米エール大で博士号を取得したと学歴を詐称し、東国大助教授に採用されるなどして実刑判決を受けた申貞娥(シン・ジョンア)受刑者(36)が、ヌード写真を掲載されたとして夕刊紙文化日報を訴えていた裁判で、ソウル中央地裁は17日、文化日報に訂正報道と申受刑者への損害賠償金1億5000万ウォン(約990万円)の支払いを命じる原告勝訴の判決を言い渡した。
文化日報は当時、申受刑者が色仕掛けで政官界に接近していたとの疑惑をヌード写真とともに掲載し物議を醸した。
判決は「新聞に掲載された写真は申氏を直接撮影したもので、合成写真ではない」と判断した上で、「申氏が政官界関係者を相手に性的なロビー活動を行っていたとの事実が立証されていないにもかかわらず、(ヌード写真掲載で)読者に性的なロビー活動があったとの認識を抱かせた可能性が高く、名誉棄損に当たる」と判断した。
判決はまた、「文化日報の記事の公益性は一部認められるが、掲載された写真は非常にプライベートな写真であり、疑惑を指摘するのにヌード写真を掲載する必要はなかった。当時国民の関心の対象だった申氏の写真を掲載し、新聞の販売増など商業的な目的を達成しようという動機が多分にあった」と指摘した。
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