2016年最初のお散歩は、東上線みずほ台駅からのスタートでした。
「水子貝塚公園」広々とした芝生に、堅穴住居跡が点在。
資料館と展示館見学。
海なし県の埼玉県が、縄文時代は海だったとは。
沢山の貝殻が捨ててあり、その下に30代の女性の人骨が
発見され、又犬の骨も見つかって、暫し往時をしのびました。
帰り道、私が昨年夏、天国の宿と書いた穂高の旅館のオ~ナーが
経営されている東所沢の「なごみ野」でお茶をしてきました。
とってもいい雰囲気で、今年も是非穂高に行きたいと思いました。
春めいた先週の土曜日、おなじみのトンネルをくぐって
武蔵村山のカタクリの湯に行きました。
バスに乗って、トンネルを3ッつ、
少し歩いて温泉の露天風呂に浸かります。
丁度おなかが空いたところでお昼ご飯。
(お休みの日の、昼ご飯の支度は面倒・・・が本音)
休憩室でゴロッと昼寝。
里山はすこーし春めいていましたが、
カタクリは咲いていませんでした。
ブーゲンビリア、長い間咲いてくれます。
今年も新年会が終わりました。
お洒落をしてご馳走を食べ、おしゃべりに花を咲かす会。
お腹がよじれるほど笑った会。
そして、大人の冗談も出た最後の新年会。
次の日、車でお送りしたSさんに、奥様からの電話。
「昨夜はどこで飲んだのか、どのくらい飲んだのか、頭をぶつけなかったか」
亡くなったので警察の人に聞かれている・・・と。
Sさんは昨年も2次会を棒に振り、お送りし、
今年も同じように送ったのでとても気にされていました。
お通夜で、立ち入ったことを聞いてしまいました。
Sさんと運転手さんが玄関までお送りした。
一寝入り入りし〇さん、ご自分でお風呂に入られた。
奥さんは寝入っていて気がつかず、そのまま。
楽しい会もそういうことも起こるのだと・・・心がつらいです。
今は、ただ〇さんのご冥福をお祈りするばかりです。
エッセイ クロちゃん
道一つ隔てたお向かいの家は、長い間貸家になっていた。
四~五年程たつと住む人が変わる。
古い家なので、そういう条件なのか犬を飼っている人が多い。
何年か前、家の建て替えとかで短い間だったが三世代の家族が住んでいた。
玄関前の駐車場に、ゴールデン・リトリーバーの大型犬がいた。
長いリードにつながれ時々何かにじゃれている。
玄関から家の人が出てくると、待ってましたというように、そばに行っては頭を叩かれる。
特におじいさんは掃除をしながら、「ちょ」と言って箒でも叩く。
ある時怒鳴る声がした。
開いた車のドアーから、犬が運転席に座って澄ましている。
小柄なおじいさんが大きな声を出しながらリードを引っ張って下していた。
ベランダに洗濯物を干す時、退屈そうな犬が見えるので声をかけるが無視される、
飼い主一家がすべての様だ。
その後に引っ越してきた人は、画家のご主人と看護師の奥さんだった。
子供さんはいなく、「クロちゃん」と言う大きな犬がいた。
クロちゃんはシェパードの血が混じった雑種だという。
時々、駐車場の小さな椅子に座った奥さんを、うっとりした顔で見上げ甘えている。
散歩で会った時に、「クロちゃん」と声をかけると、太ももの辺りに鼻をくっつけてぐんぐん押し付けてくる。
ある時窓の下を大きな動物が横切った。
見るとリードを引きずりクロちゃんが歩いている。
家の人は留守の様だ。
名前を呼ぶと近づいてくるが、なかなかリードを持たせてくれない。
少し怖かったが何とか捕まえて駐車場に繋いだ。
帰宅したご主人に報告をすると、奥さんが出かける時緩く結んだのが原因だと言う。
以前もそんなことがあって,探しに行くと公園に似た犬がいた。
「クロ」と呼んでも知らん顔をする。
「女の子達に囲まれて嬉しそうだった、ハハハ」と思い出したように笑った。
課題 【冬・自由課題】
先生の講評 うまい。
対照的な家族と犬をさらりと描写している。
特に傍線に観察と表現の細やかさが出ている。