お雛祭りの菱餅をカットしたものをいただいたので、
それを揚げてお塩をふり、かき餅を作った・・・
ということを写真とともにfacebookに投稿しました。
その時、広島のお友達からこんなコメントが・・・。
「この形は、あられって言ってました。
かき餅は、お砂糖の入ったのし餅を作って、
薄く切って干してから作ります。」
思えば、私は「あられ」と「かき餅」は同義語として使っていました。
この区別もはっきりさせないといけませんね。(@_@。
また、お砂糖の入った甘いかき餅も、
この年まで見たことも食べたこともありません。(^^;
facebookを通じて全国の方とお友達になると、
これまで知らなかった食文化に出逢えるのでワクワクしますね。(*^-^*)
かき餅にも地域性があるのかしら?
さあ、調べましょう!!
●かき餅とあられの違いは?
両方とも「もち米」が原料。餅を小さく切り(欠き)、乾燥させたものを
表面がきつね色になるまで炙ったり揚げたりした米菓です。
その中で形が大きいものを「かき餅」とか「おかき」と呼び、
小さめのものを「あられ」と呼ぶことが多いのですが、
明確な基準はないようです。
●甘いかき餅を探してみたけど・・・
スーパーのお菓子コーナーで、かき餅をチェックしてみましたが、
こちらで売られているものは塩味が大半。
醤油味のものもありましたが、ごく少数でした。
そして、製造されている地域は、新潟、栃木、千葉と東日本に集中していました。
ということは、甘いかき餅は西日本で食べられているのかしら?
でも、なぜ???
●ここで、視点をお煎餅に移してみました
私にとってお煎餅というと、お醤油を表面に塗った丸くて堅い草加煎餅なのですが、
お煎餅の定義は
「米や小麦粉、でんぷんなど、色々なものを原料に使って堅く焼いたもの」
だそうです。
そうです!!お煎餅にも色々あるんですよね。(*^-^*)
例えば
関西・・・小麦粉に砂糖や卵を入れて焼いた甘味煎餅
愛知・・・でんぷんと海老を原料とした海老煎餅
東北・・・小麦粉と塩を原料にした南部煎餅
関東・・・草加煎餅に代表されるように原料はうるち米。
関東のおいしい濃口を表面に塗ってあるものが多い。
関西では、甘い味のお煎餅が好まれる・・・
このあたりに何か答えが隠されているような気がします。
●甘い味のお煎餅とそれが食べられている地域をまとめてみました
・樽せんべい(広島県)
・八百津せんべい(岐阜県八百津町)
・和歌煎餅(和歌山市)
・瓦せんべい(香川県高松市)
・炭酸せんべい(兵庫県有馬温泉)
・生せんべい(愛知県半田市)
・二○加煎餅(福岡県福岡市)
・九十九せんべい(長崎県佐世保市)
・オランダせんべい(北海道根室市)
・味噌煎餅(岐阜県飛騨市)
・八丁味噌煎餅(愛知県岡崎市)
・醤油煎餅(島根県出雲市) ベースが甘いお煎餅
やはり、甘いお煎餅が食べられる地域は西日本に多く見られます。
かき餅が甘いのも、ここから来ているのでは・・・
というのが私の推測ですが、どうでしょうか? (^-^)