地元食推協の勉強会が開かれました。
今回のテーマは、「えびす講の行事食」。
伝統食や行事食の研修会が行われると
一番盛り上がるテーマが、この「えびす講」。
遠州地方では、11月20日に行われ、
その日が近づくと、
「えびす講用大根」と書かれた葉付きの大根が
スーパーの店頭に並びます。
●えびす講とは
10月は、すべての神様が出雲へ出かけます。
その留守をあずかるのがえびす様。
「留守神様」としてえびす様をおまつりする行事がえびす講です。
●えびす講の飾りとお供え
まず、えびす様の新しいお札をまつります。
床の間付きのお座敷で、
葉付きの大根を社(やしろ)の両脇に飾ります。
お供え物のごちそうは、桜飯、尾頭付き魚、煮しめ、和え物、
汁物、果物、和菓子などです。
そんなえびす講の行事食として、実習したものは
・桜飯
・尾頭付きの煮魚
・里芋の呉汁
・すり焼きもち
最初に、「えびす講がテーマだと盛り上がる。」
と書きましたが、
それは、同じ遠州地方でもしきたりが異なるからです。
大根なますを供えるところもあれば、
メダカやフナを獲ってきて
水鉢に泳がせて供えるところもあります。
ところで、えびす様というと商売繁盛、家内安全の神様として
広く信仰されていますが、
もともとは海上の守護神として漁民に信仰されていました。
えびす様が右手に釣り竿、左脇に鯛を抱えていることからも
そのことがわかりますよね。 (*^_^*)