情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

警察の天下り+打ち出の小槌システムを暴く~朝日記者に声援を!

2007-10-21 11:36:31 | メディア(知るための手段のあり方)
 朝日が警察相手に堂々たるスクープ記事をものにした。警察庁の天下り団体「日本交通管理技術協会」(管技協)が、自動車保管場所標章にはり付ける偽造防止用ホログラムシールの販売で年間約4000万円の差益を得ていたことがわかったというのだ。管技協は、シールの製造を凸版印刷に発注し、同社に安く納入させたうえ、約2倍の価格で2法人に販売していたというのだから、その手口は露骨だ。不正を暴いた朝日記者にエールを送りたい。

 10月19日付朝日(朝刊)によると( ※1)、
【管技協と凸版の間で交わされた「単価契約書」などによると、管技協はここ数年、シール1枚につき3.48円(税抜き)で凸版へ製造を発注。凸版は製造したシールをいったん管技協に納入し、管技協が品質検査をして、凸版に1枚あたり6.97円(同)で販売する形になっていた。印刷局が開示した「売買契約書」などによると、印刷局も管技協から6.97円でシールを購入していた。こうした契約によって、管技協には納入価格と販売価格との差益が生まれ、その額は年約4000万円にのぼる計算になる。】という。

 しかもその手口は、【契約書面上、凸版は自社で製造したシールをいったん管技協に納入してから高値で買い戻す格好になっている。しかし、実際にはシールを製造する埼玉県内の工場から、管技協を経由することなく直接、凸版の子会社工場と、印刷局の下請けの民間印刷会社工場にそれぞれ運ばれ、標章本体にはり付けられているという】から悪質極まりない。

 しかも、「管技協」には今年6月現在で、会長の元警視総監や、専務理事の元情報通信局長ら6人の同庁OBが再就職していたうえ、なんと凸版印刷にも、元北海道警本部長らが天下っていたのだ。

 会心のスクープだ。次は、ぜひ、元九州管区警察局長が専務理事を務める日本遊技関連事業協会の問題も暴いてほしい。頑張れ、朝日の記者!


※1:http://www.asahi.com/national/update/1018/TKY200710180383.html





★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
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