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情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

テロ対策なら仕方ない…って言っていると…CIAが不当拉致

2006-05-09 08:15:31 | 共謀罪
毎日新聞(ここ←)が,CIAによる不当拉致事件を報じている。テロ対策という言葉を信じて,捜査機関に白紙委任状を出しているとこういう事態になる。何とか,共謀罪に対して歯止めをかけないと…。

■■引用開始■■

【ブリュッセル福原直樹】米中央情報局(CIA)によるテロ容疑者の不当拘束を調べる欧州議会(欧州連合加盟国で構成)は7日までに、米が02年にシリア系カナダ人男性を拘束し、シリアに強制移送したとされる問題について、男性の弁護団がカナダ政府の調査委員会に提出した最終報告書を入手した。米がカナダ提供の不十分な情報を基に拘束したうえ、カナダ情報機関が男性の救出を妨害したことなどが指摘されており、欧州議会は不当拘束の有力な証拠と見てさらに調べる。

 IT産業勤務の男性は02年9月、欧州からの帰国途中にニューヨーク空港で拘束され、シリアに強制移送された。現地では縦180センチ横90センチの無照明の独房に収容され、国際テロ組織・アルカイダとの関係などを尋問され、暴行を受けたという。男性は翌年10月解放された。

 ◇米が02年にシリア系カナダ人男性拘束

 政府の内部資料などを調べた報告書(164ページ)によると、カナダ情報機関は男性が01年、捜査対象だった別のシリア系カナダ人(後に無実が判明)とオタワの喫茶店で出会ったことを確認。男性を「(捜査の)周辺人物」と報告した。だがカナダ側はこれらの情報を精査せず、他の情報と共に米に提供。米も男性をテロ関連リストに載せ、不当拘束の原因になった。

 この男性はシリアに移送後、現地のカナダ大使館幹部らと面会。だが、シリアとの外交関係を懸念する幹部らは、拷問や収容所の情報を本国に正確に報告しなかったという。またカナダ政府が03年、男性救出に動いた際、対米関係を懸念する同国の情報機関が反発。報告書は各種の証言を基に、同機関が「男性はアルカイダの軍事基地で訓練を受けた」などの虚偽情報を各メディアに流したと指摘している。

 カナダ政府は04年2月にこの問題の調査委員会を設置し、今回の報告書などを基に今夏にも結論を出す。一方、欧州議会も被害男性がローマ経由でシリアに移送された可能性が高いことを重視し、米に今週派遣する調査団が調査を行う予定だ。

 【ことば】米の不当拘束問題 米が01年の同時多発テロ事件以降、テロ容疑者を不当に拘束、第三国に移送し、虐待したとされる疑惑。欧州議会は欧州域内で容疑者が不当に拘束、拘禁されたり、欧州の空港が容疑者移送に使われた可能性があるとして調査中。最近、不当拘束の可能性を指摘した中間報告を行っている。

■■引用終了■■


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