西国街道を西へ進む。すぎはら進物店の少し先に重厚な造りの家が建っていた。装飾テントには小川風味堂(本郷南6丁目15‐2)と書いてある。 黒漆喰壁に卯建(うだつ)付きの商家は三原市本町でも見かけたが、こちらの方がコンパクトにまとめられた感じである。両脇の家にも袖壁がありかつての宿場町の繁栄を偲ぶことができる。 白須電機本郷店の手前で玉垣を見た私は「なるほどメディアがとり上げるはずだ」と呟いた。そこは本郷宿最大の見所と言ってもよいくらいであった。