「走れメロス」は、太宰治が著した短編小説です。
多くの太宰の作品の中で、
一番多く読まれているのではないかと思っています。
小学生や中学生の読書感想文にはピッタリの本ですからね。
僕の長男は、小学校6年の時と中学校1年の時に
読書感想文を書いています。
中学2年の時もこの本にしようとしたので、
それは止めさせました。
ご存知の方が多いでしょうから、あらすじは省略しますが、
小説の最後に、「古伝説とシルレルの詩から」と書かれていますので、
古代ギリシャの伝承と
ドイツのフリードリヒ・フォン・シラーの詩をもとに
描いた事は明らかです。
最近読んだ、檀一雄の「小説 太宰治」に、
「走れメロス」を描いた発端のような話が載っていたので、
書いておきます。
太宰は、熱海の村上旅館に入り浸って、いつまでも戻らないので、
内縁の妻であった小山初代が心配し、
太宰の友人である檀一雄に往復の交通費と宿代等を持たせて、
「様子を見て来て欲しい」と依頼します。
熱海を訪れた檀を、太宰は大歓迎し、
檀を引き止めて連日飲み歩き、
預かってきた金を全て使い切ってしまいます。
飲み代や宿代も溜まったところで、
太宰は、檀に宿の人質となって待っていてくれと説得し、
東京の井伏鱒二のところに借金をしに行ってしまいます。
数日待っても音沙汰がもないので、しびれを切らした檀が、
宿屋と飲み屋に支払いを待ってもらい、井伏のもとに駆けつけると、
二人はのん気に将棋を指していました。
太宰は今まで散々面倒をかけてきた井伏に、
借金の申し出のタイミングがつかめずにいたようでしたが、
激怒した檀に太宰は
「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」と言ったとの事です。
後日、発表された「走れメロス」を読んだ檀は
「おそらく私達の熱海行が
少なくもその重要な心情の発端になっていはしないかと考えた。」と
書いています。
多くの太宰の作品の中で、
一番多く読まれているのではないかと思っています。
小学生や中学生の読書感想文にはピッタリの本ですからね。
僕の長男は、小学校6年の時と中学校1年の時に
読書感想文を書いています。
中学2年の時もこの本にしようとしたので、
それは止めさせました。
ご存知の方が多いでしょうから、あらすじは省略しますが、
小説の最後に、「古伝説とシルレルの詩から」と書かれていますので、
古代ギリシャの伝承と
ドイツのフリードリヒ・フォン・シラーの詩をもとに
描いた事は明らかです。
最近読んだ、檀一雄の「小説 太宰治」に、
「走れメロス」を描いた発端のような話が載っていたので、
書いておきます。
太宰は、熱海の村上旅館に入り浸って、いつまでも戻らないので、
内縁の妻であった小山初代が心配し、
太宰の友人である檀一雄に往復の交通費と宿代等を持たせて、
「様子を見て来て欲しい」と依頼します。
熱海を訪れた檀を、太宰は大歓迎し、
檀を引き止めて連日飲み歩き、
預かってきた金を全て使い切ってしまいます。
飲み代や宿代も溜まったところで、
太宰は、檀に宿の人質となって待っていてくれと説得し、
東京の井伏鱒二のところに借金をしに行ってしまいます。
数日待っても音沙汰がもないので、しびれを切らした檀が、
宿屋と飲み屋に支払いを待ってもらい、井伏のもとに駆けつけると、
二人はのん気に将棋を指していました。
太宰は今まで散々面倒をかけてきた井伏に、
借金の申し出のタイミングがつかめずにいたようでしたが、
激怒した檀に太宰は
「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」と言ったとの事です。
後日、発表された「走れメロス」を読んだ檀は
「おそらく私達の熱海行が
少なくもその重要な心情の発端になっていはしないかと考えた。」と
書いています。