”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

にんじんの旅

2012-06-07 09:43:36 | 野菜

私の語学友は、インドネシア、インドの駐在を経て、

現在、南アフリカに住んでいるのですが、

時々、私の「お野菜センサー」にビビビっと来る

メールを送ってくれます。

 

「インドネシア語とアフリカーンス語では、

 にんじんはwortel。

 インドネシアと南アフリカではオレンジ色のにんじんが

 売られていますが、

 インドでは真っ赤なにんじんが売られていました。」

 

 

にんじんを表す言葉とにんじんの色(品種の違い)、

とっても気になります。

さあ、調べてみましょう!!

 

にんじんの原産地はアフガニスタン。

そこから、にんじんは西と東に分かれて旅立ちました。

 

西に広がったにんじんは、トルコで大いに発展し、

今の西洋種のにんじんの祖先が誕生しました。

そして、ヨーロッパに広がり、栽培が始まるのですが、

当時のにんじんは紫色をしていました。

 

今のあのオレンジ色のにんじんは、

17世紀にオランダで品種改良されたものなのです。

Img_13521

        にんじん 西洋種

 

オランダ語で、にんじんはwortelと言います。

オランダの植民地時代があったインドネシアと南アフリカに

オレンジ色のにんじんが伝わり、

それを表す言葉も同じというのは頷けます。

(ただ、発音は異なるようです。)

 

 

さて、それでは原産地から東へ広がったにんじんは

どんな品種かというと、東洋種と言われるもの。

日本の金時にんじんもそのひとつです。

Cimg23231

         金時にんじん 東洋種

 

日本では明治以降、西洋種が主流となってしまいましたが、

インドで真っ赤なにんじんが売られているということは、

東洋種がまだ残っているということでしょうか?

 

 

今回もいっぱい勉強させていただきました。(^^)v

 

 

ところで、語学友からは時々厳しいチェックも入ります。

「ヒンディー語で、にんじんって何て言いましたっけ?」

 

私は、「ガージャルだと思いますけど。」と

さりげなくメールを返信しましたが・・・。

実は、大慌てでオンラインのヒンディー語辞書を

調べまくっていたのでした・・・ (@_@;)

 

私、昔はヒンディー語、勉強していたんだよなぁ・・・。

今は、24時間食べ物のことしか考えていないけど・・・。    

 

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