透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

朝カフェ読書

2020-10-31 | A 読書日記

360

 なぎさライフサイトのスターバックス、2階の8人掛けテーブルはしばらく前まで人数制限で4人掛けだった。透明のスクリーンを設置して今は8人が利用できるようになっている。

今朝(31日)、ここで『巨人たちの星』ジェイムズ・P・ホーガン(創元SF文庫)を読んだ。奥付けを見ると初版は1983年で、私の本は2017年46版となっている。版を重ねているのは読み継がれている証。

**冥王星の彼方から届く〈巨人たちの星〉のガニメアンの通信は、地球人の言葉と、データ伝送コードで送られていた。ということは、この地球はどこからか監視されているに違いない。それも、もうかなり以前から・・・!
50000年前に月面で死んだ人々の謎、ミネルヴァを離れたガニメアンたちの謎など、前2作の謎が見事に解き明かされる、シリーズ第3作!**(カバー裏面の本作紹介文)

読んでいて描かれている場面がイメージできなくて、なかなか進まない・・・。それでも後100頁になった。来週末には読み終えているだろう。


 


松本城

2020-10-30 | A あれこれ


撮影日2020.10.30 

 月見櫓と辰巳附櫓は増築された櫓。これ程美しい群造形の城が他にあるだろうか・・・。



城を構成している棟の名称と松本藩の歴代城主 松本城に関する基礎的な知識として押さえておきたい。



漆塗りが行われて間もないので実に美しい。月見櫓の高欄(朱い手すり)の漆の色が違うと指摘する観光客も居られると聞くが、この色は徐々に変化していき、もう少し鮮やかな朱になるという。僕はこのくらい渋い色が好み。


 


マンホールカレンダー

2020-10-29 | B 地面の蓋っておもしろい

 

 「火の見櫓のある風景 スケッチ展」の最終日、Fさんから2021年の「マンホールカレンダー」をいただいた。スケッチ展無事終了への祝意と解した。

Fさんから昨年10月にBELL WOOD COFFEE LABを紹介してもらった。そのことが今回のスケッチ展の開催につながった。Fさんには足を向けて寝られない(西枕で寝ているからOK、って意味が違うか)。

いただいたマンホールカレンダーは週めくりで、53のマンホールが載っている。1月3日(日)から1週間は松本てまりがデザインされた松本市のマンホール蓋。5月2日からは岐阜県垂井町のこいのぼり、6月6日からは長崎市のあじさい、8月22日からは倉敷市のひまわり、10月3日からは埼玉県行田市のキクとイチョウ。このようにその季節にふさわしいデザインが選ばれている。

うれしい! Fさん ありがとうございます。 


 


信頼

2020-10-28 | A 読書日記

320

 昨日(27日)の朝カフェ、カウンター内は顔なじみの店員さんふたり。ふたりとも25日(日)まで豊科のカフェで開催していた「火の見櫓のある風景 スケッチ展」に出向いていただいたとのこと。うれしい。 

席に着いて『本所おけら長屋 十四』を読む。帯に**泣けて笑えて元気になる時代小説の決定版!」**とあるが、確かに。読んでいて、時に声を出して笑い、時に涙を流す・・・。

この巻に収録されている「まつあね」は信頼し合うことの尊さがテーマと言っていい。**「証文なんて要らねえ。証文があったって、返す気のない人は返さねえでしょう。証文がなくても返す人は返します。本当の証文というのは心の中にある。あたしはそう思うよ。さあ、中をあらためて・・・」(33頁)

信頼がテーマと言えば、藤沢周平の「約束」もそうで、好きな作品だ(過去ログ)。

『本所おけら長屋』は何巻まで刊行されるのか分からないが読み続けていきたい。『本所おけら長屋 十四』を読み終えたら、読みかけの『巨人たちの星』ジェイムズ・P・ホーガン(創元SF文庫)に戻ろう。


 


「火の見櫓って、おもしろい 写真・スケッチ展」

2020-10-26 | A 火の見櫓っておもしろい



 安曇野市豊科にある老舗のお茶屋さん・野田園のカフェ ギャラリー お茶の間が先日オープンしました。カフェでは抹茶・手作りの練り切り・甘味を提供しています。

縁あってこのカフェで明後日(28日)から「火の見櫓って、おもしろい 写真・スケッチ展」を開催させていただくことになりました。

今日(26日)の夜にお茶の間というお店の名前に相応しい展示をしていただくことが出来ました。

なんだか巡回展のようで、とてもうれしいです。

こちらのカフェ ギャラリーにもお運びいただければ幸いです。


会期:10月28日~11月15日(午前11時30分~午後5時 月・火曜日休み)
ギャラリートーク 11月7日(土)午後2時から

お問い合わせ:野田園   安曇野市豊科4716-1
                                    電話  0263-72-2217


「火の見櫓のある風景 スケッチ展」

2020-10-25 | A 火の見櫓っておもしろい







大町市美麻 3脚33型(木造) 撮影日2010.05.04他

 9月30日に始まった「火の見櫓のある風景 スケッチ展」は今日(25日)が最終日。早いものだ。

うれしいことにこれまでに大勢の方々にお越しいただいた。

**静かな環境の落ち着いたカフェにおだやかな水彩画は良く合っていました。** 平日に来てくれたS君がこんなメッセージを名刺に残してくれていた。

最終日の今日も会場に居ることにしている。カフェトークができればうれしい。


写真は私を火の見櫓の出口無き世界に迷い込ませた1基。移設されて、現在は別の場所に立っている。


150、151、152枚目

2020-10-24 | C 名刺 今日の1枚



 安曇野市豊科にある「野田園 カフェ ギャラリーお茶の間」にお邪魔した。初対面の濵さんに名刺をお渡しした。ちょうど150枚目だった。(151枚目、152枚目)

オープンして間もないこちらのカフェ(抹茶、昆布茶、ジュースなどの提供)でも縁あって火の見櫓講座開催の機会を得た(*1)。今朝(24日)、その打合せに伺ったのだった。



写真と名前(苗字)掲載の了解を得ています。


*1「火の見櫓って、おもしろい」11月7日午後2時~

お問い合わせ:野田園   安曇野市豊科4716-1
                                    電話  0263-72-2217(午前11時30分~午後5時 月・火曜日休み)


151枚目:安曇野市のHさん 「火の見櫓のある風景 スケッチ展」の会場(BELL WOOD COFFE LAB)で『あ、火の見櫓!』の最後の1冊を購入していただいた方。

152枚目:11月20日に開催予定の「高齢者ふれあい学習」の打合せの際、担当のKさんにお渡しした。

                                


火の見櫓のある風景 スケッチ展 10.24

2020-10-24 | A 火の見櫓っておもしろい



 「火の見櫓のある風景 スケッチ展」に今日、24日も何人もの知人・友人が来てくれた。

N君がひとりで、その直後にAさんがお友達3人と、Kが友人と。その後、先日も来てくれたNさんが今日はIさんと。ふたりとも高校の同期生だが、Iさんとは高校卒業以来初めて会った。Uさんはご家族と。Mさんとは1年半くらい会っていなかった。他に初対面の方も・・・。

*****

会場のカフェに向かう時、上高地線の踏切で下り列車の通過待ちになった。通過していったのは「なぎさTRAIN」だった。今日はいいことがある! そう、今日はいいことがあった、具体的には書かないが。


 


朝カフェ読書

2020-10-24 | A 読書日記

320

 昨日(23日)の朝カフェ、馴染みの店員さんだったので「ホットのショートをマグカップで」とオーダーの必要なし。

いつもの席で『本所おけら長屋 十三』を読む。

え、万松コンビの松吉が田舎に帰ってしまう? 「ゆうぐれ」はこの顛末記。

**「血がつながってりゃ身寄りだってえなら、おれを刺した蚊だって身寄りじゃねえか。血がつながってたって、心がつながってなけりゃ、身寄りなんざ無用の長物でえ。おれは松ちゃんのためなら死ねる。旦那のためにも死ねる。お染さんのためだって。それでいいじゃねえですかい。みんな、立派な身内じゃねえですかい。」**(249頁)

ぼくは万造のことばを読んで涙ぐんでしまった。ああ、いい人たちだなあ・・・。


 


豊丘村大宮神社の狛犬

2020-10-23 | C 狛犬

 

 狛犬を載せるのは久しぶりだ。先日(16日)、飯田方面へ火の見櫓巡りに出かけた際、下伊那郡豊丘村の大宮神社に立ち寄って、この狛犬と出合った。

神社の参道などに鎮座している一対の「こまいぬ」、一般的には向かって右の口を開けているのが獅子で、向かって左の口を閉じているのが狛犬だ。そう、両者はもともと違う霊獣だ。獅子には無い角が狛犬にはあるのだが、石造狛犬ではあまり見かけないように思う。この大宮神社の狛犬にも角はない。

  

 

台座に昭和25年という建立年の彫り込みがある。狛犬としてはそれ程古いものではない。しばらく狛犬を取り上げていなかったので、観賞眼を無くしてしまったようだ・・・。これはたぶん岡崎現代型。


 以下過去ログ再掲


福島県西白河郡中島村川原田の川原田天満宮(川田神社)の狛犬

信州高遠藩出身の石工・小松利平(1804~1888)の弟子で後に利平の養子となった小松寅吉(1844~1915)の作品、その姿から飛翔狛犬と呼ばれる。蹲踞した旧来の狛犬からは想像もつかないほど独創的なデザイン。
















「本所おけら長屋 十三」

2020-10-22 | A 読書日記

320

 『本所おけら長屋』畠山健二(PHP文芸文庫)を一巻から読み進み、とうとう十三巻に。十二巻まではカバーが二重にかけられていて、この巻の帯の作者の装画(イラスト)が表になっていた。だが、この巻ではもともと使われていた装画のカバーだけになっている。江戸のまち並み(背景のような山並みが江戸にあるのかどうか、気になるが)の遠景が描かれていて、火の見櫓が立っている。



この巻には短編が4編収録されているが、タイトルは相変わらずひらがな4文字。その壱の「とりもち」を読んだ。

主人公の栄太郎は、おけら長屋の住人・万造と同い年。ふたりは以前同じ長屋で暮らしていた。相性が悪く、喧嘩が絶えないふたりだったが、栄太郎が長屋を出るとき、万造が泣き、栄太郎も泣いた。

栄太郎がとりもち屋(**所帯を持ちたい人にさ、相手を引き合わせてくれる人のことだよ**16頁)の世話で女性と会うも3人に続けて断られてしまう。その後、子連れの女性と会って、子どもに気に入られ、栄太郎も親子を気に入って・・・。

読んでいて思った、この3人が家族になればきっと幸せになるだろうと。

笑えて泣ける時代小説と帯にあるが、この短編然り。



「あれこれ」がジャスト1900、「火の見櫓っておもしろい」が1600、合わせて3500か・・・。よく書いたなぁ


帯代五両

2020-10-20 | B 石神・石仏









 「火の見櫓のある風景 スケッチ展」の会場(豊科のカフェ、BELL WOOD COFFEE LAB)の近くにこの道祖神が祀られている。石種は花崗岩と見られるが、花崗岩は損耗しやすい。

この道祖神も損耗が進み、像がはっきり分からないが、男神と女神がお互いの肩に手を掛け、握手をしている抱肩握手像だと思われれる。仮に祝言像だとすると、左側に立つ女神が手に酒器を持ち、男神は盃を持っているはずだが、共にこの像では確認できない。

裏面には天保十四卯正月吉日と、帯代五両という文字が彫り込まれている。調べると天保14年は確かに卯年で、西暦1843年。ということは今から180年近く前ということになる。

ところで帯代だが、昔は「嫁入り」という道祖神ぬすみの風習があって、夜中に道祖神を近隣の村人がぬすんでいく、と言うとよくないが、嫁に欲しくて持ち去ることがあったという。で、帯代というのは、まあ結納金のようなもの。「嫁入り」させるなら、五両の結納金をいただきます、という意味だ。

中にはかなり高額な帯代を設定したものもある(過去ログ)。


 


伊那市西春近の火の見櫓

2020-10-19 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)伊那市西春近 4脚44型 撮影日2020.10.16

 車で飯田市以南まで出かけて往路・復路とも高速道を使わなかったのは初めてかもしれない。国道153号沿いに立っているこの火の見櫓は既に見ているが(過去ログ)、今回再び見た。





この見張り台の平面形を4角形と見るか、8角形と見るか。純粋に図形的に見れば8角形だが、私は4角形の4隅を隅切りしたものと見て、タイプ分けでは4角形としている。



この火の見櫓の特徴は4本の脚の内側にバス停留所を取り込んでいること。



外付け梯子を2番目の踊り場まで掛けているが、この場合停留所直上の踊り場は不要では? 他の目的?、思い浮かばない・・・。