ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

読書月間!さあ、何よもう?!

2019-01-04 10:27:49 | 本と雑誌

 12月の公演終わって、自由時間突入のはずだったけど、やはりなぁ、年末は何やかやと忙しかったぜ。餅ついたり、お歳暮シュトーレン焼いたり、頼まれ舞台プラン考えたりな。ゼロエミッションに向けて、年々枚数を減らして来てる年賀状もなかなかソフトランディングには届かない。そのくせ、テレビやビデオだけはしっかり見たりして、読書の方は二の次、三の次、待ちに待った冬ごもり読書のきはずなのに、困ったもんだ。

 さすがに、三が日を過ぎて、買い込んだ本がしきりに秋波を送り始めた。

 雑然と並んでいるようだが、よく見りゃ、中世、女、悪党がキーワードだってことわかるはず。中に2,3好みの小説なんかも混じるが、狙いは6月公演の基礎知識とネタ探し。やれやれ自由気ままな読書月間だっていうのに、また、台本かよ。

 気になる小説や評論、ないわけじゃないが、せっかくまとまった勉強の時間、一つの時代を掴むのも悪くない。およそ基礎基本、一般教養に欠けた俺だもの、読み散らして読んだそばから雲散霧消させるよりはいいだろう。中世は、昭和初期と並んで、ネタの宝庫のような気がしてるんだ。どこが?そりゃ今んとこ、わからない。まっ、直観ってやつだね。

 天皇、公家、仏教、それまでの確固たる支配体制がズタボロになって、ぐちゃまぜの争いの世界が展開する中世、その荒々しさにも惹かれるし、そこで生きた女たちの生きざまも知ってみたい。これまで読んだ本にゃ、この時代を画期として、婿入り婚から嫁取り婚への変化が完了し、家父長制の中に女たちが家の付随物として埋没していくってことらしいんだが、それは、公家や武士なんか上の人らの世界、庶民の暮らしでは、かえって、女たちの逞しい生き方が広がって行った時代のような気がするんだよな。物売りはほとんど女だし、芸能の担い手にも女たちの進出が目覚ましい。土地や金や権力奪い合いに血眼になってる男たちを尻目に、暮らしの根っこをしっかり握って行った女たち、そこに、今も堅固な男支配を覆すよすががあるんじゃないかってね。

 1か月でこんなに読めるんか?って、不安はあるなぁ、集中力落ちてるもの。ただ、お堅い資料本に交じって有吉佐和子の「出雲の阿国」とか、北条政子が出て来る伊藤潤の小説なんかも入れてあるから大丈夫、そこは己の力量?見越したセレクションになってるんだ。

 さっ、読書、読書!一つの時代を自分のものにして、なおかつ、次作のヒントがもらえれば、最高だぜ。

コメント
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