出ししてみたら
上品なだしが簡単にとれたという記事を
書かせていただきました。
こちらです。
ところが、本枯節というのは若いお母さんたちには
ハードルが高すぎるのではないかというご意見をいただきました。
たしかに、以前こんなことがありました。
若いお母さんたち対象の料理教室で、
お母さんたちが材料の準備をしてくださるというので
買い求めやすい「花かつお(荒節 薄削り)」を指定したことろ、
何度説明しても、
「花かつおは知らない。
かつお節は、小袋に入った削り節しか知らない。」
と言われたことがありました。
それを考えると、本枯節の厚削りを探すなんて
至難のワザかもしれません。
だいたい、私も静岡県に住んでいながら、
本枯節の厚削りを買い求めるのには苦労しました。
今は、豊橋の老舗かつお節屋さんのものを使っています。
そこで、今度はこんな実験をしてみました。
荒節と本枯節、それぞれを昆布と合わせて水出ししてみました。
今回は500mlの水で出しましたので、
使うかつお節は10g、昆布は5gとしました。
テイスティングした結果ですが
同じ時間(12時間)水に浸けているので、
当然のことながら、薄削りの方が濃い味が出ています。
一番おいしく感じられたのは、「本枯節薄削り+昆布」。
一番力強く感じられたのは、「荒節薄削り+昆布」。
印象に残らなかったのは、「荒節厚削り+昆布」。
ただし、「本枯節薄削り+昆布」も、
微沸騰のお湯でとる方法に比べると、
魚の匂いを感じますし、
「荒節薄削り+昆布」になると
もっと魚の匂いは強くなります。
だから、本枯節であろうと荒節であろうと
薄削りを水出しにしたものは、お吸い物というよりは、
お味噌汁、煮物、麺つゆに向いている気がしました。
ただ、本枯節(枯節も)も荒節も
その削り方に関わらず水出しはできる
ということはわかりました。
家庭で使うお手軽なだしのとり方として、
覚えておいてもいいかもしれません。
私が言えるのはここまでです。
そして、これはあくまでも我が家でのテイスティングの結果です。
あとは、ご自分でお確かめください。
※テイスティングは、水出ししたままのものと
それを温めたもの、両方で行いました。
時間がなくても、いいダシで味噌汁を作りたい・・・とても興味深い実験結果です。
普段は煮干を使っています。水に浸しておく方法を母から教わりました。なかなかよいです。
これからも、楽しみにしております。
FBでよくお名前を拝見しております。
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
煮干しは水出しで本当においしくだしがとれますよね。
これをかつお節でも何とかできないかと
試行錯誤を繰り返しております。
料亭のようなだしを毎日とることはできませんが、
家庭料理に手軽に使えるように工夫していきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いします。
また、遊びにきてくださいね。