ホッ・・と一服 (東洋雑談室より)

…なになに? ○○社員の雑談を覗いちゃおー
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兵士たちの戦争

2010-08-15 | ためになる?コーナー


最近 NHKで再放映された
~ シリーズ証言記録~ 『 兵士たちの戦争 』
の録画 をまとめて見ています。
太平洋戦争末期の日本が苦境に立たされたころの映像と証言が綴られています。



飛行気乗りを夢見た予科練の隊員に命じられたのは 木製のベニア板貼りの特攻モーターボート震洋。200キロ爆弾もろとも敵艦に突っ込み生きて帰ることの出来ない。訓練中の事故など二千余名の死者に対し、成果は上陸支援船など4隻だけだった。


日本から遠く離れた島々の 銃弾もなく、銃剣と手榴弾による無意味な突撃が幾度も繰りかえされる。ガダルカナルでは 誤った命令と絶望的な戦い、途絶える食料に次々と命をおとす兵士。


おとりになるため 幸運にも生き延びた海軍最後の空母瑞鶴が 帰還のない出撃に出る。 着艦すらできないほど訓練未熟な飛行兵を乗せて。無防備な空母はやがて敵国の航空機の標的となる。


日本軍の暗号による無電はことごとく米軍に解読され、動きはすべて察知されていた。盗聴を恐れた大本営は 人による命令伝言で何日も遅れて伝わったという。


玉砕と報告した司令部の面子のため、生き残り兵は再び 死ねと最前線に追い返されるズンゲン支隊。
戦うための戦争でなく、死ぬための戦争であったと振り返る。




物量で攻める敵国に 精神力で立ち向かう日本軍の当時の凄惨な映像や 生き残った方の戦場での証言を見るにつけ 今日の日本がどれだけ平和であることがわかります。
二度とこのような不幸な時代に戻らないことを願って止みません。