ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

公演2か月前に通しできたなんて!

2020-09-30 08:50:24 | 菜の花座

 意欲的だねぇ、本番までまだ2カ月近くあるのに、通し稽古だってさぁ。これも演出手放した成果だな。20年近く、作・演出一手引き受け個人商店でやってきたからなぁ、様々構造疲労も出て来るさ。慣習見直し!マンネリ打破!

 通しって言っても、台本渡して1カ月ちょい、場転から何からすべてやってみるってわけにゃいかない。演出さんの意図としちゃ、各チームで仕上げてる一人芝居を見る、つまりネタ見せ、と、ものの出はけや時間の確認ってあたりが目標だ。

 いやぁ、一人芝居てのは難しい!これが一番の印象だな。わずか5~6分程度の短いものだが、一人ですべてを取り仕切るってのは、かなりの力量が求められる。長すぎてセリフが入っていない、なんてのは論外だが、まず、役者の癖、それも未熟さがもろに見えてしまう。発声の不確かさ、早口、あるいはその逆のもっさり感。声も小さかったり、大き過ぎたり。全員で一緒に作る舞台なら、個性ってことで、見過ごされてたことが、欠点として浮かび上がってきてしまう。

 短い台本と言えども、そこは山あり谷あり野原ありだ。全員舞台なら登場人物のやり取りの中で自然と作られた抑揚やストーリー性も、役者一人で作り上げるしかない。ここが弱い。理由は、まず台本の読み込みが足りないってことだ。書き込まれた微妙な気持ちの波立ちを読み切れていない。感情の発露も単調だし、一方的だ。つまり、自分ができる表現でしかない。例えば、怒りだって、爆発もあれば、内にこもったものもあり、シニカルにもわびしげにもなり、涙を伴うこともある。ここいらの機微を生かして行くには、役者としての全人生を投げ込んでいかねばならない。これまで演出が手取り足取りしてきた部分を自らつかみ取る、そんな意欲が必要だな。

 今回の一人芝居には、見えない相手役がいるものと、独り語りのものとがあるんだが、前者にあっては、相手の人物を観客に可視化できていない。それは、つまり、役者自身が相手が見えていないってことだ。話しかけてはいても、視線が彷徨っていたり、距離感が違っていたり、相手の動きが見えなかったり、人柄が感じられなかったり、中途半端な独り言になってしまってる。

 独り語りのものは、たしかに難しい。一人で5分も6分もぶつくさ言ってるなんて、まあ、あり得ないからね、現実には。そのリアルじゃない設定をどう有りそうに!見せるか、そこに力技が要求されるんだ。それは、登場人物の強いこだわりの感情なんじゃないかと思う。何かしらわだかまったものがあって、それが心から漏れ出して来る、そんな必然性を見つけねばならないと思う。台本には、それは書き込んであると思っている。あとは、個々の役者がそれを発見することだ。

 ほぼ出演者全員の一人芝居を見せてもらって、こまごま気づいた点も数多くあった。それはそれで直に伝えるようにしよう。ただ、演出の頭越しにダメだししてはいけない。それも本を渡してしまった作者のたしなみだ。つまり、部をわきまえろ!ってこと。渡された台本はもう演出と役者のものだ。横から好き放題言いがかりつけるわけにはいかない。場転で挟まれる音楽に唖然としても、そこはぐっと飲み込んで、ここでは、ただ、基本的なところだけ指摘したつもりだが、どうだろう。小姑根性に陥っちゃいねえかな?

 

 

 

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薪ストーブ、出番近し!

2020-09-29 09:35:54 | 暮らし

 最低気温、10℃だぜぇ!一気だな、冷え込んでくるのも。

 まだ昼間は気温が上がって、23℃とかだから、慌てて冬支度、でもない。ただ、それだって、どこまで続くか。秋だからなぁ、10月間近だからなぁ!今朝の室温16℃、そろそろじゃないか?ストーブ点火のXデーも。

 おお、そうだ。煙突掃除しておかにゃ!去年一冬の煤がこびりついたままになってる。こいつらを削ぎ落として、煙道スッキリ!燃やして快適!快適暖房!を準備しよう。ストーブ屋さんに頼む、って方法もあるんだが、費用高ぇぇぇぇ!薪が1棚買っておつりがくるぜ。何事も出来ることは自分でする。

 まず、ストーブ回りと2階の煙突掃除孔付近を片付けて、周囲に新聞紙を敷き詰める。いっくら丁寧に仕事しても、煤や灰が飛び散るんでね。用意が整ったら、ストーブ後ろの煙突最下部の蓋を外す。おおーっ!溜まってた煤と灰が一気に落ちる。すげぇ量だぜ。1年分だからな、当然だ。

 

 まだまだ煙突の内壁には煤がたっぷりへばりついているはず。これを取って、内部をすっきり通りのよい状態にする。煙突掃除用ブラシを突っ込んで、ごしごしやるわけだが、それよりも効果的な奥の手があるんだ。外側から木の棒で叩く!なんと、原始的な、って思うが、これが思いの外効くんだなぁ。一叩きごとにざざぁっと煤が剥がれ落ちる。これを煙突全体に裏も表も満遍なく繰り返すんだ。ほぉーらな、いい音だぜ!

 棒で叩き落としたら、今度は金ブラシの出番だ。

 2階の掃除孔から差し込んでぐりぐりと内壁を磨きつつ上へと伸ばして行く。ブラシには1メートル20センチのしなやかなスチール棒が3本つなげてあるので、かなり上までこれで擦ることができる。ただ、煙突は2階の屋根より高くまで聳えているんで、垂直の立ち上がり部分は途中までだしか届かない。万全を期すなら、屋根に登って、上からも突っ通せばいいんだが、傾斜のきつい屋根に上がるってのは、さすがにビビる。まっ、毎年、下から叩いて突いて、きれいになってるはず!ってことで、目をつぶる。煤が一番溜まるのは、2階の斜めの立ち上がり部分、その先の真っ直ぐ伸びる部分には煤もそうは上がっていかんだろ。掃除孔から下へ、ストーブに向かってブラシを動かしても、それほどこびりついていないからな。多分、大丈夫、これでもう10年以上もやってきたしな。

 煙突内の煤をすべて落としたら、こんだけ溜まってた。凄い!

 よしっ、煙突はきれいになった。これでいつでもストーブが焚ける。薪の準備もばっちりだし、いやぁ、今年は、ゆとりの冬迎えだぜぇ!

 

 

 

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まだ続く、小豆収穫!

2020-09-28 13:36:13 | 畑仕事

 大豆と一緒に播いた小豆、収穫時だ。鞘の色が青から白、さらに茶色く色づいて、さぁ、さっさと取らねえと勝手に弾けちまうぜ!って脅しをかけてくる。まったく手間のかかる奴だ。一鞘、一鞘、手取りせにゃならんのだぜ。

 小豆の実りってのは、好き放題!同じ株、同じ茎、同じ穂先であっても、実るやつはさっさと熟し、その気にならんやつは、未だ青いままで、平然としてるんだ。

 まったく!お隣に植わってる大豆を見習えよ。整然と乱れることなく熟して行くじゃないか。一気に根っこから引っこ抜いて、乾かして脱穀、調製、機械作業で素直に豆になって行く。それに引き換え、小豆、お前はよぉ、熟すに従い何度でももぎ取りして行かなくっちゃならない。何様だよ!もう、すでに神さんが2回やった。今度は俺の番が回って来た。

 神さん任せにできない事情ってもんがあるんだよ。神さんの意向無視して、5列も撒いちまったんでな。もう、手間かかるのに!そんなに播いて責任取りなさいよ!って言い渡されてたんだぜ。小豆は餡の材料、菓子やパン作りにゃいくらだって欲しい、てのがこっちの思惑なんだが、去年収穫したものもまだまだ残っているので、強くは言い張れないのさ。

 小豆の列の間に這いつくばって、一鞘ずつもぎ取り開始だ。枝を探り、未熟な鞘を落とさないように、色の変わったものだけ収穫していく。なんと、原始的な!太古、イネは穂首で刈り取ったって話しだが、あれよりもっと手数がいる。同じ束の中にも、実りはバラバラなんだ。もぎ取ったものは、腰に付けたはけごに放り込む。一株済ませば、膝でいざって次の株、小豆の林?をかき分けて行く。飽きる作業だ。気の滅入る仕事だ。こういう単純作業は、調子のよい音楽に尻押しさせて進めるのが一番だ。スマホでアマゾンミュージック、農作業にゃ大いにお役立ちだぜ。

 午前中目一杯頑張って、どうにか4列終了。残りはまた明日。と言っても、それですべて完了ってわけじゃない。少なくともあと1回は、収穫に入らねばならない。半日分の貴重な成果は、はけごにたったの1杯!一心不乱、リズムに乗って、やり遂げてもこれだけ。鞘剥いて、1リットル?あるわけないよ、そんなに。

 なっ、小豆にってめっちゃ貴重品なんだぜ。おい、ありがたく食えよ、どら焼き!

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種ありデラウェアもらった。さて、どうしよう?

2020-09-27 10:07:07 | 食べ物

 道端の畑で菜っ葉の間引き。バイク止まって、降りてきたのはFさん。こちらに越してきて以来の付き合い、30年来の古なじみだ。彼女の人柄の良さには、移住当初ずいぶん助けられたもんだ。

 「これ、」と差し出されたのは、箱いっぱいのデラウェア。

 「形悪くて、ジベ処理しねかったやつ。種ありだけど、よかったら。」

 うーん、正直、ブドウは大粒系の高級品種を近所の教え子農家から買ったばかり、デラはなぁ、ってずいぶん贅沢になったもんだぜ。種をなくすジベレリン処理なんて魔術が広まる以前は、ブドウと言えばデラウェア、酸っぱい種周りなんて飲み込んじゃえばいいのさ、って大いにありがたく頂戴していた。なのに、今じゃ、ええーっデラ?種あるのぉぉぉ??だもの。

 そのまま木に残しておいてもいいんだけど、猿に食われくらいなら、と採ってきたんだって。うーん、猿よりましか?なぁんて憎まれ口はきかない。Fさんの善意は満面の笑顔の中にこぼれている。ここは、素直にいただく以外に選択肢はない。

 さて、どうしよう?

 ブドウってやつは、加工に向かないんだ。ジュースでもジャムでも、しばらくすると酒石酸ってのが、雲母みたいに結晶してきて邪魔をする。ワインにすれば?って神さんの提案も、デラのワインなんてなぁ、我が家産自慢の栽培農家でなきゃありがたがれない代物だ。ほっとけば酢になるよ、ワインビネガー。ってアドバイスも聞こえてきたが、これも雑味多くて、わざわざ作るほどのものでもない。

 うーん、どうしよう?

 箱いっぱいって言ったって、たかだか4,5キロ。そうか、ジュースにして酒石酸のオリができる前に飲んじまえばいいのさ。

 まず、ヘタから実を削ぎ落す。鍋の中で入念につぶす。ブドウの粒って思いの外頑丈なんで、そのままではジュースがにじみ出ないんだ。ほら、ドイツだかのお祭り、ワイン仕込み。何人かが樽に入って踊りながら足で踏みつけるだろ、あれだよ。粒粒が見えなくなったら、加熱する。80℃を越えるくらいで果皮の色素がしみ出して、ジュースはきれいな赤紫に染まって来る。これで十分、煮詰めちゃいけない。

 工場で作る時は、布袋に詰めて圧搾するんだが、そんなの面倒、やってらんないよ。笊でいい、笊で。時折、ヘラで押さえたり、笊の目詰まりを拭ったりしながら、15分、ほぉぉれ、じゅーすが出来上がったぜ。瓶詰めして保存、なんてことは考えない。だって、酒石酸!殺菌だってしない。2、3日内に飲んでしまえばいいのさ。

 色合いは美しい!お味の方は?

 美味ぁぁぁい!けど、甘ぁぁぁぁぁぁい!ジュースなんてもんじゃないぜ。完全にスイーツのレベルだ。さすがにコップ一杯は飲み干せない。そうか、トマトジュースがあった。あれで割ってみる。よしっ!これなら行ける。そのまま生で舐めるように楽しむのもいいが、トマトやニンジンやセロリ、すべて自家製である、これらをブレンドすれば、味わい絶品!栄養価満点!のグレープスムージーだぜ。えっ?ゴーヤ豊作だから、ゴーヤミックスは?って、うーん、それはちょっとぉぉぉぉ・・・

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まだ採れる!夏果物

2020-09-26 14:03:47 | 畑仕事

 さすがの、「どこまでも炎暑」もやっとこ遠ざかってくれた。秋雨前線とともに、涼しさ通り越して寒さがやってきた。この調子だと、10月入ればストーブ解禁だろうな。

 畑の方も、すっかり秋モードに様変わりだ。頑張ってくれたトマトもうらぶれた姿を晒してる。キュウリは尾羽うち枯らして、ネットに絡みつくばかりだ。ハウスの中もそろそろ片付けに入らなくっちゃな。

 と、見回ってみたら、なんと!またまた、なんとぉぉぉ!

 メロンの2度生り?だぜぇぇぇ!

 夏盛り、次々と実をつけて、甘みたっぷり香り豊潤に楽しませてくれたプリンスメロンだ。ニューメロンがさっさと実って、早々退場した中で、しぶとく夏の潤いを提供し続けてくれた、あのプリンスメロンだ。まさか、1カ月半経って、またもや実りとは思わなかったぜ。

 もうとっくに散水チューブも止めて、ほったらかしてあったんだ。うどん粉病だらけなのに、葉っぱ、なかなか枯れないもんだぁ、なんて横眼に見ていたら、あれま、生ってるよ、メロン!ゴロゴロと!とは言っても、季節外れの遅れ咲き、どうせ熟成足りず、出来損ないさ。だが待てよ、ヘタ外れてるしなぁ、香りも、尻から匂って来る。これ、行けるかも!

 喜んで収穫し、楽しませてもらったのが、10日前。その時、もうこれ以上は熟しはしないだろ、と諦めかけてた幾つかも見事!完熟してた。

 なんとなぁ!生命力の逞しさ。季節外れの思いがけないプレゼント、やったぜ!儲けた!ありがとう。5割増しの感謝だな。この夏の暑さがくれた願ってもみなかった贈り物!スイカも稲刈り作業の喉を潤してくれたし、まだ、数個、冷蔵庫で控えてる。

 過ぎた炎暑に思いを寄せつつ楽しみが続くぜ。

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