つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

エッセイ 落葉

2019-08-28 07:52:18 | エッセイ

エッセイ 落葉  課題 【明るい・暗い】   2011・9・30

つつじのつぶやき・・・ 9月、台風や長雨のニュースに、2011年に書いたエッセイを思い出します。
                           
  今も気持ちは変わりません。大事にならないことを祈っています。


台風12号で、和歌山県地方の山が土砂崩れに見舞われた。
河川に堰き止められ水が一度に流れる心配があり、下流では避難する騒ぎになった。

ニュース画面では、大きく山肌をえぐり取られた上に、沢山の木が投げ出されている。
余りはっきりしたことは分からないが、杉かヒノキのように見えるがどうなのだろうか。
手入れはされていたのだろうか。

私はかねがね、こういう林を疑問に思っていた。
と言うのは、里山歩きをしている狭山丘陵などでも、時々無残な杉林に出会うことがある。
密集して植えられた木が倒れ、その下の土がえぐり取られ赤土がむき出しになっている。
枝打ちや間引きされない杉やヒノキなどの常緑樹は、葉も落とさないので保水性がなく、日が差さない林は、暗くてじめじめし、小鳥の声もしない。

だが丘陵は、そんな林はほんの少し。
ほとんどは楢やクヌギの雑木林が、季節の変化を見せて楽しい山道が多い。 
芽吹きの初々しさは春を、夏は太陽を遮る深い緑、秋には黄色に染まった木を見上げ、思わず声をかけたくなる木々。
冬になると、葉を落とした林の中は、柔らかい日差しがさし込んで明るい。           

木枯らしが吹くような時でも、足元の落ち葉は暖かく、小鳥や小動物、虫たちの寝床にもなるという。
その落ち葉は木々を育み、ドングリなどの木の実が、いきものの食べ物になる。
四季の繰り返しの中で、保水性のある落ち葉は、雨水を地中深く溜める役目をし、きれいな湧水で川を作る。

戦後の木材需要で杉やヒノキが多く植えられたが、最近は輸入木材におされコストの面から放っておかれているという。
もう必要のない杉林などの植林を控えて、自然の森に戻す。
明るい森で、いきものや植物たちと棲み分ける時が来たのだと思う。

 

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立川ケヤキ座

2019-08-20 12:34:14 | 夫と・・・・。

夫が急に夏休みと言うので、映画でも観ようと調べたら
夏休み、子供向け、若者向けばかり。
ついていけそうじゃないので、大衆演劇を観ました。

映画館でじっとしているのとは違い、手をたたいたり拍手をしたり。
劇場の爆音に負けずに大きな声で笑ってきました。

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エッセイ 百日紅

2019-08-11 11:04:49 | つぶやき・・


 エッセイ 百日紅 課題【絶つ・結ぶ】 2010.9.10

家の前を掃く箒の音に目が覚めた。時計を見るとまだ5時前だ。
起き上がってそっと見ると、お向かいの奥さんが、此方に向かって、百日紅の花びらを掃きとばしている、見てはいけないものを見てしまった。

近くの家に大きな百日紅があり、夏になると真っ赤な花をつけ、涼しい木蔭をつくる。
暑くて気だるいような日でも、その花の下は、子供達の大切な遊び場だった。

家を建て替えた時、私は、迷わずに植えた。
次の夏、白っぽい木肌に可愛いい花をつけた。

だが、お転婆娘のようなピンクの花に手を焼きだした。
一日中花びらが落ちる。
特に、雨が降った後や、風が吹いた後は遠くにまで飛んでいき、「わが家の娘です」と言うことが直ぐに分かる。

秋に、思い切り枝を落とすと、危機を感じるのか、次の年、長い枝を伸ばして大きな花房をつける。
咲き始めはそそと、少しの花びらを落とすが、その内に思いっ切りやんちゃを始める。

「今年は百日紅を切る」と、夫に宣言した。
「可愛そうだよ、俺が掃除をするから」と言っていたが、3日坊主で終わった。

「家もね、何年も花をつけないので、もう切ろうと相談していたら、その年から咲き出したの、木は分かるのよ」と友人は言った。

私の中にも迷いがあるから、夫や、友人達に話して、反応を見ているのかもしれない。

でも、一日中箒を手放さないお向かいの奥さんの事を思うと、やっぱり切った方がいい、花が終わったら切ろう。
掃除はきらいじゃないけど、迷惑がられるのは嫌だ。

今年の夏はとても暑い。
植木の根元が乾いてポコポコしている。
朝夕、根元を確かめながら水遣りをしているが、秋になったら切られてしまう百日紅に、たっぷりと水をあげたほうがいいのか、生命力を抑えてあげた方がいいのか迷っている。

    先生の講評・・・  青の部分 植木に託した人の心の機微が鮮明。

 

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お気に入り

2019-08-04 15:43:29 | 楽しい仲間

今、一番のお気に入りです。

5月の連休、実家に帰った時、
弟が刃物屋さんに連れて行ってくれました。
古民家風のこだわった建物
古い器と包丁、朴訥な若い店員さん(若しかしたらオーナー?)
野菜の試し切りをしたら買わずにはいられませんでした。


果物やトマトなどスパッと切れてストレスなしです。
下の写真は砥石です、粗目と細かめの石に5回ずつ当てます。

まな板も弟の知りあいの建具屋さんに作ってもらったものです。
以前使っていたのはイチョウの木、昨年作ってもらったこれは柳の木、
太い柳は少ないのですが、これは結構大振りです。

木目が詰まっ包丁当たりがいいです。

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