新聞全国・ブロック紙各社の編集局幹部との懇談会があった。JRの事故の関係で大規模な事故の際の被害者報道のあり方が話題となった。この事件の被害者の4人は、警察にメディアへの実名の発表をしないよう要請し、それに応じた警察は、メディアに実名を発表しなかった。
まず、警察がメディアに発表するべきであるという点では、一致した。警察の発表が正しいことの担保として、メディアが検証しうる状態にあることが必要だからである。
しかし、警察が実名で報道すべきかどうかは新聞社側も弁護士側も割れた。安否情報を伝える必要から実名だ、いや遺族感情を無視できない…などと盛り上がった。
警察が発表を渋る口実を与えないためにも、入手した実名について全て公表するのではなく、遺族が実名報道を希望した場合に限定して実名報道するなどの配慮が必要な時期に来ている。メディアが実名にこだわる以上、今後も、警察に匿名での発表を希望する被害者や家族は増え続けるのではないか。警察の行為を検証できなくなってしまうのは、まずいでしょう。
最近、このほか、元毎日新聞の井上泰浩広島市立大学助教授、原真共同通信記者からのレクチャーがあった。意見交換も充実しており、有意義なものであった。お二方、ありがとうございました。
まず、警察がメディアに発表するべきであるという点では、一致した。警察の発表が正しいことの担保として、メディアが検証しうる状態にあることが必要だからである。
しかし、警察が実名で報道すべきかどうかは新聞社側も弁護士側も割れた。安否情報を伝える必要から実名だ、いや遺族感情を無視できない…などと盛り上がった。
警察が発表を渋る口実を与えないためにも、入手した実名について全て公表するのではなく、遺族が実名報道を希望した場合に限定して実名報道するなどの配慮が必要な時期に来ている。メディアが実名にこだわる以上、今後も、警察に匿名での発表を希望する被害者や家族は増え続けるのではないか。警察の行為を検証できなくなってしまうのは、まずいでしょう。
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