情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

労働版:茶色の朝~タクシー運転者だけではない

2005-07-20 06:44:11 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
先日、タクシー運転者の訴訟について紹介したが、「運賃は安けりゃいいじゃないか。タクシーの運ちゃんの賃金なんか関係ないし…」という類の感想を持った方がいたら、いま、経団連が導入を図っているホワイトカラーエグゼンプション(サラリーマンのサービス残業合法化制度)を知って欲しい。

この制度は、

下記の①及び②の要件を充足する場合に限り、ホワイ
トカラーエグゼンプション制度を適用し、残業代を払わなくてもいいというものだ。

① 業務要件
次のいずれかの業務に該当すること。
()法令で定めた業務(現行の専門業務型裁量労働制の対象業務
を除く。)
()「業務遂行の手段や方法、その時間配分等を労働者の裁量に
ゆだねること」を労使協定又は労使委員会の決議により定め
た業務
② 賃金要件
()賃金の支払形態が月給制又は年俸制であること。したがって
賃金が週給、日給又は時間給で支払われている労働者につい
ては新制度を適用しない。
()当該年における年収の額が400 万円(又は全労働者の平均給
与所得)以上であること。年収額が400 万円未満の労働者に
ついては新制度を適用しない。
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2005/042.html

ようは、年収400万円以上のサラリーマンは一日中働け、働けない者はリストラする、ということが可能となる制度なわけです。

本来、米国の制度では、部下を持ち、チームリーダーとなって働くような人を対象としているというが…。

運転手が安い給料でもいいや、って思っているうちに…。
「茶色の朝」http://www.otsukishoten.co.jp/search/Detail.asp?ID=2945は明日に迫っているのかもしれません。

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