イエス様、私がまだあなたから遠く離れてさまよい、肉と心の欲を満たしていた時、あなたの私に対する愛は、何ものにもまさってすばらしいものでした。私が死に至る罪を犯すのをとどめ、私を滅びから守られました。あなたの正義が「これを切り倒してしまいなさい。何のために土地をふさいでいるのですか」と言った時、あなたの愛はその「斧」をとどめてくださいました。あなたの愛は私を荒野に導き、私の衣をはぎ取り、私の罪と咎を自覚させました。私があわてふためいていた時、あなたの愛は「わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」と、慰めのことばをかけてくださいました。
ああ、瞬時に罪を洗い去り、私の汚れたたましいを、吹き積もる雪のように白く、きれいな羊毛のように純潔にされたあなたの愛は、なんとすばらしいものであったでしょう。あなたが私の耳もとで「わたしはあなたのもの、あなたはわたしのもの」とささやかれた時、どんなにあなたは愛を示されたことでしょう。あなたが「父ご自身があなたを愛しておいでになる」と言われた時、その御声は優しい声でした。私に「御霊の愛」を語られた時、それは実にすばらしい瞬間でした。あなたがご自身を啓示された時の、あなたとの交わりの部屋を私は決して忘れません。
モーセは岩の裂け目にあって、神の後ろ姿を見たのではないか。私たちにもまた岩の裂け目がある。そこにおいて、キリストのうちに全き輝きを見た。ダビデは、山羊の通った道を思い出し、またヨルダンとヘルモンの地を思い出したではないか。私たちにも、これらの祝福された場所に劣らないなつかしい所がある。
尊い主イエス様。あなたの驚くばかりの愛の新しい飲み物を私に与え、この月を始めさせてください。