”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

かき餅の地域性 甘いかき餅はどこに?

2017-03-10 11:31:42 | お菓子

お雛祭りの菱餅をカットしたものをいただいたので、

それを揚げてお塩をふり、かき餅を作った・・・

ということを写真とともにfacebookに投稿しました。

 

 

その時、広島のお友達からこんなコメントが・・・。

「この形は、あられって言ってました。

 かき餅は、お砂糖の入ったのし餅を作って、

 薄く切って干してから作ります。」

  

思えば、私は「あられ」と「かき餅」は同義語として使っていました。

この区別もはっきりさせないといけませんね。(@_@。

 

また、お砂糖の入った甘いかき餅も、

この年まで見たことも食べたこともありません。(^^;

facebookを通じて全国の方とお友達になると、

これまで知らなかった食文化に出逢えるのでワクワクしますね。(*^-^*)

かき餅にも地域性があるのかしら?

  

さあ、調べましょう!!

  

●かき餅とあられの違いは?

 両方とも「もち米」が原料。餅を小さく切り(欠き)、乾燥させたものを

 表面がきつね色になるまで炙ったり揚げたりした米菓です。

 その中で形が大きいものを「かき餅」とか「おかき」と呼び、

 小さめのものを「あられ」と呼ぶことが多いのですが、

 明確な基準はないようです。

  

 

●甘いかき餅を探してみたけど・・・

 スーパーのお菓子コーナーで、かき餅をチェックしてみましたが、

 こちらで売られているものは塩味が大半。

 醤油味のものもありましたが、ごく少数でした。

 

 そして、製造されている地域は、新潟、栃木、千葉と東日本に集中していました。

 ということは、甘いかき餅は西日本で食べられているのかしら?

 でも、なぜ???

  

 

●ここで、視点をお煎餅に移してみました

 私にとってお煎餅というと、お醤油を表面に塗った丸くて堅い草加煎餅なのですが、

 お煎餅の定義は

 「米や小麦粉、でんぷんなど、色々なものを原料に使って堅く焼いたもの」

 だそうです。

  

 そうです!!お煎餅にも色々あるんですよね。(*^-^*)

 例えば

  関西・・・小麦粉に砂糖や卵を入れて焼いた甘味煎餅

  愛知・・・でんぷんと海老を原料とした海老煎餅

  東北・・・小麦粉と塩を原料にした南部煎餅

  関東・・・草加煎餅に代表されるように原料はうるち米。

       関東のおいしい濃口を表面に塗ってあるものが多い。

 

 関西では、甘い味のお煎餅が好まれる・・・

 このあたりに何か答えが隠されているような気がします。

  

 

●甘い味のお煎餅とそれが食べられている地域をまとめてみました

 ・樽せんべい(広島県)

 ・八百津せんべい(岐阜県八百津町)

 ・和歌煎餅(和歌山市)

 ・瓦せんべい(香川県高松市)

 ・炭酸せんべい(兵庫県有馬温泉)

 ・生せんべい(愛知県半田市)

 ・二○加煎餅(福岡県福岡市)

 ・九十九せんべい(長崎県佐世保市)

 ・オランダせんべい(北海道根室市)

 ・味噌煎餅(岐阜県飛騨市)

 ・八丁味噌煎餅(愛知県岡崎市)

 ・醤油煎餅(島根県出雲市) ベースが甘いお煎餅

 

やはり、甘いお煎餅が食べられる地域は西日本に多く見られます。

かき餅が甘いのも、ここから来ているのでは・・・

というのが私の推測ですが、どうでしょうか? (^-^)

 

コメント (7)
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