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秋田から発信されるアグレッシブインラインスケートのブログです!!

春はセクション作りの季節

2017年05月20日 | 日記

ボクが地元で使ってるカーブボックス。
自分で作り自分のためだけのカーブボックスである。あった。
ご覧の通り、とてもロボい。
事実これはボクがスケートを始めてから半年ぐらいで作ったものであり。
なんと15年は経っている。
・・・・とか言うと野ざらしのこの木箱が15年も維持できるわけがない!!とお思いの方が多数いると思いますが、
「最初に作った箇所」と言うべきだろうか?
長年使ってるうちに補修や追加などで姿を変えつつ、15年以上を生きてきた箱なのだ。
実際半分以上は最初の材料は残ってはいない。逆に言うと半分は最初の材料は残ってたのだ。
セクション作りを経験した人ならばわかると思うが、これは驚異的な寿命であり、本来ならばとっくに腐って朽ちててもおかしくはないのだ。

去年の秋には本当にベコベコであり、「もう限界だな・・・」って思ってた。
冬は越せないだろう・・・雪に潰されるだろう。いやむしろ解体する手間が省けるので潰されてくれ。って思ってた程だ。
だが春になり雪が溶けるとなんと、その姿を維持し続けてくれてたのだ。
なんという事だ。さすが俺。俺の作ったボックスだ。
試しに使ってみたら使えるには使えるが板がベリリと剥げてきた。
板を支える骨の部分が腐りきっていて、ビスが全く利いてないのだ。さすがに寿命だ。


実は去年の春もボックス一新を考えてたのだが、「まだもちそう・・・」と先延ばししてたのだ。
ボックスが寿命を迎えたのは年数によるところが大きいが、トドメを刺したのは「完全に密閉型に作ってしまった」事だ。
完全に箱型にし、どこにも隙間が無いように作ってしまったのだ。これがまずかった。
家にも「ひさし」があるように、建物には湿気を逃がす穴が必要なのだ。
それが無い箱故に、中は湿気ムンムソ。さらに雨が降れば中の水分も蒸発できなくなる。
なんとキノコの生えてきてしまったのだ!!!これはショックでしたよ!!!
しかもキノコが生えてきた箇所はわりと新しい箇所であり、湿度というのは木をあっという間に腐らせてしまうと実感したのだ。
見た目的にはキレイで丈夫そうでも、木全体が菌に侵されていてベコベコというか触るとムニョムニョしてたんだよな。

そんなわけでマイ箱を一から作り直す事にしたのでした。
解体はある意味簡単。ちょっと力を入れて板を引っ張るとメリメリ板が剥げてくる。
流石(りゅうせき)菌類。湿ったダンボールのような感触で簡単に箱がバラバラになってくる。
っていうかよくこんな状態でグラインドできたよ・・・・

そんなわけで今回は密閉箱ではなく、骨が見えるフレーム状のカーブボックスを作る事にしたのだ。
考えてみれば一から自分のセクションを作るのは15年以上ぶり。やっぱ15年以上って凄い。お疲れ、前のボックヌ。
今回のセクション構造は地元のスケボーダーの方達、っていうかスケボーショップが作ったボックスを参考にした。
っていうのも「え?こんな構造で大丈夫なの?」と思うような作りでも何年ももってたりと、セクション構造にも色々ある。
セクション自作に縁がない人はともかく、スケーターは滑りだけではなく、こおいうセクション製作も経験やスキルが蓄積されるもんなのだ。
そう、ジャンルが違うスケボー君達からも学べる事はいっぱいあるのだ。
簡単な設計図を書き、必要な材料・数・価格を割り出す。これらの生み出す作業はとてもめんどくさいがやりがいのある作業でもある。



ちなみにこれが今回参考にしたボックス。
支える足がまさに「足」であり、今までボクが使ってきた箱状のものとは違う。地面に触れてる部分が足しかないのだ。
こんな構造でも何年ももってるし雪に潰されない。
逆に地面に触れてる部分がこの細い足だけに、雨が降ってもすぐに乾くのだろう。当然湿気が篭もる事もない。
そう、ガッチリとした箱に作る事が丈夫に作る事ではないのだ。通気性ってとても大切。


そしてこれが完成した新ボックヌ。毎週毎日コツコツ作っておよそ3週間ぐらいかかったよ・・・・
自分でもビツクリ長期間。
「参考にした」とか言いつつパク参考にしたボックスよりずっと丈夫に作っちゃったよ・・・・
作ってるうちにどんどん欲が出てきちゃうんだよな・・・どうせ作るなら、今ちょっと手間を増やせばもっと丈夫に作れる・・・とか、
最初の予定からどんどん離れてきてしまった。
DIYを趣味とするタレントのヒロミ氏曰く
「プロってのは強度の限界がわかるからどれぐらいの物を作れば丁度良い、ってわかるんだけど素人はそれが解らないからプロより丈夫な物を作っちゃうんだよな」との事。
うん。確かに。だって丈夫に作るに越したことないからね。


骨や足を倍以上に入れて作った今回のボックスはとても剛性が高い。
ヘロヘロだった前のボックスの記憶があるからか、コンクリででもやってるかのような硬いグラインドの感触がする。
そしてコーピングの出っ張りは自分に厳しくするため、かなり抑えてある。トップ系はかなり寝かさないとダメになった。
ひさびさのセクション製作は楽しいものでした。これでまたスキルアップができる!!


時を同じくして南郷。どうもハブたんとシンパシーを感じるのか、彼もボックスを一新してたのだ。
こっちのボックスも限界だったからね。
今回のボックスは幅を狭くしてサブボックスと同じ幅にしたようだ。
だからサブボックスと組み合わせるととても長大なボックスになる。


やはり新しい箱はやりやすい。
ハブタソもご機嫌☆だ。
ってのもセクション作りを経験した人にしかわからないと思うんだけど、自分のため、もしくは自分のパークのため、に作ったセクションって完成するともの凄いカタルシスを感じるんだよ。
いわゆるDIYってやつの醍醐味だとは思うんだけど、この充実感というか満足感はたまらんのだ。


ボックスの他に新造されたセクションがある。
永らく欠落してたモヒカンを作ったのだ。
従来と同じ物を作ろうとしてたけど突然気が変わり、アングルの角度を変えたとの事。
普通のモヒカンはフラットとダウンの部分があるものなんだけど、今回のは山状になっている。
フラット部分はなく登りと降りが連続してると思えばいい。


タカパチキュンと久々のご対面。2年ぶりだろうか?
スケタは年一度会うかどうかの人とかザラなので一年会ってない所で全然ひさしぶり感が無かったりする。
ちなみに写真は全て嘘写真なのでシタソは安心してください☆


タカパはロイヤル一筋との事。確かに上手く行く時は安定してる。
しかし何か惜しい気がする。ロイヤルが、ではなく他の技もやってみればいいのに・・・って点で。
やはり大会は自分の持ってるカードをいかに有効に使えるかがポイントなわけで、さすがに一枚のカードでは限界がある。
タカパ・チキュンは初めから大会には出るつもりはないようだけれども、スケーターってある意味大会に出る事が「本番」って言えるような気がする。
だって「本番」で技を決める事って「練習の成果」でしょ?大会で技が決まるってのは普段の仲間内の滑りとはまた違った楽しさがあるし、なにより普段の練習のモチベーションになる。
うん。次は無理矢理バックサイドフルトークとかやらせよう。


新モヒカンはややクセが強い。やや、ね。
けど慣れるとかなりやりやすいね。高さとか角度とかイソライソ的には丁度いい感じ♪
スケボダはどうなんだろう?のっけから上手くやってたスケボダ君もいるしやはり慣れかな?


これまたスケタとしては2年ぶり?のシタソ。知らないうちに岩手から宮城に引っ越してたらしい。
近くなったわりには逆に来なくなったという・・・
シタソの凄い所はその場のノリ、テンションでヤバい事を始める事。
正直こおいうのはボク的には苦手。結構ブリジストン叩いて渡るタイプなので、勢いで新技・新要素に挑戦するってのは出来ない。
出来ないっていうかそれが普通であり、普通による普通のスケーターがボクなのだ。
ある意味シタソはプロ要素がある。プロがテンションだけでやってるわけではないが、常人には出来ないライド、つまり冒険要素はプロだからこそ出来るものだ。
それがシタソにはある。ある。が、


レールの登りとか怖くてボクにはリムですぅ~!!
最後はちょっと惜しい気もする。もっと勢いがあればボンと飛ばされるように見えるんだろうか?それとも物理的にこれが限界なのかな?