情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

なぜ、日本にジャーナリスト養成機関が存在しないのか?

2009-09-14 20:11:18 | メディア(知るための手段のあり方)
 日本には、欧米などには普通にあるジャーナリズム学部やジャーナリストがキャリアアップするために通う大学院などが存在しない。なぜかなぁ、と不思議に思ってはいたが、就職先が限られているから成立しないのかなぁ、などと想像していた。ところが、なんとあるじゃない立派な理由が…。

 本格的なジャーナリズムは、いくつかの学校で何度か取り入れようと努力されてきた。上智大学でも、2002年ごろ、ジャーナリズム研究所構想を新聞学科として取り組み、文部科学省の21世紀COEプログラムに応募した。このプログラムは,選出された大学に世界のトップレベルの研究拠点を形成するための予算を重点配分するというものであった。採用されれば、日本で初めての本格的なジャーナリスト養成学校が生まれるはずだった。しかし、結果は、落選(http://ameblo.jp/nisssy/entry-10013853877.html 参照)。

 なんでやろ…。よく考えたら、本格的なジャーナリストがどんどん生まれたら困るのは、政府。その政府が大学のあり方を決めているんだから、そりゃ、ジャーナリズム学部なんて生まれんわなぁ。

 ジャーナリズム基礎論なんて、政府や広告主からの独立とか多元性・多様性などについて学び、当然、放送行政の総務省支配の問題点や記者クラブの問題点などを勉強することになる。そうして生まれる意識の高いジャーナリストは、新聞や放送のあり方を変えてくれることになるはずだ。


 欧米では、政権交代が当然だから、政府に不正があったら、暴露されるシステムがないと、不正によって力をつけた政権がいつまでもその座を維持することができてしまう。だからこそ、ある程度監視能力のあるメディアがあることは政治家にとっても悪いことではないっていうことになる。

 民主党にいまこそ、全国の主要国公立大学にジャーナリスト学部を設置するよう求めましょう! 



 



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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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