情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

ガザへの平和援助船「スピリット・オブ・ヒューマニティー号」拿捕直前の映像

2009-07-11 21:36:38 | 有事法制関連
 ウイグル地区で発生したトルコ系住民と漢民族との間の暴動が大きく報道されている。中国政府は、この暴動に責任があり、少数民族の権利が侵害されることにないように事態の収拾を図らなければならない。そもそも、少数民族の自治をもっと認めるべきだ。

 この暴動の陰で、イスラエルに封鎖されたガザへの平和援助船「スピリット・オブ・ヒューマニティー号」が拿捕された。このスピリット・オブ・ヒューマニティー号は、ノーベル賞受賞者のマイレッド・マグワイヤさんや、アメリカ合衆国の前下院議員、シンシア・マッキニーさんを含む、11カ国からなる21人の人権活動家が乗り組み、ガザへ薬品などを運ぼうとしていた。当然、丸腰だし、イスラエルの領海を犯すこともなかった。

 しかし、イスラエル軍は、この船を拿捕し、乗組員全員を拿捕した。幸い、彼らは解放されたようだが、この拿捕および解放のニュースは全く伝えられない。ノーベル平和賞受賞者が関与した平和を求める行動を、憲法9条を戴く国のメディアが黙殺しているのだ。

 冒頭の写真は、スピリット・オブ・ヒューマニティー号がイスラエル軍によって発砲を通告される緊迫したシーンと拿捕される直前のシーンをおさめたビデオの一場面だ。ビデオを見ると、スピリット・オブ・ヒューマニティー号に乗った平和運動家の崇高な決意が伝わってくる。この活動を黙殺することは許されないのではないだろうか。

 ビデオは、http://www.ricenpeas.com/2009/July/cynthia_mckinney_intvw.htmlに掲載されています。ちょっと遅いようなので、ダウンロードしてからみるか、しばらく、一時停止ボタンを押してから見たほうがよいと思う。

 「5分後に攻撃する」と通告された後も夜の海を進んだ彼らの勇気には頭が下がるばかりだ。

 それにしても、この乗組員に日本人がいたら、マスメディアは拿捕のニュースをいかに伝えたのだろうか?

 
■■以下は、久松重光さんが翻訳された「ユダヤ平和ニュース」■■



親愛なる読者のみなさまへ
Eメールを通して自由ガザのグループから、以下のような発表と助けを求める緊急の呼びかけがありました。紹介文は、必要ないと思います。
                レラ・マダリ
・・・・・・・・・・・・
緊急発表   2009年 6月30日 PM4;24 イスラエル、正義の船を襲う。人権活動家を拉致。薬品、おもちゃ、オリーブの木を押収。

15:30、ガザ沖23マイル

本日、イスラエル占領軍は、自由ガザ運動の救援船、スピリット・オブ・ヒューマニティー号を襲い、同船に乗り込み、ノーベル賞受賞者のマイレッド・マグワイヤさんや、アメリカ合衆国の前下院議員、シンシア・マッキニーさんを含む、11カ国からなる21人の人権活動家を拉致した。(完全な乗客リストは、下記を参照のこと)乗客と搭乗員は、無理やりイスラエルに連行された。

「これは、われわれに対する常軌を逸した国際法違反である。我々の救援船は、イスラエルの領海にいたわけではなく、また我々は、ガザ地域に対する人権監視の任務についていた」と、アメリカの前下院議員で、大統領候補でもあったシンシア・マッキニーさんは語った。「オバマ大統領は、イスラエルに対して人間的な復興への必需品を入国させるように言ったばかりである。それは、まさに我々が、やろうとしていたことである。われわれが、再び我々の航海を再開できるように、我々の解放を国際社会に要求している。」

昨日公表された赤十字の国際委員会の報告によれば、ガザにおけるパレスチナ人の暮らしは、「絶望的な状態にある」という。12月から1月にかけてのイスラエルによる大虐殺より前に、家を破壊された何千人ものガザ市民は、救援としてほぼ45億ドルの約束があるにもかかわらず、イスラエルが、セメントやその他の建築資材をガザ地域に入れるのを認めないために、未だ避難所もないまま過ごしている。また報告では、医薬品が、イスラエルによって途絶させられてしまっているため、病院は、患者が必要としているものを満たすために四苦八苦していると、指摘されている。

「我々が、運んでいた救援物資は、ガザの人々に向けての希望のシンボルであり、海のルートは彼らのために開かれていて、彼らは、学校や病院、それに「カスト・レッド=鋳られた鉛」作戦での猛攻の折りに破壊された何千もの家を再建し始めるための彼ら自身の材料を運ぶことができるだろうという希望なのです。私たちの任務は、ガザの人々に対して、私たちは、あなた方の側に立っていますよ、またあなた方は、ひとりぼっちじゃないのよ、というジェスチャーなのです」と、同乗者である、北アイルランドでの仕事でノーベル賞を受賞したマイレッド・マグワイアさんは、語った。

イスラエルによって拉致されるちょっと前に、自由ガザ運動の委員長で、この航海の世話人代表である、フワイダ・アラフは、「私たちの小さなボートは、イスラエルに対していかなる脅威になる性質のものではないということを、おろらく誰も信じないだろう。私たちは、薬品と再建資材、それに子供達のおもちゃを運んでいる。ノーベル賞受賞者やアメリカの前下院議員も私たちの同乗者である。私たちのボートは、出発前にキプロスの港湾管理委員会によって点検され、安全許可を受けた。そしてどんなときも、わたしたちは、一度としてイスラエルの領海には近づかなかった。」そしてさらに「武装もしていない私たちのボートに対する、イスラエルによる前もって準備された意図的な襲撃は、国際法への明らかな侵犯であり、私たちは、即時かつ無条件の解放を要求する。」とアラフは、続けた。

スピリット・オブ・ヒューマニティー号から拉致された乗員氏名

ハーラッド・アブデルカーデル:バーレーン出身 バーレーンのイスラーム慈善協会を代表するエンジニア。

オスマン・アブラーハ:ヨルダン出身 アル・ジャジーラ・テレビの世界的に著名なジャーナリスト。

ハーレッド・アルシェノー:バーレーン出身:バーレーンの大学の講師。

マンスール・アル・アビー:イエーメン出身 アルジャジーラ・テレビのカメラマン

ファティマ・アル・アタウィ:バーレーン出身 バーレーンからの難民救済ワーカーで、市民活動家。

ユハイナ・アルカエド:バーレーン出身 ジャーナリスト、人権活動家

フワイダ・アラフ:アメリカ出身 ガザ・フリー・運動の代表で、この航海の世話人代表

イスマイール ブラグローブ:英国出身 ジャマイカ生まれのジャーナリスト、ドキュメンタリー・フィルム制作者。米とエンドウ・フィルム製作社の創立者

カッサム・グルーム;バーレーン出身 市民活動家

デレック・グラハム:アイルランド出身 電気技師、フリー・ガザのオーガナイザー。スピリット・オブ・ヒューマニティー号に最初に乗った仲間

アレックス・ハリソン:英国出身 組合活動家。長期間の人権監視を行うためにガザを旅行している。

デニス・ヒーレー:英国出身 スピリット・オブ・ヒューマニティー号の船長。これは、彼の5回目のガザへの航海。

ファシ・ジャオワディー:英国出身 英国のジャーナリスト。自由ガザのオーガナイザー。この航海の世話人

マイレッド・マクワイヤ:アイルランド出身 ノーベル賞授与者で、著名な平和活動家

ルブナ・マサルバ:パレスチナ・イスラエル出身 パレスチナの人権活動家。自由ガザのオーガナイザー

テレサ・マクデルモット:スコットランド出身 スコットランドの組合活動家。長期間の人権監視を行うためにガザを旅行している。

シンシア・マックキニー:アメリカ出身 人権と社会的公正のために積極的に発言する活動家、同時に前下院議員で大統領候補

アドナン・モルメッシュ:英国出身 英国の組合活動家 長期間の人権監視を行うためにガザを旅行している。

アダム・クヴィスト:デンマーク出身 デンマークの組合活動家 長期間の人権監視を行うためにガザを旅行している。

アダム・シャピロ:アメリカ出身 アメリカのドキュメント・フィルム製作者。人権活動家

キャシー・シーツ:アメリカ出身 看護婦で、フィルム製作者。人権監視を行うためにガザを旅行している。






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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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