つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

エッセイ こんな設計図

2023-03-22 13:50:26 | 楽しい仲間
                      

           先生の講評……
                     対象(被災)に対する温かな愛情を感じさせる。
                     自己流アイディアを考える姿勢からきているのだろう。
           つつじのつぶやき・・・・・
                     大きな災害の後、教訓は生かされているのだろうか。
                     今日は野球WBC決勝、日本は世界一になりました。


        エッセイ こんな設計図 課題【真直ぐ・曲がる】 2011.4.22     

  「宮城県から来ました、宜しくお願いします」、
  小学校低学年らしい転校生が挨拶をした。
  その後のインタビューで、「友達を沢山つくりたいです」。あどけない顔が
  緊張している。
  天災とはいえ、こんな小さな子にまで試練が及ぶ。
  春の新学期、何も無ければ仲良しの友達と遊ぶ約束でもする一日だろうにと
  胸がつまる。

  大地震と津波の被害で、町はメチャメチャになった。
  写真で見た戦争の後の焼け野原のようだ。
  瓦礫の山にポツンポツントとコンクリートの建物が残っている。
  地震に強い家をと願って作った家も、大津波はひとたまりも
  無く持っていった。

  だが昼間でよかった。かなりの学校が高台にあり、
  大半の生徒が助かった。
  学校を高台に作っていたことは、以前の教訓が生かされていたと
  いうことだろう。
  大正時代、関東大震災の後、まず丈夫な建物を造ろうと、
  建築に関わる人たちが知恵を出し合って、
  鉄筋コンクリートで同潤会アパートや小学校を作った。
  それは戦災にも耐え、今も使われている。
  今回のような災害が夜中に起こったら、暗闇の中を、
  遠くの高台まで避難するのは難しいと思う。

  素人の私が考えることだが、こんな設計図はどうだろう。
  近くの山を崩し、その土を海辺の土地に下ろす。
  できるだけ高台に土地を広げ、住居や学校、公共施設を作る。
  生活の拠点が海辺というのであれば、平地には大きな道路を作り、
  その両側に10階建てぐらいの鉄筋コンクリートの建物を作る。
  4階迄が、昼間の働く場所とし、住居は、津波が来ても大丈夫な高さ、
  5階以上にする。
  そして、屋上迄上れる階段を沢山作り、万が一の時は誰でも利用する。
  階段なら、足の悪い人には、おんぶする背中も、肩も貸せる。



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3月11日!

2023-03-11 16:16:16 | 楽しい仲間

地震があったと、朝のニュース。
12年前も、この日大変なことがありました。
忘れないようにとの、警告でしょうか。

夫と、東村山税務署へ。
用事を済ませた帰り、折角なので北山公園に行きました。
菖蒲の畑はまだ水は張ってなく、春の日差しが柔らかく土に注いでいました。
東屋から八国山を眺めていると、時々、黄色の西武電車が走っています。

あの日のことが、嘘のような春の日です。

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エッセイ 地震

2023-03-09 07:19:01 | 楽しい仲間

                              
                                     先生の講評……情景描写の細部が生きている。
                                                母子を登場させて、ロシア映画「戦艦ポチョムキン」を思わす焦点ができた。
                                                連作シリーズをうかがわせるうまい結語。

                                     つつじのつぶやき…‥3月、忘れてはいけない日が来ます。
                                                    あの日、駅ビルの9階、エッセイ教室の講座が終わりかけた時の事でした。 



                          地震   課題 【テレビ番組・タレント】 2011・3・25

          凄い揺れだ、地震、一瞬冗談でしょうと思った、こんなに揺れる地震に遇った事がない。
          教室の友達と顔を見合す。
          椅子から立ち上がったが、再度の揺れに机にしがみつく。
          もう終わるかと思ったが、大きな揺れが際限なく続く。
          隣の列の友達が、机の下に身を屈めている。
          見渡すと何人かがそうしている。
          初めて、「地震の時は机の下に」と言うことを思い出した。
          誰かが入り口のドアーを開けたが、直ぐに閉まってしまう。
          此方の席から、「椅子を挟んで」と言おうとしたが言葉が出ない。
          そうだ、逃げる時のことを考えなくてはいけない、上着に袖を通した。

          事務所の女性が直ぐに来た。
          「宮城県の方で大きな地震が起きました、こちらは震源地ではないので、慎重に」と言ったことで我に返る。
          普段からこういう時の訓練をしているのだろうが、落ち着いた説明と対応に、慌てふためいた自分が恥ずかしい。
          先生が「お家の方たちもご心配でしょう、今日はこれまでに」と言ったことで、解散になる。
          8階に降りると、本屋の床に、沢山の本が散らばっている。
          床にうずくまっている人もいる、大変な事が起きたのだ。

          兎に角、外に出たい。
          階段の踊り場に、赤ちゃんを抱いたお母さんが、バギーを持っている。
          「持ってあげるから貸して」と受け取った。
          一緒に降り始めたが、荷物も下がった大きなバギーは重い。
          自分の鞄を抱えながら後を追うが、足がもつれて弱音を吐きそうになる。
          早足で降りる母親の肩で、赤ちゃんの首が揺れる。
          見失いそうになる。
          出口が見えた。
          追いついて、顔を見合わせた、若いお母さんだった。
          「建物の中に居たほうがいいでしょうか」と言う。
          「もうここまできたら表に出ちゃいましょう」
          食堂等で火が出れば、煙に巻かれたりすることもあるかもしれない。

          何気ない日常に、こんな大きな地震に遇うとは思いもしなかった。
          この後、被災地ではとんでもない事が起こっていた。

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里山通信 耕心館の吊るし雛

2023-03-02 16:44:13 | 楽しい仲間


瑞穂町、耕心館の吊るし雛を観てきました。
手作りの丁寧な針仕事の跡がすごい・・・なと。
お庭には野草が、Sさんに色々教えていただきました。

20年以上続く地元のサークルで、里山を歩いています。
昨年は新しい方も入られ、又一段と賑やかになりました。
最近はコロナ禍で、時には中止や、歩ける所を変え、無理しない範囲で続いています。

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