”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

再度、水出しの実験

2015-09-26 11:43:19 | だし

以前、かつおの本枯節厚削りと昆布を水出ししてみたら

上品なだしが簡単にとれたという記事を

書かせていただきました。

こちらです。

  

ところが、本枯節というのは若いお母さんたちには

ハードルが高すぎるのではないかというご意見をいただきました。

  

たしかに、以前こんなことがありました。

若いお母さんたち対象の料理教室で、

お母さんたちが材料の準備をしてくださるというので

買い求めやすい「花かつお(荒節 薄削り)」を指定したことろ、

何度説明しても、

「花かつおは知らない。

 かつお節は、小袋に入った削り節しか知らない。」

と言われたことがありました。

  

それを考えると、本枯節の厚削りを探すなんて

至難のワザかもしれません。

  

だいたい、私も静岡県に住んでいながら、

本枯節の厚削りを買い求めるのには苦労しました。

今は、豊橋の老舗かつお節屋さんのものを使っています。

  

そこで、今度はこんな実験をしてみました。

 

  

荒節と本枯節、それぞれを昆布と合わせて水出ししてみました。

今回は500mlの水で出しましたので、

使うかつお節は10g、昆布は5gとしました。

  

  

テイスティングした結果ですが

 

 

同じ時間(12時間)水に浸けているので、

当然のことながら、薄削りの方が濃い味が出ています。

  

一番おいしく感じられたのは、「本枯節薄削り+昆布」。

一番力強く感じられたのは、「荒節薄削り+昆布」。

印象に残らなかったのは、「荒節厚削り+昆布」。

  

ただし、「本枯節薄削り+昆布」も、

微沸騰のお湯でとる方法に比べると、

魚の匂いを感じますし、

「荒節薄削り+昆布」になると

もっと魚の匂いは強くなります。

  

だから、本枯節であろうと荒節であろうと

薄削りを水出しにしたものは、お吸い物というよりは、

お味噌汁、煮物、麺つゆに向いている気がしました。

  

ただ、本枯節(枯節も)も荒節も

その削り方に関わらず水出しはできる

ということはわかりました。

家庭で使うお手軽なだしのとり方として、

覚えておいてもいいかもしれません。

 

  

私が言えるのはここまでです。

そして、これはあくまでも我が家でのテイスティングの結果です。

あとは、ご自分でお確かめください。

 

  

※テイスティングは、水出ししたままのものと

それを温めたもの、両方で行いました。

 

 


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2 コメント

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興味深いテーマです (神成 環)
2015-09-26 20:32:46
はじめまして、ときどき訪問しております。
時間がなくても、いいダシで味噌汁を作りたい・・・とても興味深い実験結果です。
普段は煮干を使っています。水に浸しておく方法を母から教わりました。なかなかよいです。
これからも、楽しみにしております。
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環さん、ありがとう (ume724)
2015-09-26 23:24:04
神成 環さま

FBでよくお名前を拝見しております。
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
煮干しは水出しで本当においしくだしがとれますよね。
これをかつお節でも何とかできないかと
試行錯誤を繰り返しております。
料亭のようなだしを毎日とることはできませんが、
家庭料理に手軽に使えるように工夫していきたいと思います。

これからもどうぞよろしくお願いします。
また、遊びにきてくださいね。
返信する

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