先週の土曜日(4/21)、「パラディⅡ」(近鉄学園前駅北出口スグ)6階の近鉄「楽・元気プラザ」で、「90分でわかる古事記」という講話をさせていただいた(主催:近畿日本鉄道 協力:ワイズスタッフ)。
※写真は、ワイズスタッフのFさんに撮っていただいた
「いくら無料の講話といっても、お堅い『古事記』がテーマで、参加者が集まるだろうか」と心配していたが、新聞折り込みが入ると、途端に60人ものお申し込みをいただいた。定員30人のところ椅子を追加してご対応いただいたが満席札止めになってしまい、同一内容の追加講演を5/26(土)に設定していただいた。しかし、これもすぐ満員になり、募集停止となった。「古事記イヤー」の威力はすごい。
※当日の講話の様子(録画)は、こちらに出ている(USTREAM)。ワイズスタッフさんご提供
土曜日は、十分なお話ができなかった場合に備えて、資料だけはたっぷり用意した。『つぎはぎ古事記入門』に加え、当日のPower Point資料のプリント、県の冊子『なら記紀・万葉 名所図会―古事記編』、『古事記』の「神武東征」のくだりの読み下し文と、あとでじっくり復習していただけるよう周到に準備した。
1.古事記とはどんな本か
2.古事記が分かるエピソード10選
3.現代に生きる古事記(地名や事物など)
4.県下の古事記ゆかりの地
5.古事記の試読(「神武東征」の朗読と注釈)
6.古事記の楽しい学び方
という順序でお話しさせていただいた。最も時間をかけたのが「2.」で、代表的なエピソード(ストーリーとキーワード)で感じをつかんでいただけるよう、配慮した。90分ぶっ続けというのはなかなか大変なのだが、何とかほぼ時間通りに終えることができた。質問もたくさんいただき、ご参加者の関心の高さがうかがえた。当日はアンケートも実施され(回答者=34人)、結果は
・内容:大変有意義(16人)、有意義(16人)、まあまあ(2人)
・時間:適切(30人)、長い(1人)、短い(3人)
・今後(重複回答):ぜひ参加したい(18人)、時間が合えば参加したい(19人)
・今後の希望テーマ(重複回答):記紀(23人)、古代史全般(19人)、奈良の史跡(18人)、
万葉集(15人)、四季折々の見どころ(14人)、奈良の花の名所(12人)、奈良の寺(9人)、
奈良の自然(9人)、奈良の祭り(9人)、奈良の「食」(9人)、天誅組(5人)
(回答者は男性15人・女性19人。すべて50代以上で、60代が中心=14人)
とまあ、まずまずの反応をいただけて、ホッとした。「今後の希望テーマ」では、古代を中心に、幅広く奈良の事物に関心の高いことが読み取れる。当ブログにも翌日、Yさんという女性からコメントが入り《用意周到な資料、PPによる「古事記90分丸分かり」わくわくしながら聞かせて頂きました》《「まほろばソムリエ」に是非とも挑戦したくなりました。近い将来、tetsuda様みたく、受講者を驚嘆させられる講師、引率者になりたい!!》という身に余る感謝のお言葉を頂戴した。このセミナーは「奈良まほろばソムリエ検定」受験者を増やすことが1つの目的なので、これは二重に有り難いことである。
古事記の知識は、昨年6月から半年間、木村三彦さん(奈良県観光ボランティアガイド連絡会会長)を講師に迎えた計10回のゼミ形式の輪読会(1回90分)を行い、急ごしらえで身につけたものである。本は10冊以上読んだが、それで人前でお話しするのは相当の「心臓」なのだが、「ソムリエ」という肩書きの威力もあって、何とか無事終えることができて良かった。
「古事記がブームだから講話でも」というのではなく、「古事記1300年なので、たくさんの人が奈良県に来られるだろう。その人たちから古事記に関する質問をされて、何も答えられないのでは、『もてなしの心』に反する。少しでも自分で古事記の知識を身につけ、またそれを県民にも聞いていただこう」というのが、そもそもの動機である。私は来年の秋に定年を迎えるので、現在「就活」中であるが、休日にはあちこちでこんな「辻説法」でもやれたら少しは『もてなしの心』の醸成に貢献できるのではないか、と考えているところである。
次回(5/26)は、今回の経験を踏まえ、もう少し丁寧にお話ししたいと思う。ご参加の皆さん、お楽しみに!
※写真は、ワイズスタッフのFさんに撮っていただいた
「いくら無料の講話といっても、お堅い『古事記』がテーマで、参加者が集まるだろうか」と心配していたが、新聞折り込みが入ると、途端に60人ものお申し込みをいただいた。定員30人のところ椅子を追加してご対応いただいたが満席札止めになってしまい、同一内容の追加講演を5/26(土)に設定していただいた。しかし、これもすぐ満員になり、募集停止となった。「古事記イヤー」の威力はすごい。
※当日の講話の様子(録画)は、こちらに出ている(USTREAM)。ワイズスタッフさんご提供
土曜日は、十分なお話ができなかった場合に備えて、資料だけはたっぷり用意した。『つぎはぎ古事記入門』に加え、当日のPower Point資料のプリント、県の冊子『なら記紀・万葉 名所図会―古事記編』、『古事記』の「神武東征」のくだりの読み下し文と、あとでじっくり復習していただけるよう周到に準備した。
1.古事記とはどんな本か
2.古事記が分かるエピソード10選
3.現代に生きる古事記(地名や事物など)
4.県下の古事記ゆかりの地
5.古事記の試読(「神武東征」の朗読と注釈)
6.古事記の楽しい学び方
古事記の世界 (岩波新書) | |
西郷信綱 | |
岩波書店 |
という順序でお話しさせていただいた。最も時間をかけたのが「2.」で、代表的なエピソード(ストーリーとキーワード)で感じをつかんでいただけるよう、配慮した。90分ぶっ続けというのはなかなか大変なのだが、何とかほぼ時間通りに終えることができた。質問もたくさんいただき、ご参加者の関心の高さがうかがえた。当日はアンケートも実施され(回答者=34人)、結果は
・内容:大変有意義(16人)、有意義(16人)、まあまあ(2人)
・時間:適切(30人)、長い(1人)、短い(3人)
・今後(重複回答):ぜひ参加したい(18人)、時間が合えば参加したい(19人)
・今後の希望テーマ(重複回答):記紀(23人)、古代史全般(19人)、奈良の史跡(18人)、
万葉集(15人)、四季折々の見どころ(14人)、奈良の花の名所(12人)、奈良の寺(9人)、
奈良の自然(9人)、奈良の祭り(9人)、奈良の「食」(9人)、天誅組(5人)
(回答者は男性15人・女性19人。すべて50代以上で、60代が中心=14人)
とまあ、まずまずの反応をいただけて、ホッとした。「今後の希望テーマ」では、古代を中心に、幅広く奈良の事物に関心の高いことが読み取れる。当ブログにも翌日、Yさんという女性からコメントが入り《用意周到な資料、PPによる「古事記90分丸分かり」わくわくしながら聞かせて頂きました》《「まほろばソムリエ」に是非とも挑戦したくなりました。近い将来、tetsuda様みたく、受講者を驚嘆させられる講師、引率者になりたい!!》という身に余る感謝のお言葉を頂戴した。このセミナーは「奈良まほろばソムリエ検定」受験者を増やすことが1つの目的なので、これは二重に有り難いことである。
古事記の知識は、昨年6月から半年間、木村三彦さん(奈良県観光ボランティアガイド連絡会会長)を講師に迎えた計10回のゼミ形式の輪読会(1回90分)を行い、急ごしらえで身につけたものである。本は10冊以上読んだが、それで人前でお話しするのは相当の「心臓」なのだが、「ソムリエ」という肩書きの威力もあって、何とか無事終えることができて良かった。
「古事記がブームだから講話でも」というのではなく、「古事記1300年なので、たくさんの人が奈良県に来られるだろう。その人たちから古事記に関する質問をされて、何も答えられないのでは、『もてなしの心』に反する。少しでも自分で古事記の知識を身につけ、またそれを県民にも聞いていただこう」というのが、そもそもの動機である。私は来年の秋に定年を迎えるので、現在「就活」中であるが、休日にはあちこちでこんな「辻説法」でもやれたら少しは『もてなしの心』の醸成に貢献できるのではないか、と考えているところである。
次回(5/26)は、今回の経験を踏まえ、もう少し丁寧にお話ししたいと思う。ご参加の皆さん、お楽しみに!
先日はお疲れ様でした。
奈良の今の情報をお伝えする「今奈良.jp」サイトでも、
先日のセミナーの録画配信を開始しました。
▼鉄田憲男氏「90分でわかる古事記セミナー」【録画】
http://www.ima-nara.jp/archives/2690?cat=tips
簡潔でわかりやすい古事記のお話、楽しかったですよ。
ご興味のある方は是非御覧くださいね。
> セミナーの録画配信を開始しました。簡潔でわかりやすい古事記の
> お話、楽しかったですよ。ご興味のある方は是非御覧くださいね。
人前でお話しするのは慣れていますが、古事記は初めてでした。今までは聞く側でしたから。何とか終えられて、ホッとしています。5/26(土)は、もう少しうまく話せると思います。録画へのリンク、貼っておきます。
> まずまず どころか 素晴らしい評価ですよ。
> 普通の市場調査などでは出ない数字です。
マーケテイングがご専門の方にそう言っていただいて、汗顔の至りです。奈良の人は優しいのですよ。
私にとっても、良いチャレンジでした。今年1年は「古事記の伝道師」をやります。
4月25日発行の雑誌「まほろびすと」第2号を買ったところ、「今この人に会いたい、伝えたい 鉄田憲男さん 南都銀行 」と題する記事が掲載されていました。
http://maforovist.com/topics/doc/2012/04/vol02.html
確かに、tetsudaさんには、赤い制服?がお似合いですね。
> 「今この人に会いたい、伝えたい 鉄田憲男さん
> 南都銀行 」と題する記事が掲載されていました。
おおっ、お目に止まりましたか。周囲には内緒にしていたのですが、見つけていただいて、恐縮です。
> tetsudaさんには、赤い制服?がお似合いですね。
1300年祭の制服が赤かったので、今も赤をよく着ます。ガイドをしているときなど、赤は目立つので重宝がられます。普段着には、派手すぎなのですが…。
次回開催予定があれば参加してみたいと思っている方は多いのでは?
> 6月以降にセミナーの開催予定はないのでしょうか?
『古事記』では、今のところはありません。主催者(近鉄さん)から打診があれば、また考えます。回を重ねるたびに流暢になるのですが…。
6月は、テーマと場所を変えて、「いまドキッ!の奈良」をやります、よろしければ。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/f9f7b7f097094f900b2db518f54602e6