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なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか を読みました。

2007年02月06日 22時27分30秒 | 読書評
なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか (PHP新書)
若松 義人
PHP研究所

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なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか を読みました。
先に読んだホンダの「強い会社を作る」と比較するとだいぶ地味な
内容ですが、人材育成の基本が綴られてます。

ひとつひとつの事例は、どこにでもある出来事でそれに対する
トヨタでの管理職、現場の対処、方法論がわかりやすく書いて
あります。

本を通して書かれてることは、あきらめず問題対処を現場、管理者
で考え、仮説、検証を失敗を恐れず実施する。失敗を恐れずとは
書きましたが、闇雲にトライする訳ではなく、業務改善等で効果を
見越して実施するということが基本。改善の段取り、方法を検証し
実施して失敗すれば、責任問題もあるが失敗することによって
スタート地点は、明確になり次の進歩に繋がる。一番最悪なのは
自ら限界値を設定してしまって、目標値を下げたりクリアーしない
(できないよう)振る舞うことで、高い目標値の実現に向かって
改善等前進することが肝心。前進すれば、最初は目標値に届かなく
ても次のステップの際に目標値に近まるものである。最初から実現
無理が先行して目標値が低いと低い目標値でさえ越えられなくなる。
問題対処については、管理者は答えをもっていても決して、部下、
現場へ回答を押し付けることはせず、当人に考えさせ、一緒に考え
てあげることである。その中で信頼関係を築き組織自体も回りだし、
考えるようになる。そういう育成をする組織は常に改善等前向きに
捕らえ、生産性、原価低減にも繋がる。

これは、協力会社にたいしてもそうで、決して強者の理論を押し通
しては、よい関係は生まれず継続的な協力というものは、維持でき
ない。そのスタンスをもち続けることが必要。

というような内容で、一般的なことであるが、これを忠実に実施
し、人の育成のため時間を費やすことが人材育成では肝要。

上記のとおり、企業運営がされていれば非常にすぐれた会社であるが、
実態はどうなのか疑ってしまうのは、私だけでしょうか。
実質、トヨタの配下で苦労してる企業は多いと思うし、この
進め方が企業によっては、大きな負担となってる所もあるように
思える。この進め方が確かに成長する企業の証しであり、それであ
るがゆえにトヨタは伸びてるのだろうが、その礎となってる下請
は、どのように感じてるのであろうか。そこが知りたいと痛感
した。

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