つれづれ日記

不動産鑑定士 佐藤栄一が仕事や生活で感じたことをつづります

面的評価の醍醐味

2011-03-07 21:18:03 | 不動産評価(専門)
通常、鑑定評価は個別の依頼ごとに行いますので、対象物件の個別性に深く深く入っていくことになります。

それに対して、今、納期に向けて詰めの作業に入っている固定資産評価は多数地点を評価します。個別性の少ない宅地(標準宅地)について評価しますので、対象物件の個別性に深く入り込むことは少ない反面、面的な価格バランスの確保とそのバランスに対する合理的な説明が求められます。

それぞれの標準宅地について、交通接近条件、街路条件、環境条件、行政的条件等からなる地域要因を検討することになりますので、各標準宅地が有する地域要因が相互に確認・検証され、個別の鑑定評価では気がつかなかった地域格差の根拠が見つかったりします。

それが固定資産評価に代表される面的評価の醍醐味なのだと思います。

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