つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

                     干し芋

2021-02-24 12:23:02 | 楽しい仲間

東京は良いお天気が続いています。
友人からいただいた大きなサツマイモ。
蒸かしました。
美味しい干し芋になるところです。
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エッセイ 読書

2021-02-21 14:05:59 | 楽しい仲間
               エッセイ 読書 【小説・映画・テレビ・音楽・絵】 2014・14

          何がきっかけだったのか、若い頃読書にはまったことがあった。
          元々本を読むことは好きだったが、夢中になったことはなかった。
          物語の、それから、が楽しみだったので、長編小説が多かった。
          テレビの大河ドラマの影響も受けた。
          最初の頃、吉川英治の「新平家物語」を読んだ。
          第一巻を読み終えてすぐに二.三巻と買い、全巻そろえたから小遣いが痛かった。
          司馬遼太郎の「竜馬がゆく」も面白かった。
          テレビでもドラマ化されたが、本の中の竜馬は、のびのびとしたイメージだったのに、何か違うなと思いながらも毎回見た。
          その後「竜馬」は度々ドラマ化されたが、私の中の竜馬は、最初に出会った司馬遼太郎の竜馬になっている。
          海音寺潮五郎の「平将門」も思い出す。
          遠い昔、関東地方の見覚えのある地名の山野を、砂埃を上げながら戦った強いけれど無骨な人物が居たという物語は、しばら           く頭の中をぐるぐると駆け巡った。
          「樅の木は残った」を読み始めてから、何か途中途切れて、登場人物の位置が判りにくく時間がかかった。
         その為、山本周五郎に行くのは少し後になったが、江戸時代の、特に下町を舞台にした人情物を読むうちに夢中になった。
     赤い表紙の全集を揃えた。
          タイトルが面白い「ちゃん」や「かあちゃん」「ちいさこべ」。
          「さぶ」は、「栄二」が主人公のような話だったが、どうして「さぶ」なのか不思議に思ったことを思い出す。

          あの頃、「会社に行かず、一日中読み続けたい」と熱中した本も、今は読まなくなった。
          時々図書館に行く。
          本の匂いにつられ、読みたい本が何冊か見つかる。
          少しわくわくしながら読み始めるが、どういう訳か読み続けられない。
          眼が疲れる、他の用事などを思い出して集中しない。
          あれほど願った読書が、最近少しずつ遠くなった。


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エッセイ Kくん

2021-02-08 13:47:44 | 楽しい仲間
              エッセイ Kくん 【自由課題】2015.10.9 


          二男は、家から歩いてすぐの幼稚園年少組に入った。
          入園時には全員が満三歳になるが、その前の年の面接には、まだ二歳の子もいる。
          面接が嫌だと母親にしがみつき、指をしゃぶっている子もいた。
          一クラス一五人、その時はどうしたのか男の子が五人しかいなかった。
          始まってすぐ一人が病気で長期欠席になり、男の子が四人、女の子が十人というクラスだった。

          教室まで父母が送り迎えをする。
          小雨が降った日、Kくんがレインコートを着て母親におんぶされてきて、なかなか降りようとしない。
          お母さんは笑いをこらえている。
          居合わせた父母と園児たちが集まってきた。
          女の子たちに「遊ぼう」と促されて背から降りたK君はレインコートを脱いだ。
          その下に長いスカートをはいている。
          女の子たちは「うわーKくんやったー」と言っておままごとのコーナーに連れて行った。
          「どうしてもお姉ちゃんのスカートをはいて行くときかないのです」とお母さん。
          先生が笑いをこらえて話した。
          教室で女の子を中心に、おままごとが流行り役割が決まっている。
          男の子は赤ちゃん役だけでよく、三才になったばかりの、面接の時泣いていたOちゃんだと言う。
          おままごとが始まると、すぐに「男は表に行って」と言われる。
          男の子達はお外遊びばかりをしていたらしい。
          「何処かの家みたいね」と、しばらくその話に花が咲いた。


          何年か前お母さんと会った。
          ゆったりと自然なお母さんは、あの頃と同じ。
          「お姉ちゃん達が教えたのかしらね、おかしかったわね」。
          道端での立ち話だった。
          Kくんは囲碁と勉強、成績が抜群だった。
          入る高校は決めていたのに、塾の意向で関西の高校も受験して合格、案内書に名前が載っていた。
          現在は、再就職をし大手の銀行に入ったKくん。
          幼い頃、どう仲間に溶け込むかの経験は生かされ、大いに活躍しているだろう。



 
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