情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

月刊現代9月号で政治圧力の存在が決定的に!

2005-08-04 06:27:06 | NHK番組改編事件
月刊現代9月号、売り切れ店も出ているようですが、何とか入手して下さい。この9月号に再現された記事を読むと、政治家がNHKに圧力をかけたとの朝日の記事が根拠に基づいたものであることがよく分かる。

他方、この記事が出たことで、1)朝日が録音していたことが分かった、2)朝日が情報を別の媒体に横流ししたのではないか、という点が一部で批判されている。

しかし、その批判は、まったく的はずれである。
第1、取材対象は、常に監視するべき国会議員であり、そのような者に対する取材は、違法すれすれのことをしたってまったく構わない。勝手にテープをとったところでまったく問題ない。問題だという根拠は、信義に反するということだろうが、秘匿されるべき情報源でもなく、一般人でもない以上、そのような信義を守る必要はまったくなし。

第2、本来、社会に公表されるべき情報が報道機関の社内事情などで報道できない場合には、ほかの媒体にリークしてでも公表すると言うことは当然、必要なことである。社内事情でさせないままにしたのでは、権力監視機能は果たせない。

結局、この問題では、私人がプライベートなことを報道される場面と、政治家が追及される場面とをきとんと分けて考えないから、無断録音は駄目だなどという甘えた議論になるわけだ。いいですか、相手は巨大な権力を握っている国会議員ですよ、録音しないと取材する者は自分の身すら守れないでしょう。皆さん1人ひとりが国会議員の不祥事を追及する場面を想像すれば簡単なことですよね。


最新の画像もっと見る