ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

来たか、初雪!

2019-11-30 10:08:13 | 暮らし

 もう一日!待って欲しかったぜぇ。残る作業は山形青菜の収穫と漬け込みだけだったんだ。うひゃひゃ、この積雪じゃな、無理だよな。畑は一面、雪野原だもの。

 掘り返して、積もった雪を振るいつつ収穫すりゃ、なんとかならんことはないが、そこまで11月中の冬支度完了にこだわることはない。なぁに、2,3日すりゃ融けて地肌も菜っ葉も顔出すさ。初雪がそのまま根雪になるなんてことは、ほとんど、あっ、あった数年前、が、そりゃ例外だ。11月の雪はすぐに解けて、それから数週間は晩秋が戻ってくる、そして、2度目、3度目の雪が降りしきって、いよいよ、根雪、すっぽり雪に包まれた暮らしが始まるんだ。ま、ここは気楽に雪解けを待とう。

 雪囲いも済ませちまったしな。

 青菜以外の白菜、キャベツ、ネギの収穫も滑り込みで完了した。慌てることはないんだぜ。

 そうそう、ずっと気に成りつつ放ったらかしになっていたキュウリトンネルも、ネットも横フレームも落として、いつでもござれ大雪さん!と準備万全だしな。残るはボカシの切り返しと、畑井戸ポンプの水抜きだけだ。切り返しは、小屋の中、どんだけ積もろうが構うこたぁないんだぜ。雪をかき分けて鶏小屋にたどり着けばできることだ。ポンプの方は、青菜の洗い方を済ませたらその場でポンプ内の水を落とすつもりだ。その間、凍りつかぬよう、ちょろちょろと出しっぱなしにしてある。凍結・破裂の心配はない。

 すべて終わって、さぁ来たぜ!冬ごもり。はばはばとしたいところだったが、まっ、いいだろ、仕舞い仕事直前の骨休め、ゆっくり溜った本でも読むとするか。自然相手の暮らしぶり、恨むことなく、逆らうことなく、すべては成り行き、すべては感謝!おおらかな気持ちでストーブに向かおうぜ。

 

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サンタタクシーをよろしく!

2019-11-29 09:10:41 | コント

 今年も書いた、サンタタクシーコント!劇団員にタクシー会社社長と専務って夫婦がいるんでね。

 福島県飯坂、伊達をエリアとする「あづまタクシー」。仕事の傍ら演劇に熱中!って二人だから、会社の経営もユニーク、アロマで社内をかぐわし空間に設えたり、乗車時には運転手が自己紹介したり、おやつ常備だったり、・・・サービス様々。夏はアロハ、冬はサンタ衣装で運転するなんて趣向も行っている。

 重役二人の芝居好きが高じたのか、サンタタクシーの出発式で、サンタクロースに因んだコントをやりたい、って相談受けたんだ。えっ?サンタクロースのコント?それも運転手さんたちが??

 このサンタタクシー、地元じゃちょっとした名物で、出発式には必ずテレビ局が取材に訪れるそうなんだ。で、さらに、知名度アップ!風変り度アピールを目指して、コントの実演?!だって。

 今年で2年目、今回のコントは『サンタ衣装窃盗事件』。せっかくの出発式だって言うのに、サンタさんたちは、ズボンや上着、果ては帽子や白髭まで盗まれて大慌て。

サンタ帽の代わりに山高帽被って悦に入ってるサンタとか、何十年、何百年と洗濯してない臭ぁぁぁい上着で平気のサンタとか、様々なコントエピソード重ねて、見つかった犯人は、実はサンタになりたい女性だった、ってオチだ。

 誰も疑問に思わないが、サンタクロースって、オジサンばかりなんだよな。どうして男だけなんだ?オバサンだって、トナカイ乗って、煙突潜り抜けて、子どもたちにプレゼン配って歩きたいじゃないか。男女雇用機会均等の世の中で、これはどう見たっておかしいぜ。そんな疑問を強烈に抱いたオバサンが実力行使に及んだ、てお話しだ。

 コント初年の昨年は、テレビの紹介はコントに至らず、残念無念!でも、1回くらいの無視にへこたれる二人なんかじゃぁない。テレビの年末恒例取材になるまでやってやるって意気盛んだ。でも、やらされる運転手たちはどうなんだ?うんざり顔じゃないのか?って疑問を呈したら、なんと、社員たち、みんなやる気一杯なんだと!だったら、って、登場人物みんなにセリフも出番も多く書いた。今頃、勤務の合間、稽古に励んでることだろう。

 本番は、たしか、12月1日のはず。場所は阿武隈急行、飯坂温泉駅前。お近くの方、これは見ものだぜ。もちろん、テレビでコントも映してくれるといいがなぁ。

 あづまタクシーについては、https://www.taxi-no1.com/service.html

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冬支度、急がなくっちゃ!

2019-11-28 09:04:10 | クッキング

 すべては公演終わったら!頼むよ、雪なんて降るなよ。冬支度まだなんだから。

 で、終わって、翌日から早速雪囲い、と意気込んだら、神さんから大豆の唐箕かけてよね!とのお達し。うん、まあ、それもしちゃわないとね。すでに脱穀は終わってるし、大した量じゃないから、ちゃっちゃか終わらちまおうぜ。

 豆を枝や殻からはじき出しても、ごみが大量に混ざってる。これを埃や枝や殻を吹き飛ばして、豆純度95%?まできれいにするのが唐箕かけだ。機械を広げたシートの上に引きずり出す。ごみの吹き出し口にシートで壁を立て飛散防止措置を施し、豆の排出口に箕を置いて、運転開始だ。

 投入口をゆっくりゆっくり広げながら、未分別の大豆を落として行く。中の回転翼が高速で回って軽いゴミを吹き飛ばし、重たい豆は下に落ちる。これで分別完了、のはずだが、一度くらいじゃこっちの要望通り分かれちゃくれない。2度も3度も機械を通して、どうやら豆の精製?が終わる。黄色大豆は3袋、30キロほど、この他に黒、紅、青がそれぞれ5キロほど、よしっ、すべて終わった。

 ほんじゃ、雪囲い、が、待てよ。隣りの大笊に満杯の小豆!莢をもいだ状態で居座ってる。そうか、こいつの莢剥きを終わらせないことにゃ、豆仕事は終わらんってことだぞ。ここまでは神さんが手作業で一莢ずつ豆を取り出してきた。が、そんな、とてもじゃないが、ほんの一握りが済んだだけだ。うーん、この莢を剥く作業、なんとか機械化?できんか。まずは莢から豆を取り出さねばならんが、そいつを一気に済ませるには、そうだ、袋に詰めて足で踏んでみたらどうか?小豆は固いから、長靴で踏んだくらいじゃ割れたりしないだ。

 袋に入れた莢付き小豆の上で、せっせこほいさ、と足踏みその場ジョグ、このくらい踏みつぶせば分かれただろう。袋から唐箕の投入口に放り込み、風選する。おっおぉぉぉ!行けるじゃないか、排出口からは小豆がぞろぞろと流れ下って来る。飛ばした莢かすに、どれどれ、小豆は?混じっておらん。一度ですっきり分別とは行かない。豆が残っている莢を集めて、もう一度唐箕にかける。これを何度も繰り返して、ほぅれ、きれいになったぜ。12,3キロはあるぜ、豆もきれいだし、豊作だ。

 あとは、冬の夜なべ仕事でハンドピック、ここまでやっておけば、屋外作業は終了じゃ。良かった、良かった!大豆も終わり、なんと悩みの種の小豆も終わった。

 おっと、外は早い夕暮れ、作業はここまで、雪囲いは明日からってことで、今日も一日、満足の仕事完了だった。

 

 

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本番ビデオ鑑賞会

2019-11-27 11:24:30 | 菜の花座

 菜の花座『流れ旅・真っ赤な夕日の』、3週間後には岩手西和賀に行くからねぇ、川西本公演終わってすぐに稽古再開だ。

 まずは、舞台、どんなだったか?知っておかないとね。当然ながら、役者は一人も見てないわけだ。自分がどんな演技してたのか?見てみないことにゃ、次なる課題も見つからない。

 この日来られない団員のために、3枚ほど焼いておこうか。って、前の日から準備にかかったんだが、たはっ!ビデオ編集ソフトご機嫌斜め!何故か、出力途中でトラブル続発!やっとのことで、焼き方に入ったと思ったら、遅~~~~~い!なんなんだよ。もう間に合わねえぞ。結局時間切れ。編集したビデオは諦めて、パソコンとカメラ持参で稽古場へ。

 正味2時間20分、すぐにセッティングして鑑賞会開始。途中、よっぽど、止めてダメ出ししたいところもあったが、折角、やり遂げた余韻に浸ってるんだ、気持ち良く最後まで通そう。それと、止めだしたら、1時間やそこら余分にかかるに決まってる。制限時間の10時なんて軽く過ぎちまう。演出にとやかく難癖つけられる前に、自分で至らぬ点を見つけるのが大切だ。自分の声が他人にはどう聞こえているかがわからないように、自分のセリフや仕草が外からどう聞こえ、どう見えたのか、じっくり考えてみよう。

 見終わっての役者たちの表情、全然ダメ!って悲観してる顔は少なかったかな。そう、演出から見ても、まず、よくここまで届いたな、これなら岩手に持って行けるって感想だ。まだまだ、上げて行く余地はたくさん残っている。セリフが聞き取り難い、とか、相手と対話していない、とか、間が不自然、とか、暗転が異様に長い、とか、照明がきっかけを間違った、とか、言い出せばきりがない。その至らなさを自覚してもらえれば、この鑑賞会の目的はほぼ達成したってもんだ。

 ここまでできたって満足も捨てる必要はない。それを自信に変えて、さらに1段、2段上のレベルを目指そう。岩手公演まで残り5回の稽古、やりよう次第で、ぐんと成果は上がるはずだ。

 うーん、やっぱ、2度目があるてのは幸せなことだなぁ。おっと、3度目だってあったっていいんだけど、・・・・

 画像は、アップ特集だ。

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座付き作者ならばこそ!

2019-11-26 10:05:33 | 菜の花座

 主人公がはっきりしない、ってアンケート、そりゃ当然だぜ。群像劇が菜の花座の狙いだからな。主役張る役者がいない、いや、いないわけじゃないが、絶対主役!突出主人公!ってのは見当たらない。それぞれに持ち味あり、弱点あり、のメンバーなんだ。だから、みんなが主役の群像劇、ってことになる。が、もっと大きな理由は、俺の中に、なんか突出した人物は嫌いだ、って変な平等主義?があるからだ。いや、平等なんて考えちゃいない。多様性こそ面白いって信念かな。

 だから、どの役者にも自然と活躍の場を与えて書く。誰もが”いい恰好”できるような台本、それが狙い!ただ、目標って言うより、いつの間にか、そうなって行く。どの役者にも、どこかで見せ場を作る。歌が上手けりゃ歌わせる。踊り上手にゃ舞ってもらう。コミカルスターには滑稽なシーンを。楽器が得意のメンバーには楽器を、ってね。

 役者の多様性を活用するには、特技を生かす、だけじゃない。大切な長セリフを用意したり、誰もが憧れる役柄を作って与えたり、役者が生きるシーンを準備したりしている。たとえ、経験不足でも、どうでもいい役になんて作らない。その人の力量に適った美味しい役やセリフや仕草を準備する。出番の数やセリフの多少も、直観的だが、緻密に割り振って、決して当人たちに欲求不満が溜らぬよう心掛けている。

 そう、芝居はなんたって、役者だからね。役者が生きて輝けば良い舞台になる。輝くためには、自信持って楽しめる持ち場を用意するってことさ。こんなにサービス精神旺盛の台本作家なんていないぞ、絶対。で、そんな思いやりの台本を提供できるのも、常に専属の座付き作者なればこそだよな。菜の花座の役者、プロのようだ!?なんてアンケートにも書かれるが、それは当人に見合った役やセリフを与えてるからって面が大きい。どんな役でも巧みにこなせるぜ、なんて力量を持ち合わせてる役者はほとんどいない。はまり役だからこそ、観客を唸らせることができる。

 と、けなしてみたが、実は、そうやって一役一役演じ通しながら、役者の技量は着実に上がっていってるんだなぁ、これが。何度もダメ出しを受けながら、相役とのやり取りしながら、互いにああでもない、こうでもないと言い合いながら、少しずつ、演技の幅を身に着けて行く。ゲネや本番を見ていて、あっ、この人、変わったな、一皮剥けたな、って感じる瞬間が多々ある。よしっ、次はこの役者に一味違った役を振ってみよう、とか、うん、悪役させても面白い、とか、そこはかとない面白さを生かしてみよう、なんて、様々閃くものがあった。

 そうやって、役者を生かし、役者のために本を書き、役者が育つ。それが、劇団の人材育成ってもんだと思うぜ。

 カーテンコール、舞台に立たないんですか?ってよく言われる。今回も言われた。でも、舞台は役者のもの、作者だ、演出だ、舞台監督だって、しゃしゃり出るのなんて許せない。幕が上がり、幕が下りるまで、舞台は役者が支配するパーフェクトワールドなんだぜ。

 

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