AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

指原莉乃「ミューズの鏡」第6話 地面を這いつくばる(総選挙分析ライター)

2012-08-10 05:42:26 | チームA・チームK・SDN48
指原莉乃「ミューズの鏡」第6話(総選挙分析ライター)

2012年2月18日放送第6話の注目ポイントは最終場面でうららがマキ(指原)にチェーホフの『桜の園』が観られるように1万円札を渡すシーンがあり、その一万円札が聖徳太子の旧一万円札だということ。この一万円札は1958年から1984年まで流通しているので、「ミューズの鏡」の時代背景は今から約28年前以前ということがわかる。

第6話は「ミューズの鏡」全編の中でストリー的には最も暗い。それは、貧しさ故にチェーホフの『桜の園』の切符を買うことができないマキに麗子(水沢奈子)が3回まわってワンと言えば自分の持っている余った切符を渡すと言っておきながら、その約束を反故にしてマキの前で切符をこなごなに破り棄ててしまうという陰湿ないじめシーンがあるからだ。「ミューズの鏡」というドラマが持つ暗さの象徴的シーンのひとつである。

このシーンを演じる指原も迫真の気迫で演じている。麗子(水沢奈子)に「券が欲しければ、3回まわってワンと言え」と言われたときの指原の表情は、目を大きく見開き麗子の顔をしっかり見つめ人間不信の感情を露わにしている。さらに、「お芝居が見られるなら何回でも回ります」と言って、麗子の前をなかばやけくそに何度もまわり、ワンワンワンと吠えている。ドラマとはいえトップアイドルがここまで人間性を否定した演技を受け入れると胸が苦しく痛くなるばかりか気分が悪くなる。

筆者的にはストーリーにまったく楽しい気持ちになれるところがないので、第6話は何度も見たいとは思わない。


ミューズの鏡 第6話 2012年2月18日放送
マキ(指原莉乃)の母・由美子(陽月華)を訪ねる沖田(池田成志)。一方、マキは沖田から稽古場にいることを命じられる。

稽古場では劇団の面々がチェーホフの『桜の園』を観に行くという。貧乏でお金がないマキは観たいが観ることができない。すると麗子(水沢奈子)が余分な券をもう一枚持っていると言い出すが、マキにあげるぐらいなら捨てると言ってマキにあげようとはしない。欲しければ、3回まわってワンと言えとマキに迫る。「お芝居が観られるなら何回だってまわります」と言って麗子の前で必死に何度もまわり、ワンワンワンと吠えるマキ。だが、麗子は非情にもマキの前で芝居の券をこなごなに破り棄ててしまった。「地面を這いつくばる人間が観るものじゃないのよ、『桜の園』は」麗子はマキにそう言い捨ててあやのと出て行ってしまう。

場面は変わりマキの家を訪ねた沖田は由美子に「私に向田マキを預からしていただきたい。あなたは彼女を育てる必要はない。彼女は私が育てる。あなたは一人でどこぞへと行くがいい。私は彼女を救いに来た」と言い放つ。それに対して、「(由美子)バカを言わないでおくれ。私はあの子を働かせて少しでも楽がしたいんだよ。」、「(沖田)娘さんはあなたの奴隷ではない。娘さんにも将来を選ぶ権利がある。夢を選ぶ権利がある。なにより彼女には才能がある」、「(由美子)あたしはねえ。あいつがどうなったっていいのさ。」、「(沖田)ほほう。母親の言うセリフではありませんね。」、「(由美子)母親じゃないのさ。私は、あの子の実の母親じゃないのさ。他人の、他人の子なんだよ」、「(沖田)それを彼女は、彼女は知っているのか?」、「(由美子)ははは、知るわけないだろ」、「(沖田)なんてことだ」、「(由美子)そんな他人の子をここまで育ててきたんだ。働かせて何が悪いんだい」

一人稽古場でうずくまり、こなごなになった券をつなぎ合わせるマキ。そこにうらら(平野綾)が入ってくる。「(うらら)何をしているの?」、「(マキ)『桜の園』の券がばらばらになってしまって」、「(うらら)そんなになってしまってはもう使えないわね」、「(マキ)いえ、集めてくっつけたらきっと入れてくれるはず」、「(うらら)無理よ、半券を離されてしまったらもう最後、ただの紙屑なんだから」、「(マキ)観たい、『桜の園』が観たい」「(うらら)おやめなさい、あなた」、「(マキ)観たい、観たい」、「(うらら)おやめなさい、見てられない」、「(マキ)やめて、あっうららさま」

「なんなのこの娘をここまでつき動かすものは?初めてだわ、こんな恐怖を感じるのは。負ける。こんな娘と同じ舞台に立ったら。私は負ける。この綾吹うららが」 うららがマキに一万円札を差し出しすとマキはひったくるようにうららからその一万円札をとって飛び出して行った。「そうやって女優としてどんどん成長すればいい。わたくしと同じ舞台で闘える女優になるの。楽しみね。待っているわ(うらら)」

由美子と床を同じくする沖田。決して開いてはならぬ扉を開けた沖田、それを知るよしもないマキであった。
指原莉乃「ミューズの鏡」第6話映像120218

(なお、2012年2月11日放送「ミューズの鏡」第5話については、以下を参照)
指原莉乃「ミューズの鏡」第5話 特別編 福田雄一との対談

以上

指原莉乃の「ミューズの鏡」関連記事をリンク
小嶋陽菜『メグたんって魔法つかえるの?』第6話 小嶋・指原魔女対決
指原莉乃「ミューズの鏡」第24話 フィナーレ
指原莉乃「ミューズの鏡」第23話 クライマックス
指原莉乃「ミューズの鏡」第22話 憎しみ
指原莉乃「ミューズの鏡」第21話 足りない何か
指原莉乃「ミューズの鏡」第20話 出生の秘密
指原莉乃「ミューズの鏡」第19話 マキ「ミューズ」の主役に
指原莉乃「ミューズの鏡」第18話 しゃくれ顔
指原莉乃「ミューズの鏡」第17話 呪われた「ミューズの鏡」
指原莉乃「ミューズの鏡」第16話 血の運命
指原莉乃「ミューズの鏡」第15話 稽古場の怪人ファントム
指原莉乃「ミューズの鏡」第14話 オーディション
指原莉乃「ミューズの鏡」第13話 再び悪魔憑依
指原莉乃「ミューズの鏡」第12話 マキの魅力
指原莉乃「ミューズの鏡」第11話 悪魔の呟き
指原莉乃「ミューズの鏡」第10話 ゴリラ顔
指原莉乃「ミューズの鏡」第9話 悪魔に魂を売る
指原莉乃「ミューズの鏡」第8話 恋愛のエチュード オフネ
指原莉乃「ミューズの鏡」第7話 死のエチュード
指原莉乃「ミューズの鏡」第6話 地面を這いつくばる
指原莉乃「ミューズの鏡」第5話 特別編 福田雄一との対談
指原莉乃「ミューズの鏡」第4話 最後のレッスン
指原莉乃「ミューズの鏡」第3話 マクベス夫人
指原莉乃「ミューズの鏡」第2話 蝉のエチュード
指原莉乃「ミューズの鏡」第1話 マキ登場
指原莉乃「ミューズの鏡」第1クール視聴率分析
指原莉乃「ミューズの鏡」指原は唇の貞操を守れるのか?
指原莉乃「ミューズの鏡」心境
指原莉乃「ミューズの鏡」メンバーの感想
指原莉乃「ミューズの鏡」に臨む心境


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「あのしたたかな女を何とか... | トップ | アーヤロイド森川彩香(ナッ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

チームA・チームK・SDN48」カテゴリの最新記事