湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

2/12 懇話会の目的と次回「施設被災」の立ち上げへの躊躇

2017-02-13 06:11:35 | 地震津波災害ボランティア

2017/02/12 記
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懇話会は、災害下の要援護者(以後『災害弱者』と書く。)支援の経験を、湘南のそれぞれの現場に活かすためのケア関係者の懇談を目的にしている。被災現場で生じる諸困難を浮かび上がらせ、それぞれの活動に利用していただくためのものだ。

ということは、近未来の大災害への危機感や、被災後に望まれる対応システムの母型探索を持って、システムの立ち上げを迅速にするという、行政や施設・団体の知的後方支援を行う場でありたいと願う。しかし、実際は抱える災害弱者の日常のサポートに追われ、利用できる情報か否かというような「利用価値」を求める方向にあることや、異質な領域(例えば、視覚障がいと精神障がいというような)の被災という非常時に生じる課題に聞き耳をそばだてるということは、ありえないという被災という、攪拌のなかに登場する現場の課題を想像する立場を取らない現状から、ありえないことになっている。

今回の前川あさ美氏の「発達障がい児者の被災」というテーマは、エピソードの引き出しに至る事ができないほどに、勿体無い対話で終った。次回は高齢者施設の被災という「施設被災」と復興期の地域からの支援構想を議論しようと思うが、実際企画に躊躇している。東日本大震災や特に熊本大震災、避難は難を極めた。施設が全壊したところや、職員疲労の限界からサポート縮小を余儀なくされているところもある。しかしこれは、身体障がい関連施設で、未経験の発達障がい者を一時預かりするという現場や、精神病院崩壊から重度認知症の高齢者を老健が引き受けるというクロスオーバーの事態が起きている。その意味で「施設被災」の課題は、意味が大きいと考えるが、共感が得られるか、正直言ってわからない状態がある。

また復興期、地域交流拠点を単身高齢者孤立化防止対策が生まれてきているが、それと従来の施設との関係や、始まってきている交流拠点は、従来の地縁の強い地域が主導しており、都市型の結びつきの弱い地域の構想には、問題点が多い。そのへんの「被災後」をめぐる議論も、現場体験から引き出せないかと思っている。しかしそれは、つまみ食いには適さない。

されば…と、堂々巡りの思案を続けている。

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「市民トリアージ」の安田清氏の著書が出た。いち早く逗子の図書館が購入してくれたので、覘いてみることをお勧めする。

夜間傾聴:開店休業

(校正1回目済み)

 

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