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「町家の雛めぐり」(高取町土佐街道)、今年が最後の開催に!(2024 Topic)

2024年03月12日 | お知らせ
昨日(2024.3.11付)の奈良新聞に、〈高取「町家の雛めぐり」最後の開催 集大成、華やかに 街道に人形並ぶ 31日まで〉という記事が出ていた。2007年から毎年開催されてきた町家の雛めぐりが、今年で最後の開催になるという。
※トップ写真は、野村美千子さんと中川圭史さん。奈良新聞の記事サイトから拝借

会社を定年退職され、地元に戻って来られた野村幸治(のむら・ゆきはる)さんが「天の川実行委員会」を結成され、初の「町家の雛めぐり」を開催されたのは64歳の年(2007年)だった。それから17年、野村さんは81歳になった。他のメンバーも高齢化した。

高取町の雛めぐりをヒントに始まった九度山町(和歌山県伊都郡)の「町家の人形めぐり」は、今も続けられ、今年で第16回となる(「真田まつり」に連動し、商店街の民家で武者人形を飾る)。同町のメンバーと野村さんを訪ねたことや、初回にマイクロバスで高取町長さんなどが見学に来てくれたことなどを思い出す。

奈良市の「佐保川桜まつり燈火会」は、代表者だった橋本征一さん(84)の急逝で、行われなくなった。しかし高取町の場合は、ご存命のメンバーもたくさんいらっしゃる。

発足時メンバーの中川圭史さん(77)によれば、「商工会など町の各種団体に継続をお願いしている。期間や規模を縮小してでも続けてもらえるとありがたい」とあるので、形を変えての継続の可能性もある。何より、同町内の壷阪寺が、「大雛曼荼羅」を開催してくれていることも大きい。今後の展開に期待したい。では、記事全文を紹介する。


この写真は、野村幸治さんのFacebookから拝借

奈良県高取町・土佐街道の名物イベント「町家の雛(ひな)めぐり」が今年で終了する。2007年に始まり18回目だが、運営を担う住民の高齢化で継続が困難になったという。最後の開催となった今年は、城下町の風情が残る町家や商店約50軒のほか、メイン会場に17段約500体の人形が並び、華やかな姿が訪れる人を楽しませている。31日まで。

町出身の野村幸治さん(81)が退職後に地元へ戻り、地域活性化に取り組む住民グループ「天の川実行委員会」を06年に結成。家に眠っているひな人形を飾ってもらえるよう、街道沿いを一軒ずつ頼んで回ったのが始まり。

第1回目には約40軒の協力を得て、1カ月の期間中に8千人以上が訪れた。年々増え、ピーク時には約100軒が参加、来訪者も5万人近くに達した。09年から昨年まで毎年10月に実施していた「かかし祭り」と並ぶ町の人気イベントに成長した。しかし、実行委メンバーや地元住民の高齢化が進み、準備などに労力がかかることから継続が難しいと判断。かかし祭りと同様に、今回を最後と決めた。

メイン会場のひな人形は住民などからの寄贈で、中には幕末の文久3(1863)年作とされるものも。今後は会場の雛の里親館で保管されるという。今回も昨年12月から準備してきたといい、実行委副代表で野村さんの妻、美千子さん(74)は「これまで精いっぱいやり切った。集大成として多くの人に見てほしい」と話す。

発足メンバーの中川圭史さん(77)は「メンバーが減り、1カ月間の運営も大きな負担。商工会など町の各種団体に継続をお願いしている。期間や規模を縮小してでも続けてもらえるとありがたい」と期待する。

近くの壷阪寺では本尊十一面千手観音などと計4千体のひな人形が礼堂と大講堂に並ぶ「大雛曼荼羅(まんだら)」も同時開催(4月18日まで)。町家の雛めぐりの問い合わせは町観光案内所「夢創館」、電話0744(52)1150。


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